誰でも目標達成はできる! マイケル・ボルダック氏が説く人生で成功を手に入れるためのセルフコーチマニュアル

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人は無意識に「人生で成功したい」と願っています。
「人生で成功なんて大げさな。普通でいいよ」という人でも、

・仕事で認められたい
・健康でありたい
・充実した人間関係を築きたい
・経済的に余裕を持ちたい

など、仕事でもプライベートでも、健康・人間関係・お金においてあらゆる欲求が生じているものです。
それらの欲求を満たすことが、大きい小さい関係なく「自身にとっての成功」を手に入れる道となります。

そのような意味で、人は「自身にとっての成功」を人生の目標としてかかげ、その目標を達成したいと願っているのです。

この願いをここでは「人生の目標達成」と名付けておきます。
つまり人は「幸せでいたい」のです。

しかし「現実」はどうでしょう。

・仕事が思うようにいかない
・どこかしら健康では無くなってきている
・人間関係が上手くいかない
・今月もお金が足りない

などなど、なかなか「人生の目標達成」に向かう道に進めていない人が大半です。
あなたはいかがでしょうか? きちんと「人生の目標達成」に向かって道を歩んでいますか?
大半の人が歩んでいる「現実」の方の道を、トボトボと歩いてはいませんか?

もしあなたがこのような「現実」の道を歩いているとしたら、それはあなたが歩くべき道ではありません。
このままではあなたの「人生の目標達成」は、残念ながら難しいでしょう。

ではどうしたら「人生の目標達成」に向かって道を歩めるのでしょうか?
ここでは押さえておかなくてはいけない重要なポイントを3つご紹介します。

1つ目は「人生の目標達成」を目指す条件についてです。
「人生の目標達成」するには、年齢・性別はもちろんのこと、国籍・家系や育った環境は全く関係がありません。

そして、当たり前ですが学歴もいりません。
「人生の目標達成」は誰でもできることで、あなたも例外ではなくできるのです。

 

ただし! たった1つだけ必須条件があります。それは・・・

 

「願望を持つ」

ことです。
あなたの「人生の目標達成」は、まず「願望」を持つところからはじまるのです。

2つ目は「人生の目標達成」を目指す定義についてです。
ひと口に「成功」と言っても人によって定義が違います。

例えば、億万長者になって好きなものが好きなときに手に入る「成功」を達成したとします。

でも、この人はいつも不機嫌でイライラしており、常にネガティブ感情を抱いています。果たしてこの人を『「人生の目標達成」を果たした人』と呼べるでしょうか?

逆に、裕福になる「願望」を持たずに、貧乏だけど自分の好きな分野で「成功」している人がいるとします。
お金に価値感を感じないので、お金に余裕がないことに劣等感を感じることもありません。

あなたは、この常に笑顔で幸福感に満ちている人のことを見て「貧乏でかわいそう」と言えるでしょうか?

このように人生において「成功」は人によって違います。
ですからあなたが「人生の目標達成」を目指すなら『自身にとっての「人生の目標達成」とは何か?』という定義を明確にしておく必要があります。

3つ目は「人生の目標達成」を目指した結果についてです。

・仕事で認められるか認められないか
・健康であるか不健康であるか
・人間関係が充実しているかしていないか
・お金に心配があるかないか

このようなあなたにもたらせる結果は、自身の「思考」が作りだしています。

ですから「人生の目標達成」を目指す道においては常に「思考」が大切であり、結果を変えるには「思考」を変える必要性がでてきます。

 

「人生の目標達成」に向かって歩む際は『「結果」というのは、自身の「思考」からもたらされる』

 

ということ理解しておくことが大切です。

 「人生の目標達成」に向かって歩む3つのポイントを紹介しました。しかし、

・「願望」を持った
・『自身にとっての「人生の目標達成」とは何か』の定義を明確にした
・『「結果」というのは、自身の「思考」からもたらされる』ことを理解した

ここで『さあ、これであなたも「人生の目標達成」の道を歩めます! 人生の成功を手に入れられますよ!』と言われても「え? どうやって?」と戸惑ってしまいますよね。

その「え? どうやって?」に応えるべく「人生の目標達成」を歩む方法を具体的に説いているのが、マイケル・ボルダック氏です。

ボルダック氏はコーチング界で、なんと「世界No.1目標達成コーチ」と称されており、自身も一文無しから3年半で億万長者になったという「成功」を達成しています。

コーチングとは、自己実現や目標達成を図る技術を使い、目指す人生のゴールまで自発的に歩めるよう導く技法です。

ボルダック氏は、あるトラウマと吃音賞という障害を抱え、孤児になってからは親戚中をたらいまわしにされ、とうとう家を追い出されて高校中退し、最低賃金で労働をはじめたという経験の持ち主です。

本書は、そのような逆境の中からでもトップに上り詰めることができた「セルフコーチング」を、ボルダック氏が「誰にでも実行することが出来るように」と愛と願いを込めてまとめた「成功を手に入れるためのマニュアル本」ともいえます。

この「成功を手に入れるためのマニュアル本」には具体的に

・感情のコントロール
・人間関係
・財政(収入)面
・スピチュアル
・健康面
・キャリア&ビジネス
・時間管理

に関する、目標達成のための情報やテクニックをひとつひとつ丁寧に説いています。

さらに、ボルダック氏自身の経験、そしてボルダック氏のクライアントの実例も載せて、よりリアルにあなたを目標達成に導いていきます。

あなたは、仕事やプライベートで、健康・人間関係・お金においてあらゆる欲求を満たすことができていますか?
あなたは、自身の成功を手に入れられそうですか?

もし答えが「NO」なら、このマニュアルと称している本書を読むことで「世界No.1目標達成コーチ」のセルフコーチングを身につけられます。
そうするとあなたは、今の自分から抜け出してあらゆる成功を手に入れることができるでしょう。

さあ! あなたが人生で自身の目標を達成するためにも読み進めていきましょう!

訳者・監訳者まえがき

prologue 「達成の科学」とは何か?
私のようにリソースのない人間が、障害を乗り越え、短期間で成功と幸せを達成するためにいったい何を考え、何をしたのか、知りたくないですか?
これからその質問に対してできる限りの最高の答えをお伝えしていきます。

chapter1 「できない」のは痛みと快楽を理解していないから
もし痛みを受ける行動であれば、その行動を取ることと悪い感情を結びつけるようになります。
良い習慣をつくる秘訣は、痛みの代わりにゴールに向かう行動をすることに、たくさんの快楽を結びつけることです。

 

訳者・監訳者まえがき

「今までの私のキャリアの集大成となる本を書きたい」

今、あなたが手に取ってくれているこの本こそ、世界ナンバー1目標達成コーチと称されるマイケル・ボルダックの成功スキルの集大成ともいえる本です。
          *
2011年3月11 日、あの東日本大震災が起きたその瞬間、マイケル・ボルダックは東京で「達成の科学」セミナーを行っていました。

震災が起こったそのときには、これがどれほどの甚大な被害をもたらす出来事なのかを理解していませんでした。しかし、参加者の安全上の理由からセミナーは途中で終了、ホテルに戻ってテレビから繰り返し流される津波の映像を見て、マイケルは言葉を失ったのです……。

「何か私にできることはないだろうか?」

そう自問を繰り返した結果、やはり自分自身とたくさんのクライアントを幸せへと導いてきた成功スキルを、より広めていくことが自身に課せられた仕事であるという結論に至ります。

マイケルにとって日本は子どものころから憧れていた特別な国でした(マイケルは子どものころから忍者が大好きなのです。吃音症を抱え、友達もできずケンカに明け暮れていた少年時代のマイケルの心の拠り所は忍者だったのです)。そこで、こうして多くの参加者とともにセミナーができていることに運命を感じ、さらに「これからも自分には日本人のためにできることがあるはずだ」と思うと喜びと感謝がこみ上げてきたと言います。

「確かに今、日本は大変な状況にある。この出来事に対して、100人いれば100通りの意味付けが存在するだろう。しかし、私が伝えてきた『どんな出来事にも力を与える意味付けをすることができる』という信念が、今こそ必要とされているのではないだろうか」

マイケルの幼少期の凄絶な体験はマイケル自身だけではなく、ほかの誰からも決して良い出来事として捉とらえられることはありませんでした。しかし、現在はあの出来事があったからこそ、今の自分の存在があるんだと心から信じることができるとマイケルは言います。

「あの出来事があったからこそ、若いころから人間の思考、感情、行動に興味・関心を抱き、成功に関する研究に取り組み、今の成功と幸せを手にすることができた。最悪からのスタートと言っても過言ではない私にできたのであれば、このスキルを伝えることで助かる人がたくさんいるのではないだろうか」

そして、マイケルは私たちに言いました。
「今までの私のキャリアの集大成となる本を書きたい」

構想に1年、執筆に1年半。最終的に、完成までに実に3年半の月日を費やしました。

マイケルから渡された原稿を翻訳すると800ページを超える超大作となっていました。しかし、800ページを超える書籍を持ち運び、何度も読み返してもらうことは難しいと考え、今回の書籍化にあたっては、エッセンスを抽出し、できる限り簡潔にまとめさせていただきました。

メモを取ったり、考えを書き留めたり、時には深く熟考し、自分を振り返ってみたり、ぜひ本書がボロボロになるまで取り組んでみてください。繰り返し本書に取り組み、実践することによって、さらなる深い気づきやより質の高い行動、そして望む成果を手にすることができるでしょう。

マイケル・ボルダックの20年以上にわたる成功に関する研究と実践をもとに体系化された「達成の科学」は、人が幸せに生きていくうえで必要な原理原則(原因と結果の法則)に基づいています。

マイケルは本書でこう記しています。

「成功法則が『科学的』と呼ばれるためには、ほかの多くの人にも再現することができなければなりません。そして、『法則』と呼ばれるためには、誰にでも理解できるほど具体的である必要があります。もし、ほかの人が同じ結果を生み出せなければ、それは公式や理論がまだ『科学的』ではないことを意味しています」

結果が生まれるには必ずその原因となる力が働きます。ニュートンの万有引力の法則に逆らおうとしても決して逆らうことができないように、この世の中には変えることのできない普遍の法則が存在しているのです。

マイケルは今回の書籍を「究極の成功法則」と捉えています。人間関係、感情のコントロール、健康、キャリア、収入面、精神性(スピリチュアル)などなど、人生において成功したい対象がなんであれ、この法則を活用することができます。

7歳のときに、実の父親が母親を殺害するという衝撃的な事件を経験し、そのときのショックから重度の吃音症と極度の対人恐怖症になり、さらに16歳のときには養父母の家からも追い出され、高校も卒業することができず、金なし、コネなし、家族からのサポートなし、という何もない状態から、成功するために活用したのがこの「究極の成功法則」です。

今では世界的なセールス、ビジネスコンサルティングの権威であり、最も著名なスピーカーの1人でもあるブライアン・トレーシーから「世界ナンバー1目標達成コーチだ」と認められているように、自身の成功だけでなく、個人コーチングやセミナー、執筆活動を通して世界中のクライアントに成功と幸せを生み出しつづけている「原因と結果の法則」なのです。

現在のような変革の時代において、変化に対応する柔軟性、普遍の意識を持って生きられるようになることを教えてくれるのがマイケル・ボルダックです。

自らの成功体験、失敗体験から来る生きた知恵。さらに2000人を超す1対1の個人コーチングから得た人間の行動パターン。さらに成功者をモデリングするというマイケルのコアスキルから磨き上げられた先賢の知恵。それらすべてがここに集約されています。

本書ではプロローグを含めて8つの章から成り立っています。

プロローグでは、一時は路上生活を強いられるほど極めて困難な状況にあったマイケルが、どのようにして障害を乗り越え、成功と幸せを実現したのか、初公開となるものも含めたパーソナルストーリーが語られています。彼ははじめから特別な成功者なのではありません。「達成の科学」によって成功と幸せを実現したのです。

第1章では、人の行動、習慣のもとであり、モチベーションの源泉でもある痛みと快楽の法則が説明されています。今まで自分がとることができた行動、とることができなかった行動、それはなぜなのか、その理由を理解することができるでしょう。

第2章では、モチベーションのメカニズムとモチベーションを生み出す戦略について説明されています。最高のモチベーションを生み出す方法は10人いれば10通り。ここではあなただけのモチベーション戦略を見つける方法が紹介されています。

第3章では、気がつかないうちに自分にブレーキをかけ、可能性を閉じてしまう無意識の領域にあるプログラムについて説明しています。このプログラムが知らないうちに自分の人生にどのような影響をもたらしてきたのかも理解することができるでしょう。

第4章では、変化の法則が紹介されています。ここで紹介されているのは、いつか変わるための概念ではなく、今すぐに変わるための具体的なスキルです。ここに書かれた7つのステップを順番に取り組むことで急激な変化を実現することができます。

第5章では、成功を実現するための効果的なプランニングのスキルがステップ・バイ・ステップで紹介されています。成功を願うだけでなく、実際に実現するためにはプランニングのスキルが必要です。成功を得るために何をする必要があるのかを知らなければなりません。

第6章では、大きな成功を収めた人たちを研究した結果導き出した、成功するための7つの規律が紹介されています。規律の重要性とともに、一貫して行動を続けるヒントが得られます。成功は、たまにやることではなく、一貫した行動によってもたらされるのです。

第7章では、障害にどのように対処していけばいいのかが説明されています。行動したとしても望んだ結果が得られないと思ったとき、やめるべきかリスクを冒してでも挑戦するべきか、そのヒントを見つけることができます。マイケルの友人や先賢の知恵から導いたシンプルな思考をマスターしてください。

本書は「より良い世界を作る」というマイケルのミッションでもあります。

彼は1人でも多くの人を助けることができれば、この世の中はより良い世の中になると信じ、すべての人を温かく受け止め、成功と幸せをもたらすためにつねに研究に研究を重ねているのです。

過去において表現することのできなかった究極の成功法則、新しい公式の開発、そして磨き上げられたスキル……。

マイケル自身が「今までの私のキャリアの集大成」という本書を出版することができることは、私たちにとってこれ以上ないというほどにうれしいことです。本書が、手に取ってくださった読者の目標とする成功、幸福の実現に大きな影響を与えることになることは疑う余地がありません。

2014年12月
訳者 吉田裕澄  
監訳者 高野内謙伍

 

prologue 「達成の科学」とは何か?

私のようにリソースのない人間が、障害を乗り越え、
短期間で成功と幸せを達成するためにいったい何を考え、
何をしたのか、知りたくないですか?
これからその質問に対してできる限りの最高の答えを
お伝えしていきます。

最も強い者が生き残るのではなく、
最も賢い者が生き延びるでもない。
唯一生き残るのは、変化できる者である。
—チャールズ・ダーウィン

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社会の上位20%の人々が89%の富を所有し、
たったの11%の富を下位80%の人々が所有している

私たちはみんな幸せになりたいと願っています。

仕事で成功を収め、活力に満ち、健康を手にし、充実した人間関係を築き、経済的にも成功を得る、素晴らしい人生を歩みたいと願っているのではないでしょうか?

しかし、私たちは根本的に何かを間違ってしまっています。
それは何なのでしょう?

調査の結果、社会の上位20%の人々が89%の富を所有し、残りのたったの11%の富を下位80%の人々が所有しているというデータが導き出されています。

素晴らしい人生を望む気持ちをよそに、多くの人が「どうやったら生き残れるのか?」とビクビクしながら生きているのです。そして請求書の支払いで頭がいっぱいか、いつも「お金が足りない」と心配しているのです。「CashNetUsa」の統計によると、5世帯中2世帯がその日暮らしをしているということです。

しかし世界には、ただ生き延びることのみにフォーカスする人生に抗い、自分の人生を変えて成功を手に入れるために、自己啓発トレーニングに取り組む多くの人々がいます。

アメリカでは2008年に自己啓発トレーニングに110億ドルが費やされました。それはどれほどの効果を生み出しているのでしょう?

世界中の何百万人もの人々が自己啓発トレーニングによって人生が変わったと言っています。自己啓発書、セミナーやコーチングは確かに効果があり、こうしたプログラムを利用して大成功した人もいます。

しかし、すべての人が際立った成功を収められるわけではありません。素晴らしい結果を手にする人もいれば、ほとんど何も手にしない人もいます。

自己啓発トレーニングの商品やセミナーを購入して希望を高く持つ人もいれば、少なからず失望している人もいます。そんな彼らは、「ほかの人は大きな結果を得ることができても、自分には人生を根本的に変えることができない」と考えるのです。

 

セルフコーチングのマニュアルとして、
この本を活用することを望んでいる

あなたにとって成功へのトレーニングがはじめてであろうと、すでに経験を積んでいくつもの功績を残したベテランであろうと、この本はあなたのために書かれたものです。

そして、あなたがこうしてこの本を手にし、読んでくださっているということは、私たちには共通点があるということです。素晴らしい人生、究極のビジョンに向かって前進したいという思いを共有しているのです。

少なくともあなたは本書を手にとってくださったわけですから、実際に成功に向けて思いを行動に移せる人だと証明してくれました。そんなあなたを私は心から尊敬しますし、あなたが知的な人だと信じています。そしてあなたが今までに想像もしたことがないほど早くゴールに到達するためのセルフコーチングのマニュアルとして、この本を活用することを望んでいます。私は、自分の秘めた可能性以下に甘んじることを許さないあなたに手を差し伸べたいのです。

あなたはこれまでに「わざわざ1からやるのではなく、すでに実績のある手本を見つけて、それを真似ればいい」というアイデアを聞いたことはあるでしょうか?

もちろん、1人で試行錯誤しながら成功を手に入れることもできますが、より早く簡単な方法は世界で最も成功を収めている人の実績のある方法に従うことです。

これこそが私のお伝えしている「達成の科学」と、世に出回っている何千もの自己啓発書との違いです。達成の科学は、1000人以上のゴールを達成した人の実績と、彼らをコーチングした私の経験に基づいて体系化した成功法則です。本書ではただ単に原理原則、情報、テクニックをお伝えするだけではなく、ステップ・バイ・ステップで丁寧にあなたをゴールへと導いていきます。また、どのように私のクライアントが成功法則を使って人生とビジネスにおいて急成長を遂げたのか、その実例をお見せしていきますので、生きた知恵として参考にしていただけることも多いでしょう。

 

思考は原因であり、生み出された状況は
思考からもたらされた結果である

さて、私は昔からコーチとして成功していたわけではありません。お金も仕事もなく、高校を中退し、人生においてチャンスすら感じられない時期もありました。

しかし私は、あなたがこれから本書の中で出会うであろう成功法則を使って、2004年〜2008年の間のたった3年半で一文なしから億万長者になることができたのです。

『絶対に成功を呼ぶ25の法則』『こころのチキンスープ』などの著作で知られるベストセラー作家のジャック・キャンフィールドとのコーチングセッションでは、「私が高校を卒業しなかったことがサクセスコーチとしての信用性に影響を及ぼすと思いますか?」と尋ねました。この問いに対する彼の答えは、私の考え方を大きく変えるとても洞察力の鋭いものでした。

「トラウマがあり、高校中退という経歴を持った君が今の成功のレベルに到達したということは、成功の原理原則と高等教育とは何の関係もないことを証明しているんだ」

人生で成功を収めるために大学の学位を取得することは絶対的な条件ではなく、ゴールを達成するためには普遍の原理原則が必要だということを、彼は私の人生を見て明確にしてくれたのです。

では、その普遍の原理原則とは何か?

人生とは自分の一貫した思考の現れであり、あなたの考えている通りに、あなたの現実が生まれるということです。プラスもしくはマイナスの考えに集中することで、それに応じたプラスかマイナスの結果を引き出すことになるのです。

この本の一貫した主張は、思考は原因であり、生み出された状況は思考からもたらされた結果であるという原理原則に基づいています(図1)。

あなたの思考こそが健康、人間関係、仕事の成功、そして財政状況をつくり出す原因となるのです。

 

リソースのない人が、障害を乗り越え、短期間で成功と幸せを
達成するためにいったい何を考え、何をしたのか?

では、人は目標を達成できなかったとき、どのように思考を巡らせているのでしょうか?

人は失敗したとき、外部要因に責任を転嫁する傾向があります。十分なリソース(資源)がない、お金がない、時間がない、助けてくれる人がいない、などなど……。先ほどお伝えした原理原則に従えば、そのような思考では決してうまくはいきません。

では、どうすればいいのでしょう?

何のリソースもない人が、いったいどうやって短期間で億万長者になることができるのでしょう?

高い知力、才能、遺伝的才能、または恵まれた家庭環境など、生まれながらに有利な立場にある人も確かにいます。一方で、無一文であったにもかかわらず、障害をものともせずトップまで上り詰めた人のことも考えてみてください。

良い例がこの私です。のちほど詳細はお伝えしますが、私は家族からの援助はなく、まともな教育も受けていません。特別な才能の持ち主でもなく、路上生活をするほど落ちぶれていました。

さらに、信じられないかもしれませんが、私が7歳のとき、実の父親が母親を殺しました。私は孤児となり、事件がトラウマとなって吃音症を抱えてしまったまま青年期を過ごしたのでした。

それでも私は路上での生活から8年で、自己啓発業界で世界的権威と称されるブライアン・トレーシーに「世界ナンバー1目標達成コーチ」と言われるまでになりました。ブライアン・トレーシーは私にとって英雄の1人です。だからこそ、彼のこの言葉は私にとって、そして私を信じてくれる人たちにとってとても大きな意味のあるものでした。

今から8年後、あなたのまわりにいる人たちは、あなたについて何と言っているでしょう? 私は今の成功を家族や環境からのサポートなしで成し遂げました。私にできるのであればあなたにもできます。

私は今では海のそばで5つのゲストルームがある大邸宅に温かい家族とともに暮らしています。また、自分が経験した成功を味わってもらうために人を助けるという人生において最も情熱を持てる素晴らしい仕事をする、とても幸せな人生を手に入れました。

私のようにリソースのない人間が、障害を乗り越え、短期間で成功と幸せを達成するためにいったい何を考え、何をしたのか、知りたくないですか?

これからその質問に対してできる限りの最高の答えをお伝えしていきます。

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これから学ぶ成功法則は、短期間で成功を成し遂げた
1000人を超える人たちに活用されたもの

「あなたにとって成功とは何か?」

成功の定義はさまざまです。だから私はコーチングを行うときに、この質問を最初にします。

多くの人は手にしたお金の量で成功を定義付けています。否定するつもりはありませんが、裕福になったにもかかわらず、それでも不幸だという人が大勢いるのも事実ではないでしょうか。実際、裕福な人の中には、いつも不機嫌な人もいます。

もしあなたが裕福でも、多くの時間ネガティブな感情を抱いているのであれば、それは部分的な成功だと言わざるをえないでしょう。

人生において究極の勝者とは、成功と幸せの両方を手にすることです。あなたが心からワクワクする価値あるゴールを達成することによって、幸せな人生を生きることができるのです。

「私もできたのだから、あなたにもできる」というのは成功者の常套句ですが(私も先ほど使いましたが)、私もこの言葉を使っているのは再現性に自信を持っているからです。その裏付けとなっているのが、研究を経て得た確信と、私のクライアントの実績です。

私は今まで自己啓発に関する本を2000冊以上読んできました。その中でクライアントに薦める本当に素晴らしい本はたったの100冊ほどしかありません。1900冊のうちの多くの本は一般論ばかりで、さらに酷いことに何冊かには間違った情報や読者をいたずらに惑わすだけのものもあったのです。私は多くの時間を割いて間違った情報を排除していきました。

成功法則が「科学的」と呼ばれるためには、ほかの多くの人にも再現することができなければなりません。

そして、「法則」と呼ばれるためには、誰にでも理解できるほど具体的である必要があります。もし、ほかの人が同じ結果を生み出せなければ、それは公式や理論がまだ「科学的」ではないことを意味しています。

これから学ぶ成功法則は、短期間で成功を遂げた1000人を超える人たちに活用されたものです。8桁の収入を稼ぐ人、億万長者になった人、理想のパートナーを見つけた人、理想の体型を手に入れた人、うつを克服して幸せな生活を送っている人、などなど……。

「達成の科学」の法則を使って得られた結果はさまざまです。より大きな望みを持っている人は、この法則を使ってさらに大きなゴールを達成します。つまり、これはゴール達成のためだけの成功法則ではなく、自身の想像をはるかに超えるための科学的成功法則なのです。

この本では次の分野での達成をサポートします。

◎ 感情のコントロール ◎ 健康面
◎ 人間関係       ◎ キャリア&ビジネス
◎ 財政(収入)面    ◎ 時間管理
◎ スピリチュアル

誰でもこの本を使って人生で成功することができます。

この本に記している成功の科学的法則を再現するために特別な資質は必要ありません。年齢、学歴、家系、性別、国籍に関係なく、誰もがこの本を使って人生の質を変えることができるのです。

 

ナポレオン・ヒルは、
「願望とはすべての富のはじまりである」と言った

成功のための唯一の必須条件とは何でしょう?
答えは「願望」です。

成功哲学の祖と言われるナポレオン・ヒルは、「願望とはすべての富のはじまりである」と言いました。

私たちは痛みを避け、快楽へ向かうことを強く願っています。この本で学んだことを生かすためには、痛み、もしくは快楽を使って動機付けをする必要があります。スラム街から這い上がり、トップまで上り詰めた人たちの1つの共通点は、みなそうやって強い願望を持ったということです。

痛みを動機とするのも良いですし、自分が本当に手に入れたい魅力的な未来や強力な磁石のように自分を引き寄せる快楽を動機にすることもできます。願望は達成の科学を使うための必須条件です。

私がどのようにして必須条件である成功への渇望を見つけ出したかお話ししましょう。

 

成功するためのスキルは
学ぶことができるスキル

あるとき、ベッドで心地よく横になっていると突然「バンッ」という銃声のような音が聞こえました。

私は兄と姉と手をつなぎ、注意しながらゆっくりと階段を降りていきました。
最後の一段を降りたそのとき、そこにあったのは、顔を枕に覆われた母の遺体でした。

その後、すぐに私たち兄弟は隣の家へ連れて行かれました。
次の日、祖母が私をキッチンに呼び、涙目になりながらはっきりと私に言いました。

「あなたのお母さんは亡くなったの。お父さんは刑務所にいるの」

私は孤児となったのです。私は母の親戚の家を転々とたらい回しにされました。

この衝撃的な出来事の結果、私はトラウマを抱え、酷い吃音障害となり、その障害が私の青春時代に大きな影を落としたのです。

行く当てもなく、私は叔父に引き取られることになります。が、数年後、私が16歳になったときには、その叔父の家からも追い出されました。

16歳の吃音症の少年が唯一得られる仕事は、最低賃金のゴルフ場の芝刈りくらいでした。芝刈りの仕事は人と話す必要がなかったのです。芝刈りの仕事に夢や将来性を見ることはできませんでしたが、だからといってこの仕事から抜け出すこともできませんでした。というのも、裕福な人はみんな恵まれた家系の出身か、持って生まれた知性、または特別な才能を持っているものだと信じ込んでいたのです。

私の人生でのターニングポイントは、1991年、当時の唯一の友人であるアル・レクレアがジグ・ジグラーのセミナーに誘ってくれたことでした。彼は「成功とは学べるスキルなんだ」と私に説明したのです。

自分は殺人者の息子でダメな人間だ、という強い思い込みを持っていた私にとって、彼の言葉はこんな私でも成功できるかもしれない、とはじめて思えた出来事であり衝撃的でした。

それはとても興味をそそられる内容でしたが、私はすぐに「自分に金銭的余裕はあるか?」と考えてしまいました。当時は貯金もなく、最低賃金で働いていたので生活はその日暮らし。しかし、人生を変えるためにはリスクを取る必要がありました。そして、その瞬間に私の人生を変える決断をしたのです。

唯一手元にあった資産であるエレキギター、テレビ、ビデオデッキを売りました。それらは養父母からのクリスマスプレゼントでした。

どうして私はそこまでしたのでしょう? 私は負け犬になりたくなかったのです。変化を起こさない限り、私は間違いなく高校中退者として貧しい生活を余儀なくされることだったでしょう。

何千人もの参加者とともに会場に座り、身なりの良いスピーカーの話に耳を傾けました。正直にお話しすると、セミナーの内容は当時の私にはほとんど理解することができませんでした。しかし、そのスピーカーはその後の私の人生を決定づける一言を言いました。

彼は情熱的な声でこう言ったのです。
「勝者とは生まれながらではなく、つくられるものだ」

私は「勝者はつくられるとはどういう意味だろう?」と自問しました。

今ではこの答えが明確にわかっています。成功するため、勝者になるために最も重要なスキルはゴールを設定して達成する能力です。「勝者はつくられる」とは、この成功するためのスキルは学ぶことができるスキルであるということを意味するのです。

 

吃音症を抱えた高校中退者が
本当にできるのだろうか

私は「人生とは自分の一貫した思考の現れである」と述べました。
それでは思考とは何でしょうか?

思考とは、自分自身に対する質問です。質問するとあなたのフォーカスはコントロールされ、フォーカスするものが何であれ、それに向かって生きていくことになります(図2)。

1991年当時、私の月収はたったの880ドルでしたが、目標を月収1万ドルに設定する必要性を感じました。それはとても大きな差です。ですから正直なところ月収1万ドルの収入をゴールに設定したときは不可能に思えたのです。吃音症を抱えた高校中退者が本当にできるのだろうかと疑っていたのです。

しかし、私は「成功の秘訣とは何か?」と自分自身に質問しました。そして、「人を成功に導く原因は何か?」について研究することに決めたのです。

その決断が、私のフォーカスと生きる方向を完全に変えました。突然、何を手に入れたいのかわかった気がしました。私という存在の全細胞をもって「これだ」とわかったのです。人を成功へと導く原因とは、「成功への願望」だったのです。一見当たり前に思える答えかもしれませんが、思考を巡り巡らせて出てきたあらゆる答えを最大公約した最もシンプルにして本質をついた結論でした。私が答えを出すのに夢中になっていた質問、「成功の秘訣とは何か?」から引き出されたのです。

その後、私は成功に関する本、通信教育プログラム、セミナーを通して可能な限りすべてを勉強し、100冊以上の成功に関する本を読みました。

しかし、私は行き詰まりを感じていました。本当に混乱していました。これだけ勉強したにもかかわらず、状況は変わることなく相変わらず無一文だったからです。

1998年に最初にコーチングビジネスをはじめたとき、順調にお金を稼いでいたのですが、モチベーションを失って2005年にはそれまでに築き上げたすべてを失いました。当時私の婚約者は、息子を産んだばかり。息子に苦労させるようなことは考えられませんでした。

素晴らしい父親になれないのではないかと恐れ、「お金をどう工面できるか?」と自問しつづけました。

私のような学歴のない男には人並みの生活をするためのチャンスなどなかったのです。私は本当に自分の息子の将来を心配していました。

 

結果として、私の収入は
月収4000ドルから2万4000ドルに増えた

2005年、「成功とは学ぶことのできるスキルである!」という見出しの新聞広告を目にしました。そう、このフレーズは私の人生のターニングポイントになった1991年のジグ・ジグラーのセミナーに私を誘ってくれた友人が語っていたことでした。運命的な巡り合わせを感じずにはいられませんでした。そして私は「これが最後のチャンスだ」と思い、手元にある唯一の金目のものだった金のネックレスを売り、この4日間のセミナーに参加しました。

「私の人生を変えるためにこの人は何を教えてくれるのだろう?」
「彼は世界的にも有名な成功の第一人者だ。人生を変えてしまう何かを教えてくれるに違いない」

と会場で考えていました。彼は身長2メートルと背が高く、インフォマーシャル(テレビ通販)で聞きなれた低い声をしていました。

そして、ついにその瞬間が訪れたのです。
彼はまさに私に必要なことを言いました。

「最も良い方法は、すでにあなたの望む結果を手に入れている人であるロールモデル(手本)を見つけ、どのように結果を生み出しているかその人から具体的に学ぶことだ。この方法は今までより簡単にゴールを達成させてくれるだけでなく、膨大な時間を短縮できる。わざわざ1からやり直す必要がないからだ」

当時私はコーチングビジネスでうまくいかず、お金もありませんでした。

セミナーで月に1万ドルを稼ぐという目標を立てていた私はコーチを必要としていましたが、私のコーチになりうる人といえば、衛星放送アンテナの取り付け工である兄だけでした。私は1カ月かけて兄から衛星放送アンテナの取り付け法を学んだのです。

兄の指導の下、衛星放送アンテナの取り付け工となり、私は月収4000ドルを稼ぐようになりました。当時の私にとって、それは上出来でした。仕事のない状態から1カ月4000ドルはとても大きな結果です。私は実証済みの戦略を活用し、それなりの収入を得たのです。

しかし、私は「次のレベルにはどうやって行けばいいのか?」と自問をはじめました。私のゴールは8桁の収入を得ること、そしてコーチとして成功することだったからです。

そこで同年、私は人生で大きなゴールを達成する秘訣を知っているサクセスコーチ、タッド・シンキーを探し出しました。彼はすでに1000人以上もの人をゴールに導いていたのです。私は彼をコーチとして雇いました。

彼は私にゴールを短期間で達成するためのステップ・バイ・ステップの成功システムを伝授してくれました。

彼と話せば話すほど、私は自信を感じたのです。ゴール設定からはじまり、モチベーションを上げる方法、良い習慣を身につけ、試練を乗り越える方法まで私が必要としていたすべての情報を彼は与えてくれました。それぞれのコーチングセッションは45分間で、人生を変えるようなガイダンスで満たされていました。

結果として、私の収入は月収4000ドルから2万4000ドルに増えたのです(2カ月で600%の増加)。信じられないほどの結果です(詳細は第2章参照)。それまでの人生で一番多くの金額を稼いだ瞬間でした!

そこで私は重要なことに気がつきました。

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コーチングは結果を得るための
最も簡単で最速の方法

考えてみてください。
あなたには2つの選択肢があります。

① 大きな成功と幸せをもたらすのはどのような考え方なのか、自分で答えを出す。

② コーチを雇って自分の理想の人生を歩むための考え方を具体的に教えてもらう。

私は人生のあらゆる分野で②の方法を使ってきました。

本書の中では、私がどのようにコーチを活用して数百万ドルを稼ぎ出したのかをお話しします。ここでは、私がさまざまなコーチを雇うことによってたった3年半で無一文から億万長者へと変貌を遂げたという事実を覚えておいてください(図3)。

 

chapter1
「できない」のは痛みと快楽を理解していないから

もし痛みを受ける行動であれば、
その行動を取ることと悪い感情を結びつけるようになります。
良い習慣をつくる秘訣は、痛みの代わりに
ゴールに向かう行動をすることに、
たくさんの快楽を結びつけることです。

偉大なものが培われる土台となるのは、
日々の考え方や行動の習慣なのだ。
—スティーブン・R・コヴィー

 

私たち一人ひとりが感じる痛み、
または快楽の意味付けが人生を左右する

この章では、あなたの人生とすべての行いを突き動かす、ある力について学んでいきます。

それは、「痛み」と「快楽」です。

痛みは短期的なモチベーションを起こさせます。そして、大きな長期的ゴールに期待する快楽こそが、継続的変化をするための真の解決策なのです。

この知識を得ることで、どれほど痛みが私たちを動機付けるのか、そして、快楽をより良く活用していけるのかを理解することができるでしょう。つまり、痛みと快楽を理解し、コントロールすることが成功への最大のカギなのです。

私たちのすべての行動は、できる限りの快楽を得るため、または痛みを避けるためのいずれかによって生み出されます。つまり、私たち一人ひとりが感じる痛み、または快楽の意味付けが人生を左右するのです。

もちろん、ある人が「痛み」と解釈したことがほかの人にとっては「快楽」となることもあります。つまり、同じ出来事だったとしても、それに対する解釈は人それぞれなので、生み出される行動もまた人それぞれになります。

ただ共通しているのは、大抵の場合、何かを痛みだと解釈すると、みんなそれを避けようと行動するものです。そして、何かを快楽と解釈するとそれに向かっていこうとします。

また、自分で行動に移すまでは自分がどのように物事を解釈しているのか簡単にはわからないことがあります。人はいつも「これは痛みを意味するのか? それとも快楽を意味するのか?」と脳に問いかけています。

その出来事があなたにとってどんな意味を持つのかによって、痛みもしくは快楽の意味付けが決まります。快楽を意味するのであれば、あなたは思い切ってやるでしょうし、痛みであれば、なんとしてでも避けようとするでしょう。

この章を読み終えるころには、成功へ向けて新しい習慣をつくるためのヒントを得られるはずです。その新しい習慣があなたの人間としてのベースを上昇させ、さらに上へ上へと向かう上昇気流のごとく、あなたをサポートしつづけることになるのです。

 

快楽とは何か?
私たちはできる限りの快楽を手に入れたいと思っている

快楽とは基本的な人間のニーズ(欲求)です。身体的、感情的、精神的に気持ち良さを感じたいという欲求です。空気、水、食べ物が必要なように、できる限りの快楽を得たいという欲求があるのです。

偉大な心理学者であり作家であるアブラハム・マズローは欲求段階説で、空気、水、食べ物のような「肉体的ニーズ」が最も大きく、最も基本的なニーズだと述べています。これらのニーズは明らかに優先されるものです。私たちはこれらなしでは生き延びることができないからです(図4)。

しかし、これらのニーズが満たされると、感情的、社会的、自尊心のニーズといったより高いレベルのニーズへと引き上げることができます。

最終的には、人は欲求段階説の上位にある、倫理観、創造性、問題解決のような事柄にフォーカスできるようになります。マズローの言葉を使うと、「自己実現」を満喫することが可能になるのです。

人が意思決定をする際に主な違いをもたらすものの1つは価値観です。

私たちはみんな、できる限りの快楽を手に入れたいと思っています。ある人にとっては、安定が最優先かもしれません。一方で、貢献、自己実現、悟り、完璧な状態での生活に価値を見出している人もいます。

以前、人間のニーズについて大きく一般化をした人と話したことがあります。その女性は、すべての人にとって人生における最優先事項は「できる限り楽をすることだ」と言いました。

確かに多くの人が楽をすることに価値をおいているのは事実かもしれませんが、一方で多くの人が自分たちの信じる冒険、愛、貢献のような、さらなる快楽を経験するために楽をすることを喜んで犠牲にしています。

人それぞれ快楽と思うものは異なりますが、私たちはみんな快楽を求めようとしていることは共通しています。そして、それぞれの快楽が自分にとって何を意味するのかによって優先順位を決めています。

人生のどの段階にいるかによって、優先順位が変わり、図4に表されたさまざまなニーズを満たそうとしているのです。

さて、これで快楽の概要について理解していただけたでしょう。次は痛みのテーマに移ります。

 

痛みとは何か?
すべての人のゴールは、
痛みの経験を可能な限り
少なくすること

上昇スパイラルを使って快楽を整理したので、次は下降スパイラルの図5を使って痛みのレベルを
整理していきましょう。

図5は人が避けたいと思う痛みの感情を表しています。すべての人のゴールは、可能な限り痛みの経験を少なくすることです。痛みを感じたとしても、最も浅いレベルにとどめておきたいと思うのです。

つまり、私たちの脳はいつもその瞬間に可能な限りの快楽を得て、可能な限り痛みを回避するという目的を持っているということです。脳はいつも、快楽を得る経験を最大化するために「これは痛みと快楽、どちらを意味しているのだろう?」と判断しようとしているのです。

 

短期的快楽vs.持続可能な快楽
悪い習慣は、長期的に快楽を持続できない

桁違いの生活を満喫できる人は、長期的思考を持っています。つまり、ずっと先にある快楽を得るために、目先にある痛みを我慢できるということです。

一方で、今すぐにできる限りの快楽を手にしようという短期的な考え方をすると、のちに耐え難い痛みを招くことになるであろうことは想像に難くないのではないでしょうか?

その瞬間に快楽を感じても、つまり短期的快楽を味わっても持続させることができず、長い目で見れば結果的に痛みにつながるという状況です。

わかりやすい例は、喫煙、ジャンクフードの食べすぎ、お酒の飲みすぎなどです。適度であれば、それほど酷い結果をもたらすことはないかもしれませんが、やりすぎてしまうと、今後5年、10年、もしくは何十年にもわたって酷い痛みを引き起こす悪質な習慣を身につけてしまうことになるでしょう。

私の叔母は将来的に喫煙がもたらす結果をあまり考えず、1日1箱タバコを吸っていました。叔母は喫煙を心地よく感じ、楽しんでいました。しかし、毎日1箱のタバコを吸いつづけて30年後、彼女は癌によって片方の肺を失いました。

彼女のケースは稀なものではありません。米疾病対策センターの疾病死亡週報によると、アメリカでは860万人が喫煙によって慢性疾患を抱えているとのことです。

真の問題は、多くの人が悪習慣の長期的結果を考えずにいた結果、最終的にそれが過酷な体験を引き起こしているということです。一度は喜びをもたらした同じ行動が、今度は酷い痛みを引き起こすのです。悪い習慣は、長期的に快楽を持続させることはできないのです。

それでは、何が長期的に快楽をもたらすことができるのでしょう?

 

長期的快楽への秘訣
痛みと快楽をコントロールする方法を学ぶ

重要なことは、痛みと快楽をコントロールする方法を学ばなければならないということです。悪い習慣を持続的な充実感をもたらす良い習慣へと変える能力を身につけなければなりません。

そのためにはどのようにすればいいのでしょう?答えは2つあります。

1つ目は行動を変えるほどのモチベーションを与えてくれるワクワクするような長期的ゴールを持つことです。

自分に大いにモチベーションを感じさせるゴールを持っていないと、人はいつもすぐ目の前にある快楽を得ようとしてしまいます。つまり、魅力的な長期的ゴールがない場合、私たちは短期的な快楽を求めようとしてしまうのです。

脳を、いつも最高の快楽に向かう追跡型ミサイル誘導システムだと考えてみてください。この誘導システムは痛みを遠ざけ、短期的(過程を楽しむ)、あるいは長期的(持続可能な幸福)な快楽を与えてくれるものに近づこうとします。

しかし、長期にわたって得られる快楽にフォーカスできないと、いつも一時的な快楽の誘惑に負けてしまいます(これを克服するプロセスを「快楽を遅らせる」、もしくは「規律を守る自制心」と呼びます)。

だから大きなモチベーションを感じるゴールが必要というわけです。それがないと、脳はつねに刹那的な最高の快楽―テレビ、過食、アルコール、テレビゲーム、重要な仕事の先延ばし、ネットサーフィン、ショッピング、お金の無駄遣いなど、瞬時に快楽を得られる類のものを追い求めるのです。

しかし、先ほど説明したように、短期的快楽にカテゴライズされているもので長期間持続できるものはありません。

 

成功を収めた人は、
快楽を遅らせることに長けている

それでは短期的快楽から長期的思考に移すための2つ目の答えとは何でしょう?

言うまでもないかもしれませんが、自己規律です。喜びを遅らせる能力、長期的快楽を得るために短期的な犠牲を払うことのできる能力が成功への秘訣であると、私たちはわかっているはずです。

億万長者になるというゴールについて考えてみてください。自制心、自己規律が必要であることは誰でも気がつくでしょう。この場合、収入の一定の割合を貯蓄する自制心、自己規律が求められます。

たとえば、収入の50 %を貯蓄したとします。そして、経済的自由を手にするまでその貯蓄分を投資し、自己資本を増やすことができます。

ほかにも筋肉質の体をつくることを考えてみましょう。そのためにはジムでこれ以上はもう動けないという疲労の限界に達するまでウエイトトレーニングをするという日々の規律を守る必要があります。そうすることで筋肉の発達を促すのです。

筋肉の限界までウエイトトレーニングをすると、短期的には不快感を覚えるのですが、運動をする習慣がつくられると長期的には何倍にもなって報酬が返ってきます。美しい体のラインを楽しみ、エネルギーが増し、自尊心が高まり、自信がみなぎり、他人からの尊敬を勝ち取り、腰痛や病気を患うことなく人生を最高に満喫することができるのです。

日々の行いが人生の成功や失敗のすべての基盤をつくるのです。日々の行いが習慣となり、その習慣が何であったとしても、満ち足りた報酬のある人生か望まない結果ばかりの人生かを決定します。

成功を収めた人は、快楽を遅らせることに長けており、自己規律を守れる人です。彼らは長期的な成功を収めるために必要な日々の行動、そして、短期的な快楽を放棄するのに必要とされる日々の行動を継続的に取ることによって自身が何よりも求めるゴールを達成できるのです。

アメリカのビジネス哲学の第一人者であるジム・ローンはかつてこう言いました。

「すべての成功の基盤は自己規律である。すべての規律ある努力に対しては何倍もの報酬がある。そして、自己規律を守る痛みか後悔の痛みのどちらかが必ず存在する。ただし、自己規律を守ることの重みは数グラムであるのに対して、後悔の痛みは数トンである」

では、成功において自己規律がどれほど重要かわかっていながら、どうしてより多くの人がそれを守らないのでしょう?

その答えを見つけることで、自分自身はもちろん、他人にもモチベーションを起こさせる秘訣を理解できるでしょう。モチベーションを起こさせる能力とは、痛みと快楽にコントロールされるのではなく、痛みと快楽をコントロールする能力のことなのです。

 

継続的変化を生み出すためには
快適領域を広げることであり、その過程を楽しむこと

もし痛みを受ける行動であれば、その行動を取ることに悪い感情を結びつけるようになります。結果、習慣として定着させるほどその行動を続けることはできないでしょう。

良い習慣をつくる秘訣は、痛みの代わりに、ゴールに向かう行動をすることにたくさんの快楽を結びつけることです。

例を挙げましょう。私は最近、自分で決めた運動の継続に苦労しているクライアントにアドバイスをしました。彼は体重を減らすというゴールを持っていましたが、自分には一貫してジムに通いつづける自己規律がないと気づきました。

そこで私は、まずは毎日5分の運動からはじめるように言いました。たったの5分なら、彼にとって苦痛を感じずに続けられるものだと考えたからです。

私の提案を聞くと彼は、「5分? 5分では私の体重に何の変化も起こりません」と一蹴しました。

まったくその通りで、たった5分の運動を1日やるだけでは体重を減らすことにはなりません。しかし、5分間の運動を日課にすることは苦にならないことを彼に説明しました。

彼は「そうですね、5分であれば簡単にできますね」と同意しました。

私はさらに、もし続けてこれができるなら、30〜60日後にはこの日課が習慣になることを説明しました。

5分の運動をすることが習慣になれば、成功するために必要なことは快適領域、つまり自分の限界値を徐々に広げればいいだけです。最初は運動時間が5分だけでも、そのうち基準を上げて10分に増やすことができるのです。

難しいのははじめることで、はじめることと結びつけている苦痛を克服できれば、これが人生の新しいパターンとして動き出すのだと私は彼に説明しました。

彼は私のアドバイスに従い、毎日5分だけの運動をはじめました。そして、運動に対して苦痛を連想しなくなったので、この習慣を続けることができるようになりました。運動する習慣は彼の潜在意識に深く植えつけられたのです。日々の運動のパターンが新しく確立され、彼の心身の新しい神経系のつながりがつくられたのです。

それから、彼は運動の量を1日20分に延長し、最終的には1日45分という現在の量に到達させました。そして結果的に、彼はたった2カ月で約13㎏の減量に成功したのです。

ここでの原理原則は次の通りです。

成長とは自分の快適領域を広げることであり、その過程を楽しむことが大切です(図6)。一旦習慣をつくれば、自分の快適領域を広げつづける限り継続的に成長できます。したがって、特定の結果をすぐに得ようとするよりも、規律を守る習慣を確立させるほうがより重要なのです。正しい習慣を確立することに焦点を合わせれば、必ず結果はついてくるのです。

 

目の前にある課題を
快楽に結びつける方法を見つける

成功習慣をつくるうえで、人が犯してしまう最大の間違いは、苦痛を克服することによってしか成功習慣をつくることができないと考えることです。快楽と習慣をつくる過程を結びつけられず、その瞬間瞬間の幸福を奪われてしまっていると考えてしまうのです。

だからといって、苦痛をもみ消そうとするのは効果的ではありません。人によって痛みの限界は異なりますが、快適領域から遠ざかれば遠ざかるほど、新しい習慣をつくることは難しくなります。まるでゴムのようなもので、ゴムは好きなだけ伸ばせますが、いきなり伸ばしすぎると、最終的にはゴムの戻ろうとする力によって元の快適領域に引き戻されます。

しかし、一旦習慣が確立されると、この行いが痛みと快楽のどちらを意味するのか判断をする必要がなくなり自然に行うようになります。問題はほとんどの人は習慣が形成される前にやめてしまうことです。

もしかすると数日、もしくは数週間は痛みを我慢することができるかもしれません。しかし、習慣形成に必要と言われる66日もの間、苦痛と戦えるのでしょうか? それは多くの人にとっては無理な注文になるでしょう。

意識的かどうかは別として、快楽を最大限にすることがすべての人のゴールなので、今すぐに手に入る快楽を求めることを、脳は正当化しつづけるのです。

「もう十分だ。これ以上不快感は味わいたくない。今夜はチーズバーガーを食べてソファでのんびりするんだ!」と言いたくなるように、私たちが対処できる苦痛の量は限られているのです。そうして、食事制限や運動の習慣は、すぐに得られる快楽と引き換えに見捨てられてしまうのです。

我慢に我慢を重ねるようにゴムを伸ばしすぎるのではなく、まったく異なったことをする必要があります。習慣が形成されるまで快適な方法でできる限り規律を守るのです。いきなり基準を上げるのではなく、少しずつ少しずつ広げるように上げていきます。これを苦痛がまったく感じられなくなるまでつづけていくのです。

したがって、目の前にある課題を快楽に結びつける方法を見つけること(いきなり1日45分の苦痛に飛び込むのではなく、1日5分の運動をする)、そして、課題の快楽を失うことなく少しずつ基準を上げていくことによって目標が達成されるのです。

もちろん、短時間からはじめることは、痛みと快楽をコントロールする方法の1つでしかありません。本書ではほかにもさまざまな方法を提示しています。

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新しい習慣をつくることで得られる
隠された利益

ここでちょっとした秘密をお教えしましょう。体重を減らしたかった私のクライアントのことはご存じですね? 実はそのクライアントというのは私のことだったのです。私は自分にコーチングして、1日5分の運動からはじめ、今では1日45分間の運動を毎日の習慣として規則的に行っています。

その結果、今では私はかなり筋肉質の体を手に入れ、歳を重ねるにつれてどんどんたくましくなっています。改善の原理原則を活用しているからです。

改善とは「絶え間なく続く改良」という意味です。私は毎日、前日よりもさらに持久力と回復力をけ、より良く加速的にたくましくなるように、体づくりをしているのです。

その結果、鏡で自分を見、満面の笑みを浮かべてこう言うのです。「わぁ、私はなんてカッコいいんだ。妻が自慢に思うたくましい億万長者だ」

運動と健康的な食事が自然な習慣となったので、私は自分に自信を持っています。さらに良いことには、運動と適切な食事法が自然にできるので、それほど規律を守るために労力を必要としないのです。

これが習慣をつくることで得られる隠された利益です。私はこの効果を「慣性の法則」と呼んでいます。

 

モチベーションがあなたを動かしはじめるが、
習慣があなたを前進させつづける

ジム・ローンは、「モチベーションがあなたを動かしはじめるが、習慣があなたを前進させつづける」と言いました。

私の場合もモチベーションが運動をはじめるきっかけになりましたが、それが自然な習慣となっていったのです。言い換えると、1日5分の運動がゴールを達成するのに必要だった助走をつけてくれたのです。

ロケットは打ち上げの際、離陸時に燃料のほとんどを使ってしまうことをご存じでしょうか? ロケットは地球の重力から逃れる必要があります。最初は地球の重力から逃れるためにロケットを上に押し上げる膨大な力をつくり出さなければなりません。しかし一旦十分な勢いが出れば、あとはそれほどの力を必要とせずに進みつづけることができるのです。

成功を達成するにも同じように慣性の法則が発揮されます。最初は行動の源となる感情的な燃料が必要です。そして、66日間感情の状態を管理します。

その後、形成された習慣の勢いがその状態を持続させます。そのために必要なのは、ほんの少しの努力のみです。

習慣を形成すると、脳は「運動することが快楽である」と物理的な神経回路をつくり出すのです。あるいは、脳がいちいち「これは痛みと快楽のどちらを意味するのだろう?」と判断しなくなると言ったほうがわかりやすいでしょうか。

一方、人の成長を阻害する障害となるものはすべて、悪習慣に根差しています。人生の失敗者は規律を守ることが不足しており、成功者は失敗者のやらないことを進んでするのです。

成功者は一生涯続く成功の習慣をつくります。彼らには自分を奮い立たせる、やむにやまれぬビジョンがあるからです。

 

理由さえあれば、
痛みを快楽へと変えられる

おそらくほとんどの方は、元旦、あるいは新年度に「今年を人生で最高の年にしよう」と言い聞かせたことがあるはずです。

しかし、その決意はなかなか守られることがありません。今のあなたならその理由がわかっているはずです。

痛みと快楽をコントロールする能力をマスターしていなかったからです。その反対に、痛みと快楽にコントロールされていたからです。

あなたの成功への過程を痛みに結びつけてしまうと、失敗へとつながってしまいます。成功の秘訣は、脳の神経回路をつなぎ直すことです。成功習慣に瞬時に感じられる快楽を結びつけるのです。

行動することに対する意味付けが私たちの成功にとって極めて重要なのです。

しかし、日々の痛みと葛藤しようとすれば、目の前にある課題と我慢できないほどの痛みを結びつけるため、しばらくするとあきらめてしまいます。

次の例でモチベーションをどこまで上げることができるかご説明しましょう。

この虫の写真1を見て、「この虫を食べるとどんな感じがすると思いますか?」と質問したら、あなたは何と答えますか?

あなたはきっと、「気持ち悪い、不快だ、吐きそうだ」「こんな虫は絶対に食べない」と考えているで
しょう。

では、もしこの虫を食べたら1万円をあげると言ったらどうでしょう?(ちなみにこれは養殖された虫で、アジアでは日常的に食べる人もいる100%安全なものです)

さあ、あなたはこの虫を食べますか?

この質問をセミナー中にしたら、数人の人が「食べる」と答えるでしょう。しかし、食べるという人はま
だまだ少数派です。大多数の人はたったの1万円でこの虫を食べるくらいなら死んだほうがましだと言うでしょう。

では金額を上げてみましょう。100万円もらえるんだったら、この虫を食べますか?

もしかすると100万円ではまだ十分ではないと言う人もいるかもしれません。では、1000万円ではどうでしょう?

そこで質問です。あなたの夢は何ですか? もし1000万円を手に入れることで自分の夢の達成の助けとなるのであれば食べますか? 1000万円あればだいたいのことは実現できます。人によっては年収以上の金額です。この虫を食べるだけで1000万円をあなたのものにすることができるのです。これだけのお金で何ができるかを考えてみてください。ずっと夢見ていた新車のスポーツカーに乗ったり、自分の両親にいくらかをあげることもできますし、外国に行ってビーチのある楽園で豊かな休暇を楽しむこともできます。

もし、あなたがまだ「イヤだ」と答えるのなら、それは、「大金を手にすることを快楽に結びつける以上に虫を食べるという行動を苦痛に結びつけている」ことを意味します。あなたが感じるのは、嫌悪感、恐怖心、もしくは自然とみぞおちの辺りがムカムカする生理的な不快感かもしれません。そして、「絶対にやらない」と自分自身に言い聞かせているのです。

さて、虫を食べるということを自分がどのように解釈しているのか理解していただけましたか? あなたがどんな意味付けをするのか、それこそがあなたの行動を決定するのです。

もし虫を食べることが快楽なのであれば、あなたは虫を食べるでしょう。

しかし、もし虫を食べることが痛みを意味するのであれば、食べないでしょう。
人生をコントロールするものとは、人生での出来事に対する意味付けなのです。

 

報酬が虫を食べるという行動を
価値あるものへと変える

実際のところ、この虫を食べるのは苦痛であり、おそらく虫を食べることで1000万円のオファーがされることはないだろうと思っているとはいえ、ぜひあなたに問いかけてほしいのです。「もし報酬が十分であれば、自分は食べるだろうか?」と。

では、1億円ではどうでしょう? これだけの大金があれば、あなたは夢にまで見たマイホームを手に入れることができ、老後に備えていくらかを運用することができ、そのうえ経済的安定を得て、素敵な洋服を買い、高級時計を買い、あなたにとって最高の快楽を感じられるほとんどのものを手に入れることができるでしょう。

私の開催したセミナーの経験から言うと、参加者の中の大多数の人はここまでには手を挙げています。しかし、お金が大きな要因ではないと言う人もいます。どれだけの大金であろうと、たとえ1000億円を提示したとしても、その人たちは絶対に食べようとしないのです!

それでは、今度は違った形で提案してみましょう。そして、虫を食べることがどんな意味に変わるかを見てみましょう。

それでは、この虫を食べることで世界中の飢餓がなくなるとしたらどうでしょう? それなら虫を食べますか?

国連の報告によると、毎日1万8000人の子どもたちが餓死しているそうです。あなたがこの虫を食べることで1万8000人の命を救えるとしたらどうでしょうか? この子どもたちの命を救うためにあなたなら虫を食べますか?

ほとんどの人が食べると言うと思います。

このエクササイズの重要な点は、もし何かをするために十分に大きな理由があれば、あなたは「やる」と気づけるということです。それは意味が痛みから快楽へと変わるからです。虫を食べることがもはや苦痛を意味しないのです。苦痛とは程遠いものになっています。むしろ、虫を食べることが大きな快楽に変わったのです。報酬が虫を食べるという行動を価値あるものへと変えたのです。

 

脳はあなたの願望に、
痛みか快楽のいずれかを意味付けする

したがって、自分のためにゴールを設定するときに「大きく考える」ことが重要なのです。

なぜでしょう? つまらないゴールでは誰にも規律を守るモチベーションを上げてくれない、または快適領域から抜け出せないからです。

ゴールを考えたときに、あなたが瞬時にワクワク感を感じられる大きなゴールを持たなければなりません。虫を食べたら1億円の賞金が手に入ることと同様に、もしゴールが十分に大きくて、非常に大きな報酬だと判断すれば、あなたはそれを達成するために規律を守るのです。

ここでの教訓の重要な点は次の通りです。

脳がつねに「これは痛みと快楽のどちらを意味するのだろう?」と問いかけつづけているのであれば、あなたの抱いている大きなゴールに対してどんな意味付けをするでしょうか? 考えてみてください。

もし十分に大きなゴールを持っていて、報酬が非常に大きなものであれば、あなたはそのワクワクするゴールに向かって「大量行動」(ここで言う「大量行動」とは、過去の成功体験、情報収集から得られたリソース、すでに同様のゴールを達成している人から学んだことを基に大量の行動リストを作成し、効果的なものから優先順位をつけて実行すること。詳細は第5章参照)を取るように自分のモチベーションを高めることができるのです。

この章から得る必要のあるカギとなる教訓は、本当にワクワクするゴールを設定することの重要性です。

マイケルボルダック著『達成の科学』より抜粋

【書籍紹介~目次】

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『達成の科学』

 

訳者・監訳者まえがき

prologue 「達成の科学」とは何か?
私のようにリソースのない人間が、障害を乗り越え、短期間で成功と幸せを達成するためにいったい何を考え、何をしたのか、知りたくないですか?
これからその質問に対してできる限りの最高の答えをお伝えしていきます。

chapter1 「できない」のは痛みと快楽を理解していないから
もし痛みを受ける行動であれば、その行動を取ることと悪い感情を結びつけるようになります。
良い習慣をつくる秘訣は、痛みの代わりにゴールに向かう行動をすることに、たくさんの快楽を結びつけることです。

chapter2 最高のモチベーションの生み出し方
私たちは思考のすべてを自分でコントロールすることは不可能です。
思考の40%は無意識の習慣であり、さらにそうした事実に気づいてもいないからです。
したがって重要なのは、ほかの思考を塗りつぶすくらいの勢いで、多くの成功をもたらす1つの思考を何度も繰り返すことです。

chapter3 無意識の障害「リミティング・ビリーフ」を壊す
無意識の奥底で、私はすでに自分には知的さが足りないと信じるようになっていたのです。リミティング・ビリーフとは、このように自分の可能性を自ら閉じてしまうような信念、思い込みのことを言います。

chapter4 生き方に急激な変化を起こす行動
変化は物事が何を意味しているのかを理解し、それに対してどう行動するのか揺るぎない決断をした瞬間に起こります。

chapter5 夢を現実化させるプランニングの技術
成功を収めるためには、効果的な戦略が必要になります。
成功とは、何が効果的で、何が効果的でないか、その知識の上に成り立つのです。

chapter6 自動的に行動を生み出す7つの規律
一貫した行動を取ると特定の結果を得る方向につねに導かれます。
その特定の方向はゴールに向かっているのか、あるいはゴールから遠ざけられているのか、どちらかです。

chapter7 どんな障害にも打ち勝つ
努力が必ずしも成功をもたらすとは限りません。
しかし、それは本当に失敗なのでしょうか?

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