神田昌典が伝授!人生を変える「良い目標設定」「成功法則」とは?

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人生を変えたい! 成功したい! 
そう願っているけれど、いろんな目標設定方法や成功法則を学んできたのになかなかうまくいかない……。
それは一体なぜなのか…。

うまくいかない原因は、あなたのスタイルに合わない目標設定法や、成功者のための成功法則を行っているからなのです。
世の中に出回っている成功のための目標設定方法や、成功法則というのは、成功者によって書かれたものがほとんどです。
たしかにその内容は、誰もが納得する常識的な方法や法則ですよね。

ところが、現状がうまくいっていない人たちが、常識的な目標設定と成功法則をそのまま行ってしまうと、現状との矛盾によりかえって逆効果になってしまうのです。

では、うまくいかない人生を変え、成功させるためにはどうしたらいいのでしょうか?
それは簡単です! 
常識的な成功法則の反対である非常識な成功法則を行えばいいのです!

その意外な方法を提唱するのは、『あなたの会社が90日で儲かる!』『口コミ伝染病』などで知られる実践マーケター神田昌典氏。
こちらでは、神田正典氏の実体験に基づく非常識な成功法則を明かしてくれています。

常識的な目標設定や成功法則は、決して間違っているわけではありません。
しかしながら、うまくいっていない時には、成功のためのエネルギーを奪ってしまうことになります。

これから成功したい凡人が人生を変えるには、一般的にはマイナス思考として忌み嫌われる「悪」の感情から生み出される大きなエネルギーを活用することから始めるのです。

「悪」の感情を持ったまま人生を成功させるなんて信じられない……

そう思われた方も少なくないでしょう。
実は、その「悪」の感情を明確にすることが凡人が成功するための法則「非常識な成功法則」となるのです。

 

目標設定の仕方についても、その「悪」の感情を明確にすることが重要と神田昌典氏は綴っています。
「悪」の感情を明確にすることは、「本当にやりたいこと」を明確にすることに繋がっていくのです。
常識的な目標設定や成功法則では、「悪」の感情を明確にしないまま進めるため、現状とのギャップが生じ途中で挫折してしまうのです。

これまでの常識的な目標設定や成功法則の著書で綴られていなかった「非常識な成功法則」により、人生を変えていく方法を具体的にお伝えしています。
この非常識な成功法則を信じるも信じないもそれはあなた次第です!

さぁ、本当にやりたいことを見つけて、人生を成功させたい方は、「悪」の感情を活用した非常識な成功法則を試してみましょう!!

 

序章 成功は「悪の感情」から始まる
魔法のランプのこすり方
なぜ成功者のアドバイスは、障害になるのか?
お金と心の問題を切り離す
凡人から脱するための2ステップ戦略

第1の習慣 やりたくないことを見つける
成功者が誰にも教えないこと
良い目標と悪い目標
私に三〇分くれ! 本当の自分に気付くはずだ
「やりたくないこと」「やりたいこと」に決着をつける
さらにミッションを見出す
自分のミッションを見出してみる
なぜ紙に書くと実現するのか?
成金と凡人の会話①

 考えるビジネスマン

成功法則は、嫌いだ。

正直、暑苦しいし、なんかカッコ悪い。
手首に、数珠をジャラジャラさせている感じっていえば、わかるかな?

「私、お金に縁がないんです」「ちょっと身体の調子が優れないんです」と、気づかずに自己主張している。

「成功法則、使ってる」なんて、できるなら、知られたくない。水面下でバタバタ足を動かしている姿なんて見せないで、クールな自分自身でありたいじゃないか。

しかも「金=成功」なんて単純な方程式じゃないんだから……。人生、なめてる、とさえ思うよ。

だから私は、およそ一〇年前にこの非常識本 を書いてから、二度と読み返したことがない。「新装版を出す」と編集者から言われたって、そのために本書を懐かしく思うこともなければ、近づけたいとも思わない。

ああ、嫌だ。この本は、あまりにも、私の、粗削りな本音が出過ぎちゃってる。

だが、皮肉なことに、私の著作のなかでは、これが一番売れ続けてる。

本書を手にとって成功した著名人たちが、「そろそろこの本も賞味期限切れだよね」というころにドカーンと推奨しちゃうもんだから、また書店に平積みになってしまう。

事実上、これは、ありがた迷惑な部分もある。

私も四七歳。正直、いい歳。だから、ちょっと真っ当な父親らしくと思うんだけど、書店に平積みになったままだと、子どもの友達から、「神田の父さんは、あの、非常識の……」と言われちゃうんだよね。リーゼント決めてたころの自分と、街でばったり出くわす感じで、バツが悪い。

自分としちゃあ、なんでこの本、いまもって売れるのかなって、わからないんだけど。
ひとつ言えるのは、この本、持ってるだけで……成功しちゃうんだ。
怪しく聞こえるけど、嘘じゃない。本当なんだ。

とくにここ四~五年、いろんな業界・分野で成功している人たちに会うたびに、「実は……」と切り出される。そして、必ずこう言われる。

「実は……『非常識な成功法則』に書いてあるとおりにやってみて、リストを作ったんです。そしたら、本当に全部、目標が実現しました」

ありがとう。
でも、それは私のおかげじゃない。あなた、全部、自分のおかげだよ。

この本に書いてある成功法則は、一〇年前はそこそこ新しかったけど、いまや、他の本にもフツーに書いてある。

だからね、この本の内容は、いまの私にしてみりゃ、まぁスタンダード。
単純、ストレートなロックン・ロールだよ。
複雑なシンコペーションもなけりゃ、特殊なコード進行もない。

でもね、不思議に、他のどの本よりも、読者から成功者が現れちゃうんだよね。
その理由をいえば、おそらく……。

「成功法則のための、成功法則じゃない」
ということだ。

成功法則をかじった後に、成功法則について語り出して、成功法則で人集めて金儲けて、成功したっていう奴、いるだろ?

悪いけど、ハッキリ言わせてもらえば、この本は、そういう奴を評価しない。
成功法則で儲けた金は、あぶく銭。

あぶく銭があぶく銭を呼んで、自分が儲かったから成功だなんて。
そんなヤツをありがたがるような世の中、まともじゃない。

いったい、どれだけ価値を世の中にもたらしてるの?
どれだけ人の役に立ってるの? 
どれだけ国のために働いているの? 

そういうリアルな現実に、フォーカスしないと、この本はあなたに「成功した」なんて言わせない。

夢だけ語ったって、ダメだよ。きちんとカタチにしてくれないと。

まぁいろいろ文句いってるけど、嬉しいのは、この本を読んでくれた先輩読者の多くは、キチンと戦ってくれていることだよな。

フワフワしたHAPPYに憧れているだけじゃなく、あるべき未来を見据えて、しっかり戦ってくれてる。現実に落とし込んでくれてる。

ホント、ありがたい。感謝してる。

以上、私にとっては、一番キライな本なんだけど、一番ノッテ書いた本だということは、確か。

また売れるんだろうな……フォレスト出版だし。
しかし、成功法則本が売れたところで、世の中にはあんまり意味ない。

要は、あなたが、どう自分の才能を開花してくれるかだよ。
そして、「ここに日本人あり」って感じで、世界に打って出てくれるのか。

これからの日本は安泰じゃないから、ともに日本のために戦ってくれ。
その過程であなたは「成功者」って呼ばれるようになるよ。当たり前に。

最後に言っておくが、この本は、私にとっては一〇年前の本。
いまの私は、一〇年先をいっている。
あなたが、この本で成功したら、しっかりと追いついてきてくれ。

必ず、待ってる。

2011年10月 神田昌典

 

この本の内容に怒る人もいるだろう。

だから私は、この内容を公開したくなかった。
この本は、平成一三年三月、青年会議所で請け負った講演がベースになっている。

そもそも私は、年収が高くなりすぎて、もはや講演収入ではペイしない。だから、気に入った場合以外は講演をしない。しかし、この講演は「とにかく言いたいことをしゃべらせてもらうけど、後の責任は取らない」という条件で、例外的に引き受けた。

なぜ、その内容を公開したくなかったかといえば、それが「あまりにも非常識だから」である。綺麗ごとばかりではない。いままでの道徳から、かけ離れている。

公開すれば、きっと誤解を生む。私は叩かれる。
そう恐れたのである。

ところが、この講演テープを聴いた方々から、次々と感激の声が寄せられた。

「このテープを聞いて、人生が変わりました」
「ものすごい迫力でしたね」
「もう、テープが擦り切れるほど聴きました」

こういう声を聞いて、私はハッと気付いた。

そうなんだ。多くの人は、ありきたりの成功法則を信じている。だから、いつまでたっても成功できない。リストラ不安から抜け出せない。住宅ローンに一生を捧げる人生から這い上がれない。

皮肉なことに、いわゆる成功法則は、成功法則を商売にして成功した人によって語られる。実体験がないから、過去に数千回、数万回は語られた陳腐な内容の焼き直しとなる。やせるためのダイエット本が、手を変え品を変え、繰り返し出版されるのと同じである。

本当に成功した人が、自伝を書くこともある。でも著者本人は、自分がなぜ成功したのかわからない場合が多い。だから自伝は「感謝しよう」「人に与えよう」「いまを生きよう」「大きな目標を持とう」等の差し障りのない成功法則で溢れることになる。

これじゃ、小学生のときに唱えた標語となんら変わらないじゃないか?

たしかに、やるべきことをいくつも並べ立て、やり遂げることができれば、成功できるよ。でも、それができないから、困っているのである。

この本は、プラス思考を並べ立てる本でもなければ、精神論を語る本でもない。また「俺はこうして成功した。だから、あなたもこうするべきだ」という説教をたれる本でもない。

それでは、これはどんな本なのか?
ズバリ、成功原則が嫌いな人が成功するための実用書である。

凡人が、一戸建ての家を建て、スポーツカーに乗るまでの、最短距離である。
ナマケモノが、最短距離で這い上がるための、世界一簡単な方法である。

同じ毎日に息が詰まりそうなサラリーマンが独立し、非常識に豊かで、自由になるための本である。

そう。あなたが世の中を見返すために、書いた。
そのために精神論・根性論は殺ぎ落とし、必要最小限のところだけを抽出した。

言っておくが、成功のためには、長い時間をかけて成功法則を勉強する必要はない。成功するために、成功法則にはまっている連中がいるが、そりゃ、カッコ悪い。スケジュール管理をするために、その管理手帳の使い方を学ぶのに多大な時間をかけるようなものである。

成功するためには、必要なことを学んで、やればいいだけの話である。そして、必要なことは、ほんの少ししかない。

この本で、私が書こうとしたのは、スイッチを入れれば、誰もが、自動的に豊かになれるシステムである。

誰もが、自動的に豊かになれるシステムだって? そんなことはどうやって、証明できるのか?

私がこれから話す内容のベースになっていることは、三つある。
ひとつは、私自身の実体験。

数年前まで、私は、マイナス思考の、自分に甘いナマケモノだった。ところが、そのナマケモノが、サラリーマン独立後二年間で高額納税者になり、長者番付に載った。キャッシュで土地を買って、家を建てた。

これは私にとっちゃ、奇跡である。「家、欲しいな、でも住宅ローンを三〇年するのかな」なんて思っていたんだから。正直、いまでも、これは夢じゃないかと、毎朝ほっぺたをつねっている。その体験を、あるがままにお話ししたい。

二つめは、私が三〇〇〇社を超える経営者と接してきた上で把握した、コンサルタントとしての実証事例。これから私がお話しする方法は、単なる理屈ではない。私だけに当てはまる個人的な事例でもない。この方法によって、すでに何人もが、驚くほど短期間に、年収をアップさせている。年収一〇〇〇万円は当たり前。サラリーマン独立後二年で、億単位の収入を稼ぐ人も出はじめている。

そして、三つめは、私がインストラクターをしている米国発の「フォトリーディング」という情報処理プロセスである。このフォトリーディングという技術は、読書を含めた情報処理スピードを飛躍的に向上させ、あなたの成功を加速化させる。誰もが短期間に得たい知識を吸収し、そして、その知識を使いこなせるようにする。私は、この技術を知ることにより、一気に成長を加速させた。いままで経験則でしか説明しえなかった成功原則を、科学的に、しかもわかりやすく説明できるようになった。

成功するためには、この本に書かれたことのすべてをやっていただく必要はない。ほんの一部をやっていただくだけで、効果が出はじめるだろう。

まず一度、この本を読んでみて欲しい。内容の割に、簡単な言葉で書くよう細心の注意を払っているので、時間をかけずに読めるはずである。章を進むごとに、あなたの考え方が変わってくることに気付くはずである。

言っておくが、私は、あなたに買ってもらいたいがためにこの本を書いているわけではない。あなたにとっては、この知識を得るかどうかは、一生を変えるインパクトがあると思うが、私にとっては、あなたがこの本を買わなくても、痛くも痒くもない。私は、いままでと同じように、豊かな暮らしを続けるだけだ。誰に気を使う必要もないし、嫌な客と仕事をしなくてもいいという素晴らしい自由がある。

それじゃ、なんで私はこの本を書いているのか? 
答えは簡単。ひとりでリッチになっても、つまらないからである。

考えてごらん。離れ小島で一〇〇億円持ってたって、つまらないでしょ。私は、多くの友人と、一緒にリッチになりたいのである。一緒に成功する。一緒に稼ぐ。そして稼いだお金を世の中のために使うことを、一緒に実践できる人を探している。そういう同志を、ひとりでも多く、しかも短期間に集めたいのである。

だから、そのために必要なことは、ここですべて話したいと思う。

それでは、あなたを非常識に自由に、豊かにするプロジェクトを開始しよう。

 

序章 成功は「悪の感情」から始まる

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魔法のランプのこすり方

「引っ越したの? 家、買ったんだ?」
同窓会で、大学時代の友人から尋ねられた。

「そう。思いきって買った」
私の答えを聞くと、友人は溜め息をつきながら言った。

「俺も去年、マンション買ったんだよ。お互い大変だな」
友人は続けた。

「俺達もこうやって、年をとっていくんだなぁ」
そうだな、と私は相槌を打った。

私と彼は似ていた。
同じ年齢。同じレベルの学科。同じサークル。同じような就職先。

そして同じように幸せな結婚をし、子供を育てた。

ただ、ひとつだけ違う点があった。
彼は、三〇年のローンを組んでマンションを買った。
私は、キャッシュで土地を買い、家を建てた。

この違いがどうして生まれたのか? 

言っておくけど、私は優秀じゃない。凡人だ。
学歴はあるけど、正直、どの学校もギリギリで入って、スレスレで卒業した。

言いたかないけど、リストラにもあった。
この凡人でも、自動的に成功する方法がある。
その方法を、いまの私には説明できる。

「成功する」ってことは、学歴にも、能力にも、人脈にも、資金にも関係はない。

誰でも、望むことは実現できるというシンプルな法則だ。しかも、実現するために、必要なものは一切合切、目の前にあるんだ。それを見ようとしないから、見えないってだけ。

「えっ、そんな法則があって、誰でもうまくいくんだったら、なんで知られていないんだ!」
と叫びたくなるだろう。

そう。だから私はいま、叫んでいるんです。

単純で、簡単な法則。にもかかわらず、学校では教えないから、ほとんど知られていない。

そして、実践した人だけが、次から次へと夢を実現していく。
そんな魔法のランプが、嘘でも誇張でもなく、存在するのである。
その魔法のランプを、友人はこすらなかった。

私はこすった。それだけの違いだ。

 

なぜ成功者のアドバイスは、障害になるのか?

あなたを成功させる、先輩たちのありがたいアドバイス。

成功法則を語った本は、本屋にいけば、いっぱいある。成功法則に関する本が、次々と出版されては消える。落ち込んだときの清涼剤のように消費される。

どの本も、間違っていることは言っていない。
でも何冊読んでも、成功への第一歩を踏み出せない。

あまりにも情報が多すぎて、いったい、何を信じて、何をやっていいのかわからない。やることが多すぎて、圧倒される。まず何をやって、次に何をやれば成功するのか? その優先順位がわからない。

社長や上司は、常識的な成功法則を、頻繁に口にする。
「人に役立つことをしていれば、お金は後からついてくる」

もっともすぎて、誰も反論ができない。
常識的な成功法則は、他にもいっぱいある。

「謙虚でなければならない」
「本当に大切なのは、お金じゃない」
「人との出会いを大切にする」

この標語を実践することで、本当に成功するか? 
現実に、まわりを見回してみよう。

先ほどの標語を繰り返しながら、年収五〇〇万円のサラリーマンで終わる人は、ごまんといる。

さっきの標語が、決して悪いわけじゃないよ。

そりゃ、私だって悪人じゃないから、謙虚でありたいと思っている。お金で幸福は買えないことも、人との出会いが人生を変えることもわかっているつもりだ。

でもね……。常識的な成功法則だけを信じていても、凡人には、全然、成功への道が切り開かれない。私はそれが問題だと思っているわけ。

なぜ常識的な成功法則は、役に立たないことが多いのか?
その理由は、私がある程度、お金を持てるようになってから気付いた。

実をいうと、多くの成功法則は、成功者が自分にいい聞かせるものである。だから、成功者にとっては、すごく意味がある。

まともな成功者が一番恐れるのは、傲慢になり、天狗になってしまうことだ。だから、自らを律するために「謙虚でなければならない」「神様に生かされている」「お金で幸せは買えない」「人との出会いが大切」等の常套句を唱えるわけである。

勘違いしないで欲しいんだが、私は、常識的な成功法則は、実に大切だと思っている。いまの自分にとっては、心に染み込むように、その重要さがわかる。実際私も、万が一NHKが取材に来て「人生では何がもっとも重要ですか」と聞かれれば、胸をはって「心の成長なんです」と言うだろう。

ところがね……お金のないときは、違うんだよね。「お金で幸せは買えない」といわれたってね。正直、心に響かない。

もっと切実な関心事項がある。
「どうやったら、家が建てられるんですか?」

「どうやったら病気になったときでも、家族にある程度の暮らしが保障できるんですか?」
「子供をちゃんと教育しないといけないでしょう? 教育費はどうするんですか?」

凡人にとっては、そういう現実問題の方が、何万倍も、重要なんだ。

そんなときに、「お金で幸せは買えない」と常識的なことを言われたって、単なる気休めにしか聞こえない。しかも、しっかり稼ぐことが必要な時期に、「お金がすべてじゃない」と言われたら、どうなる? かえってこの常識的な成功法則は、マイナスになるんじゃない?

凡人にとっては、お金を稼ぐことに対する懐疑心を持つのは致命的。なぜなら、儲かり始めたとたん、自分で自分にストップをかけちゃうからね。

凡人にとっては、謙虚であることも不利。営業マンが謙虚だったら、値引きされるからね。

凡人にとっては、単純に人との出会いが大切というのも勘違い。人脈を大切にすれば、下請けはできるけど、元請けはできない。

私は凡人から小金を持つまで、以上のことはまったく無視してきた。
私は儲けることだけに徹し、銀行通帳を毎日眺めた。

私は謙虚を嫌悪し、傲慢に徹した。
私は独立後、それまでの人脈はほとんど切った。年賀状は出さずに、ダイレクトメールを出した。

結局、成功者が述べる成功法則のなかには、成功した人がさらに成長するための法則が多いんだ。凡人は、それを真に受けちゃダメ。優先順位が違うんだから、かえって逆効果。

これをわかっていないと、ジレンマに陥る。

「お金がすべてではない」⇔「でも、お金を儲けなければならない」
「謙虚でなければならない」⇔「でも、傲慢でなければ、高値で売れない」

「人との出会いを大切に」⇔「でも、下請け仕事をやらされるばかり」
このように気持ちがあっちにいったり、こっちにいったり。揺れに揺れる。

振り子のような状態のなかで、一歩も先に進めなくなってしまう。だから、いつまでたっても凡人は、裕福になれないんだ。

 

お金と心の問題を切り離す

この感情の振り子状態から脱却する方法がある。説明しよう。

振り子状態から解放されるためには、まず自分がいったい、どことどこの間を揺れているのかを客観的に把握することから始めるんだ。

成功に向かって走るという場合、どのような振り子があるのかは、二つの軸を考えるとわかる。

お金の軸と、心の軸である。

お金の軸はシンプルだよね。それは銀行口座に記帳しにいけばわかる。数字で示される。わかりやすいから、成功の尺度として使われる。年収が多ければ、すごいといわれる。バカみたいだけど、億万長者というだけで、ブランドとなる。

お金はパワー。だからお金=幸せ。
そう単純に物事が運べば、警察はいらない。

現実には、お金の軸とは別に、心の軸っていうのがあるんだ。

心の軸は、「貧しい」「豊か」という尺度で計る。豊かな心とは、貢献、愛、感謝、倹約、無欲、与え好き、正直、節度等の「善」の感情。

それに対して、貧しい心は、ミエ、メンツ、嫉妬、名声欲、物欲、怒り。どちらかといえば、「悪」の感情。

これをわかりやすく書いてみるとね……。

つまり世の中には、四つのタイプの人がいるわけだな。
お金が豊かな人。お金が貧しい人。心が豊かな人。そして心が貧しい人。

残念なことに、ほとんど人間は、生まれながらにして「悪」の感情で、突き動かされている。金も貧しく、心も貧しい。

これを私の言葉で「凡人」っていうんだ。チャートでいえば、①の人間だよね。
凡人は、豊かになりたい。頑張って、肩肘張って稼ぐ。

その結果、お金が得られたから心も豊かになるかといえば、そうは問屋が卸さない。
お金持ちにも、幸福なお金持ちと、不幸なお金持ちがいるのだ。

不幸なお金持ちの末路は、しんどいよ。お金を持ったはいいものの、その本来の使い方を知らない。自分の力で稼いだと勘違いする。すると見事なくらい、災難が訪れる。信頼していた人から裏切られる。家族内で不和が起こる。一文無しになる。金の切れ目は、縁の切れ目。そして最期は、ひとりで死ぬんだよ。孤独にね。「いったい、俺の人生、何だったんだ?」と呟きながらね。

あんた、死ぬときに、ひとりぼっちで死にたい? 
これは誇張じゃないよ。

お金持ちになるまではいいけど、お金の使い方を間違えたら、生き地獄となる。

 

凡人から脱するための2ステップ戦略

お金があっても、幸せは買えない。
陳腐な表現なんだけど、これって真実なんだなぁ。

そうはいっても、あなたは、その真実を自分で体験したいよね。
凡人から脱却して、お金も幸せもゲットしたいでしょ?

できれば、さっきのチャートの①から、直接④に行きたいでしょ?
そう。われわれ凡人は、欲深い。

お金も欲しいし、また社会にも役立つ人間になりたい。他人からも愛されたい。結局、全部欲しいわけだ。

ところが、一挙に「お金」と「心」の両方を得ようとすると、これがなかなかむずかしいんだ。

なぜかといえば、先ほど話したとおり、ここでジレンマが生じるからである。「お金が欲しい」、でも「お金は重要でない」。「モノは欲しい」、でも「贅沢はいけない」というジレンマである。

このジレンマに陥ると、どちらに進んでいいのかわからない。あるときには、こっち。あるときには、あっち。揺れ動く振り子状態。

馬がY字路に立つ。あっちには、水。こっちには干草がある。さて、どっちに行けばいいのか迷っているうちに、餓死してしまう。そんな寓話があったが、あなたも、その馬と同じ状態になっちゃうんだよね。

この振り子状態から脱却し、短期間で財政的な成功を収めるためには、方法がある。
2ステップを踏むのがいい。

まずは、自分の「悪」のエネルギーを活用する。そして短期間で、金銭的に安定軌道に乗る。その後、必死になって、心の面でも豊かになるように努力するんだ。つまり一気に「金」も「心」も目指すのではなく、まずは「金」に優先順位を置く。次に必死になって、「心」を磨く。この2ステップを意識する。

いったい、「悪」のエネルギーを活用するっていうのは、どういうこと? ご説明しよう。

嫉妬、敵対心、ミエ、虚栄心等の「悪」の感情。一般的には、このようなマイナスの感情は、持ってはいけないといわれている。ポジティブ思考信奉者には、もっとも嫌われるものである。

ところが、実際問題として、この「悪」の感情というのは、非常にエネルギーが高い。「悪」は、「善」とはプラスとマイナスの極性が違うだけで、エネルギーという観点からみると、ものすごく強いエネルギーを持っている。人間の「悪」の感情は、戦争を起こして、殺人までできちゃう、トンでもないパワーがあるんだ。「善」の体現者であるマザー・テレサやガンジーは滅多に出てこないが、殺人者は腐るほどいる。それだけ凡人には「悪」のエネルギーが充満している。

金銭的な成功に至る道のりで、このようなマイナス感情のエネルギーを活用している成功者は多い。あ、いや、前言撤回。活用しない人なんて、滅多にいないんじゃないか?

成功した社長に話を聞くと、子供時代貧乏だった、成績が良くなかった等々、コンプレックスがあることがホントに多い。まわりをアッと言わせて、見返してやりたい。それをバネに上場まで果たしてしまう人も多い。

私の場合であれば、たまたま間違って、外務省に入ってしまった。すると定年まで、東大卒よりもランクが低いまま扱われる。悔しかった。だから辞めて、コンサルティング会社に勤めた。そこでは「役人に何ができる」とリストラされた。外資系の家電メーカーでは、冷蔵庫や洗濯機を販売した。バイヤーから、「バカやろう」呼ばわりされた。

覚えていろ。絶対、お前らの鼻をあかしてやる。お前らの年収の何十倍も儲けてやる。
このような怒りの感情で、独立した。それが偽らざる本音なんだよ。

嫉妬や怒りは、非常に強いエネルギー。そして、それはときによって、大衆すらも動かす。例えば、田中真紀子や石原慎太郎。人気の政治家は、大衆が忌み嫌う銀行や役人を敵に回して、実に巧みに、怒りというエネルギーを活用するよね。

このような「悪」の感情の使い方を知っていれば、大変なパワーを持つ。

「俺はフェラーリに絶対乗りたい」「美人とヤリまくりたい」。そういう欲求は誰でもある。「あいつ、上等じゃん。見ていろよ!」 そう、啖呵切りたいときもある。

「悪」の感情は、そこにあるのだから、否定しても仕方がない。成功したいなら、認めてあげよう。
そして、そのエネルギーを、ちゃっかり利用する。

誤解されちゃ困るから言っとくけど、 〝悪の権化 〟になりきるわけじゃないからね。当然、心を豊かにするように努力は続ける。ただ成功に向かって離陸するまでは、巨大なエネルギーが必要だから、悪の感情が出てきたときには、否定するのではなく、それを仕事を進める上で利用するってことだ。

もちろん、マイナスの感情を持ちつづければ、顔に出るよ。人相が悪くなる。だから、長くやることは、お勧めしない。

あくまでも、短期決戦。成功のための技法上の課題として、割り切る。

そして離陸して、安定軌道に乗ったら、今度は必死になって心を磨く。きちんと現実世界に立脚しながら、心の豊かさを学ぶのですよ。

私のクライアントに「株式会社パスメディア」の主藤孝司さんという人がいる。彼は、NTT回線の販売代理店で、昨年、日本一になった。年商一〇億を超える会社を社員二人で回し、三〇歳そこそこで会長職に退いた。成功欲、金銭欲が誰よりも強い。ところが彼は、会社が、数字を予測どおり上げられるようになったところで、大学院に通い出した。さらに、仏教を勉強しはじめた。収入に見合った、社会的責任を感じ取ったのだ。

このバランス感覚こそ、本当の成功者に必要な特質なんだと、私は思う。

私はこの本であなたに、短期間で確実に成功する道を、示したい。
そのためには、非道徳的に感じられるようなことを、これから言うかもしれない。

しかし、非道徳であること自体は私の本意ではない。
私は、自分で言うのも何だが、極めて倫理そして正義を重んじる人間であると思っている。

にもかかわらず、なぜ誤解を受けそうなことを言うかといえば「人間の悪といわれる部分が、根源的なエネルギーとなって、成功をもたらす」というこの事実の理解なしに当り障りのない成功原則を言っているだけでは、あなたを短期間で成功に導けるとは思えないからだ。

この成功法則は、三七歳の怖いもの知らず、成金が書いた粗削りのものだ。

ほとんどの成功原則が、完成された人によって書かれているが故に、あえて粗削りのままにした。完成してしまっている人には書けない「悪」の部分を、あえて書いた。善の部分については、様々な素晴らしい本があるので、是非、そちらを読んで欲しい。

この本の内容は、大きく三部に分かれている。

第1の習慣から第3の習慣までは、右脳を使って成功するメカニズム、メンタルな習慣について。第4と第5の習慣は、左脳を使う成功メカニズムについて。第6と第7の習慣は、この時代で力強く生きる知恵について語った。

最終章の第8の習慣は、多分、ほとんどの成功法則の本では触れられていないトピック。成功することのダークサイドについて話す。

さて。ページをめくる前に、目的を確認しよう。
本書の目的はズバリ、あなたの年収を一〇倍にすることである。

 

第1の習慣  やりたくないことを見つける

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成功者が誰にも教えないこと

引越しの際、独立のときに作ったノートが出てきた。私の会社を設立する目的、そして計画がルーズリーフに綴じられている。

このノートは、見ることがなかった。計画どおりにいかなくなって、途中で放り出したのだ。すでに三年たっている。

きっと恥ずかしいことが書いてあるんだろうな。そう思いながら、ノートをめくってみた。

「なんじゃ、こりゃ〜!」 
私は、椅子から落ちそうになったね。

目が飛び出しそうだった。
オーマイゴッド! いきなり外国人になっちゃったね。

なぜって、夢のまた夢と思って書いた目標が、全部達成できていたんだから。
背筋が凍ったよ。
その目標は、馬鹿げている。ほぼ実現不可能だったんだよ。

•独立二年で、サラリーマン時の年収一〇倍を実現する。
•土地を購入し、社屋・住宅を建設する。
•ダイレクト・マーケッターとして日本一の地位を築く。

一言でいって……身の程知らず。

独立するときに「お前は何をする気だ」と父親に聞かれた。そこで「いゃ〜、社員ひとりで年商二億円ぐらいの仕事をやりたい」と言ったら、こっぴどく怒られた。「お前はMBA(経営学修士)まで取ったのに、商売というものをまったくわかっておらんな」とね。

友人の経営コンサルタントにも相談した。私が、クライアントを会員企業として三〇〇〇社獲得したいといったら、「……それはあり得ない」と呆れられた。

無理もない。それだけ非常識な目標だったからね。

ところが、だよ。出てきたノートを見たら、全部、その目標が実現しているんですよ。それも知らぬ間に。

そりゃ、私だって、いろんな成功法則の本を読んでいるよ。でも、読んでいるときは「なんて胡散臭いタイトルだ。こんなんで成功すりゃ、苦労しないぜ」なんて思って読んでいたのだ。

そう。あなたと同じ立場だったのだ。
それが、だよ。
唖然。本当に目標が実現しちゃったのである。

いったい、なぜ実現したのか?
その秘訣を、あなただけにこっそりお教えしよう。

目標は紙に書くと実現する。

もう一度、言うよ。
紙に書くと実現する。
そう。紙に書くと実現しちゃうんだ。

「バカな。そんなアホらしいこと聞くために、お前の本を買ったんじゃない!」
そう怒りたい気分はわかるが、まぁ、ちょっと待て。オレの話も聞いてくれ。

これが私だけに起こったことだったら、あえて本にしないよ。私の面子に関わるからね。
でも、私が、この自分の体験を恐る恐る講演会やセミナーで話していたら、

「私も、数年前に書いた目標が出てきたんですけど、それが実現してたんですよ」
とか、

「私は二〇年前から、この皮の手帳に目標を書いているんですけど、ほとんど達成してますね」という人が、続々と出てきたんだ。

つまり、成功している人っていうのは、みんな隠れて同じことをやっていたんだよ。

あのイチローが、小学生六年生のときに書いた日記って知っている?

――僕の夢は一流のプロ野球選手になることです。そしてその球団は、中日ドラゴンズか、西武ライオンズです。ドラフト入団で、契約金は、一億円以上が目標です―

そう、書いていたらしい。

成功するか、しないかというのは、自分の夢・願望・目標を紙に書くか書かないか、それだけの違いでしかないんだな。ところが、そんなことはあり得ない、と思っているから、誰もやらないだけ。

 

良い目標と悪い目標

自分の目標を紙に書いておく。すると、忘れたころに、実現している。

ならば、やることは単純。目標を書けばいいのだ。でも、せっかくだから実現する確率を高くしたいよね。そのためには、目標設定をうまくやることが大切だ。

簡単に言ってしまうと、目標には「良い目標」と「悪い目標」がある。

良い目標は、その実現に向かってあなたを自動操縦する。悪い目標は、障害が生じ、挫折しやすい。

残念ながら、たいていの人は、悪い目標を作ってしまう。なぜなら、実現しやすい目標のメカニズムを知らないからね。

そこで、あなたには、良い目標の作り方をお教えしよう。
良い目標を設定する上で、もっとも大切なことは、自分が本当にやりたいことを見出すことだ。

「そんなことは、わかっているよ」と言われるかもしれない。

しかし、たいていの人は、自分がやりたいことを勘違いしているんだ。つまり、やりたくないにもかかわらず、やりたいと思い込んでいるのである。

そこで、本当にやりたいことを発見するために、次のプロセスを是非、やってみて欲しい。簡単だけど、非常にインパクトのある方法だ。

まずは、紙を一枚用意する。
そして、やりたくないことを書き出す。

タイプミスじゃないよ。やりたいことを明確にするためには「やりたくない」ことを明確にしなければならないんだ。

ここがポイント。常識的な成功法則の本では「やりたいことを明確にしなさい」というアプローチをとる。ところが、やりたいことは、自分では自覚していなかったり、世間体に影響されてしまっていることが多い。

例えば、ある会社の社長が「上場する」という目標を社内で掲げたとする。ところが、売り上げを増やすために、取引先を拡大する。すると、嫌な客も増える。さらに組織が大きくなってくると、部下との衝突がある。会社が思うように動かなくなる。そうするうちに、嫌になっちゃうんだよ。「やっぱり上場なんてするもんじゃない、このままでいいかな」とね。

ところが、社長同士の集まりに行くと、売り上げの規模に応じて「あの会社は偉い」とちやほやされる。セミナーに行くと、上場した会社の話を、さもすごそうに聞かされる。そこで「俺もやるからには、規模をでかくしよう」と思う。

要するに、会社を小さくしようと思ったり、大きくしようと思ったり、あっちへこっちへ振り子のように揺れつづける。そうしているうちに簡単に一〇年、二〇年過ぎてしまう。こんなことが本当に多い。

それじゃ、振り子状態を脱却するためには、どうすりゃいいか?

揺れの両極端を意識する。
そのために、まずやりたくないことを書き出す。

いまの人生で、この瞬間に消し去りたいことを。
悪の権化になって。できるだけ自分勝手に。

常識なんか、クソ食らえだ。
自分の汚い面、エゴをそのままぶつける。

どんなことを書き出していいのかわからないって? 
例えば、私の以前のノートを見ると、次のことが書いてある。

・お客にへこへこしない。
・在庫は持たない。
・アフターサービスが必要なものは売らない。
・正社員は採用しない。
・身をすり減らすような仕事はしない。
・いやな会社や、人とは取引しない。
・コールドコールはしない。
・無料でアドバイスはしない。
・下請けはしない。

可能、不可能は別として、とにかく、やりたくないことを全部書く。
なぜこんなことをするか?

ベティ・エドワーズという美術教師がいる。絵を教えることについては、天才的な人だ。
彼女は言う。

「親指を描きたいなら、親指を描こうとしてはいけません」
「親指を描くなら、親指の周りの空間を描きなさい」

これに、私のプロセスを当てはめるなら……。

「やりたいことを見つけたいなら、やりたいことを見つけようとしてはいけません」
「やりたいことを見つけるなら、やりたくないことを見つけなさい」

ということなんだ。

つまり、「やりたくないこと」を明確化することによって、本当にやりたいことが見つかる。それは、あなたの潜在的に思っている願望を引き出してくれる。世間体、家族からの期待、友人・知人の常識。そんな手垢のついた「やりたいこと」ではなく、あなたの心が求める、本当の「やりたいこと」に光を当てる。

「やりたくないこと」を明確化する前に、「やりたいこと」を目標としてしまうと悲劇だ。なぜなら、「やりたいこと」のなかには、「やりたくないこと」が含まれているからである。

「会社を大きくする」ということだけを目標にしたとする。すると、そのために嫌な客と付き合わなければならない。仕事優先となり、家族との休暇はほとんど取れない。その結果、子供との会話がなくなっていく。本当は、家族を幸せにするために、と思ってやりはじめた仕事が、家族をバラバラにしてしまう。自分が望んでいた生活はこんなんじゃない、なんて後から騒いでも、もう元には戻らない。

それって最悪じゃない? 

「やりたくないこと」を明確にしてから、今度は「やりたいこと」を書き出す。すると作用と反作用の法則が起こる。つまり、自分勝手に「やりたくないこと」を一〇〇%通すんだったら、それじゃ、自分が選んだ道では、一二〇%といわず、二〇〇%やってやろうじゃないか、ということになる。自分が本当にやりたいことには、本当に情熱を持って取り組めることになる。嫌なお客と取引しないからこそ、付き合いたいお客とは、魂を込めて仕事するわけだな。

 

私に三〇分くれ! 本当の自分に気付くはずだ

「やりたくないこと」「やりたいこと」の明確化。

この作業を、これから先に進む前に、是非、あなたもやって欲しい。なぜならこれは、あなたを、自分のなりたい姿に変えていく上で、極めて大切なプロセスだからね。

もしあなたが、自分を大きく飛躍させたいか。非常識に自由に、豊かになりたいか。

その選択をするなら、三〇分、私にくれ。この三〇分があなたの人生を変えることになるからね。

まずは、ペンを用意して。リラックスして。

ステップ 「やりたくないこと」の明確化 1

いま、この瞬間、人生から消し去りたい、嫌なことをできるだけ多く、紙に書いてください。あなたが魔法使いだったら、いったい、何を消しますか?

あなたが自分勝手なバカ殿だったら、何を真っ先に中止しますか?

考えないで。感じたことを、そのまま書いて。手を休めないで。手に考えさせる気持ちで。できるだけ多く書き出してみましょう。

ステップ 「やりたいこと」の明確化 2

今度は「やりたいこと」を紙に書き出してください。何も制限を加えないでください。やりたいと思うものはすべて書いてください。実現しそうもないもの、バカげたことでも結構です。期間にもこだわりません。

あなたには、必要な資源……資金、知識、能力、人脈はすべてあります。

考えないで。感じたことを、そのまま書いて。手を休めないで。手に考えさせる気持ちで。できるだけ多く書き出してみましょう。

やりたいことをすべて成し遂げたときの達成感を味わってみてください。何が自分のまわりに見えますか? 何が聞こえますか? どんな感じがしますか?

私が独立時に、このプロセスを通して明確化した「やりたいこと」は、次のとおりだ。

三三歳〜三六歳でやりたいこと……

・ダイレクトマーケッターとして、日本でナンバーワンの地位を築く。
・社屋・住宅を建設する。

三七歳〜三九歳でやりたいこと……
・多くの才能ある人を億万長者にする。
・社会貢献のために基金を設立し、やりがいのある仕事を創出。

私はいま三七歳である。三三歳〜三六歳の「やりたいこと」については、気付いたときには、実現していた。びっくりしたのは、三七歳〜三九歳で掲げた「多くの才能ある人を億万長者にする」という「やりたいこと」である。なぜなら、私は、今年から「億万長者創出プロジェクト」というものを始めているが、このプロジェクトのことを五年前に紙に書いていたなんてことは、すっかり忘れていたのだ。つまり五年前に紙に書かれたことを、私は操り人形のように、いまやっているだけなのである。

このように、物事は、自分で敷いたレールの上を走っていく。だから、自分でレールを敷く人と、他人にレールを敷かれる人では、人生のスピードが大きく変わってくるんだよね。

 

「やりたくないこと」「やりたいこと」に決着をつける

さて、「やりたくないこと」「やりたいこと」は、明確にできただろうか?

この二つが、それぞれぶつかり合うことがある。私は、別にあなたに「やりたいことだけやって、やりたくないことはやるな」と言っているわけではない。重要なことは、「やりたくないこと」と「やりたいこと」との間に、決着をつけることである。

決着をつけるとは、どういうことか?
例えば、あるリフォーム会社の社長は、「やりたくないこと」をリストアップしていったら、実は、リフォーム会社をやりたくないということに気付いた。逆に、「やりたいこと」として、経営コンサルティングを挙げた。

彼は悩んだあげく、会社を部下に譲った。ぼろぼろの会社を譲ったのではない。会社の内容はピカピカだった。非常に効率のいい集客体制と少人数でやっていける組織を整えて、これから利益を回収しようとする矢先のことである。

リフォーム会社を続けることで、収入面は予測できる。しかし、やりたくないことを今後何年も続けるのは、人生の無駄だと考えた。さらに、リフォーム会社を成功させた経験は大きな学びだったが、その学びの期間は終了したと結論付けた。つまり「もうこれ以上、リフォーム会社という『やりたくないこと』はやる必要はないな」と決着をつけた。

注意して欲しいのは、彼は、ただ単純に「やりたくないこと」を放り出したのではない、ということだ。

彼は、その後、経営コンサルタントとして再度、起業した。当初は、自分がコンサルタントとしてやっていけるか不安だったようだが、数ヶ月たった現在、以前を上回る収入を得ている。

もうひとり、工務店の社長がいた。彼も「実は、私も工務店がやりたくないんです」といってきた。そこで話を聞いてみると、別に工務店をやりたくないわけではなく「頭を下げる営業」がやりたくない、ということだった。そこで、私は再考を促した。

「別に工務店をやりたくないわけじゃないんですね。営業をやりたくないだけなんだ。それじゃ、営業をやらなくてもいいような、超高飛車の工務店をやればどうでしょう」

彼は、後日、社員にやりたくないことを聞いた。すると社員も同じことを答えた。
「社長、私たちは売り込みをしたくありません」

「だったら、売り込みはせんでいい」
「それじゃ、お客がいなくなります」
「何を言うか! これからはお客が売ってくれと頼みにくるシステムでやっていくんだ!」

この社長は、独立二年で、五九棟の住宅を受注。現在、地域ナンバーワンの社長になっている。

単に「『やりたくないこと』は、やらなければいいんだ」と単細胞的に解釈しないで欲しい。よく自己啓発セミナーで、「ワクワクすることだけやれば、成功する」と言われ、本当に仕事を辞めちゃう人がいる。「それで、どうするの?」と聞くと、「とにかく、この瞬間を生きます」と答える。そんで自己啓発セミナーのボランティアなんかをやっちゃったりするんだけど、それじゃ、単なる〝プー〟になるだけ。

やりたくなくても、やらなければならないこともある。学ぶべきことを、きちんと学ばないで、放り出してしまったら、また同じことが繰り返し起こるんだ。そこで、「やりたくないこと」と「やりたいこと」の決着をつける必要があるのだ。

決着をつけるためには、自分に向かってこんな質問をしてみる。

・本当に、やりたくないのか? やりたくないことの中で、さらに一番やりたくないことは、いったい、何なのか?(例:会社がやりたくないのではなく、売り込みをしたくない)

・私は、次のステップに進むために、現在の経験から、すでに十分な学びを得たか?

・もしまだ十分な学びを得ていないとすれば、十分な学びを得るためには、いったい何をする必要があるか? それをいつまでにやるか?

要するに、いまが、現在やっていることを卒業するタイミングかどうかを、判断するんだ。

「やりたくないこと」「やりたいこと」に決着をつける方法については、さらに第7の習慣「決断は、思い切らない」というテーマでもう一度、詳しく見ていくことにする。いまは、「やりたくないこと」「やりたいこと」の明確化を通して、やりたいことが、本当に自分のやりたいことだったのか? 世間的な手垢がついた目標じゃないこを確認して欲しい。

 

さらにミッションを見出す

「やりたくないこと」「やりたいこと」を突きつめていくと、いったい、自分が、何のために生きているのか考えはじめる。それは「ミッション」(使命感)といわれるものだ。人生上の目的意識といってもいい。

ミッションは、別になくても困らない。こんなものは、考えたこともない人間がほとんどだからね。

でも、これがあるのと、ないのとでは大違い。

どう違うのかといえば、とにかく、自分のやりたいことの実現のスピードが速くなる。その理由は、後で詳しく述べるように、自分の毎日の活動に、目的意識を持つことにより、脳のアンテナが非常に敏感になり、必要な情報や資源を効率的にキャッチできるようになるからだ。するとその結果、必要なことが、必要なタイミングで起こってくる。

自分自身のミッションを考えるには、次の質問をしてみるといい。

・自分の命があと半年しかなかったら、いったい、何をやらなければならないのか?
・その半年の間に、お金を一銭ももらえなくてもやるべきことは何か?

この質問の答えを実行するということ。それが、人生におけるあなたの使命なんだ。

ミッションを考える際には、自分の生い立ちを考えるといい。自分の幼いころの経験が、現在の自分のミッションにつながることが多い。

思い出してみよう。

・子供のときにどんな辛いことを経験したか? 
・父親(母親)とは、どんな葛藤があったのか? 
・いままでどんな苦労をしてきたのか?
・その苦労には、どんな意味があったのか?

 

自分のミッションを見出してみる

このミッションというのは、かっこいいものである必要はない。
私のミッションは、当初はどんなものだったかというと……。

「常識はずれの大成功」
これだけ。

なんとまぁ、自分勝手な??
いいんです。いまから考えてみれば、これは素晴らしい。

なぜって、ちょうど序章で述べたとおり、始めた会社が飛躍するときには、エゴからスタートしてもいいからである。とにかく、はじめから完全にやろうとするのではなく、まずはやってみることが大事。

これからスタートしても、ある程度、豊かになってくる、不安が消えてくると、今度は社会に対しての貢献欲というものが出てくる。

参考までに、私の二つの会社のミッションは、個人のミッションとダブるところがあるから、ここで書いておこう。それぞれ次のとおりなんだ。

・世界最先端の学習メソッドを通して、日本で教育革命を起こし、世界で通用する一流の人材を、短期間で多数創出する。その結果、日本の優れた文化・思想・技術を世界に向けて発信する中心的存在となる。

・業績をあげることに真剣であり、常識にとらわれず、革新を求める会社に、最新経営ノウハウおよびツールを伝道する。その結果、圧倒的な競争力を持った会社を多数創出し、中小企業活性化の中心的存在となる。

う〜、かっこいいよね。自分でも歯が浮くぞ。

「ミッションなんか持たないほうがいい」という人もいる。なぜなら、自分の使命を他人に押し付けるやつが出てくるからだ。例えば「新興宗教を布教するのが自分のミッションだ」という人に、自分の価値観を押し付けられた日にゃ、大変でしょう。

このような勘違いをする人は出てくるけど、私の考えでは、ミッションは是非、持ったほうがいい。ミッションを持たなかったときの自分と、持ったときの自分じゃ、目標を達成するスピードが、自転車とジェット機ぐらいの違いがあったからね。

ミッションは、おどろおどろしく考える必要はない。あくまでも、自分のパフォーマンスを最大限に引き出すためのテクニックとして考えればいい。あくまでも自分のため。他人に押し付けないようにね。

もし自分のミッションをいま書きたかったら、次ページに書いてみよう。

いい?

自分の命が、あと半年だったら、いま何をしなければならないか……。
リラックスして。完璧なものを書こうとしないで。どうせ後で変わってくるんだから。自分の気持ちに素直に。考えないで、感じるままに、書いてみよう。

 

なぜ紙に書くと実現するのか?

なぜ目標を持つことが、これほど深遠な能力を持っているのか? 
「夢、目標を持て」

それは小学校のときから言われていることだよね。
でも、知っていることと、実際に使ってみることの間には、巨大な溝がある。

私も成功原則の本は何百冊も読んだ。でもね、正直、体験してみると、その体験は衝撃的だった。あまりにも衝撃的だったから、私はこうして、その力を人に伝えざるを得ない。

なぜ紙に書けば実現してしまうのか?
本当に不思議だった。

私は調べた。すると、その理由は、脳のメカニズムにある、ということがわかった。脳のメカニズムを知ると、あなたの能力を解放できるようになる。

簡単に言うと、脳は、あなたが質問をすると、高精度なアンテナを張って、必要な情報を収集しはじめる。過去の経験、現在、目の前で起こっている状況すべてから、答えを検索しだす。質問したとたんに、標的を追い求める赤外線誘導装置つきミサイルのように、答えを追いつづけるわけだ。

しかも、その情報処理量は、すさまじい。

加速学習での世界的な権威であるポール・R・シーリィ氏、および教育心理学者のウィン・ウェンガー氏によれば、脳は毎秒一〇〇〇万ビットを超える情報を処理するという。視覚は毎秒一〇〇〇万ビット、聴覚は四〇万ビット、そして触覚は一〇〇万ビットを処理する。この数字は、研究者によって異なるが、共通するのは「脳がとてつもない情報処理能力を持っている」ということだ。

本当に、そんな情報処理力があるのか?
実験をしてみよう。

例えば、あなたが電車に乗っているとき。
まず目を閉じて。心のなかで、「女の人は、どこ?」という質問をしてみる。そして、カメラのシャッターのように、パッと目を開く。

すると、一瞬にして女の人が目に飛び込んでくる。

また目を閉じる。今度は、「赤い服を着ている人は?」と質問したら、どうか?
目を開くと……。
そう、一瞬にして、赤い服を着た人が目に飛び込んでくる。

脳は、質問をすれば一瞬にして目の前にある情報を探すという能力を持っている。これは当たり前のことだろうか? コンピュータに同じことをやらせようと思ったら、どれだけの処理能力・スピードが必要だろう?

NHKテレビで、かるたの日本選手権大会についての番組があった。日本のトップレベルになると、読み手が読む前に、手が動いているそうである。読み手の息づかいで、次にどの札が読まれるかを予測するという。

脳には、これだけすごい能力がある。でも残念なことに、目的意識を持って質問をしないと、脳は機能してくれない。目の前にある情報にすら気付かない。

例えば、洗濯機が壊れてしまったとき。
「何で壊れるのよ? この忙しいときに」

愚痴をいいながら、新聞をめくっていると……。
「あっ、なんてラッキーなのかしら。今週末、洗濯機の最新機種が限定五台で安くなっているわ」

そういうチラシを発見するわけである。

もちろん台数限定の安売りは毎週やっている。にもかかわらず「洗濯機が欲しい」という要求を脳に出さないと、脳は情報が目の前にあっても見えない。

毎秒一〇〇〇万ビットを超える高速の情報処理は、主としてイメージや音楽、感情等の情報を司る右脳(潜在意識)が行っているといわれる。それに比較して、論理や言語を司っている左脳(顕在意識)は、毎秒四〇ビットの情報しか処理できない*。

それじゃ、左脳(顕在意識)っていうのは、役に立たないのかというと、そうではない。左脳は、右脳に対して命令・要求を出し、その答えをわかりやすく提示する役割をするわけだな。

わかりやすくイメージしてもらうために、脳をコンピュータで喩えてみよう。

右脳はコンピュータのハードディスク。ハードディスクには、大量の情報を蓄積できるよね。でも、そのなかに何が入っているか、外から見てわかる? わからないよね。単なる箱としか見えない。

それじゃ、そのハードディスク上の情報を、意味ある情報にするためには、どうすればいい?

そう、画面(モニター)に映し出せばいいわけだ。画面に映せば、意味のある情報として理解できる。左脳=顕在意識っていうのは、この画面のようなものなんだ。情報処理スピードは遅いけど、情報を活用できる形で、映し出すことができる。

結局、我々の脳は、右脳で情報を収集・蓄積して、そして左脳で必要な情報のみをわかりやすく提示する。そんなコンピュータと似たような構造をしている。

それじゃ、どうやって右脳から、必要な情報だけを左脳に引っ張り出せるか、だ。
この仕組みもコンピュータと同じだ。
ハードディスク内の情報を、画面に引っ張り出してくるには、どうしたらいいと思う?
そう、検索エンジンを活用するよね。

検索エンジンに質問もしくはキーワードを入れれば、それに関連する情報を見つけてくる。検索エンジンは、あなたが別の作業をやっているときにも、勝手にカチカチ動いて、情報を検索しているよね。それと同じ役割を右脳が果たすんだ。

脳は、いったん質問を作っておけば、二四時間休むことなく、毎秒一〇〇〇万ビットの情報を処理しながら答えを探すという、とんでもないコンピュータなんだ。忘れていると思っても、作業しつづけている。だから逆にいえば、適切な質問をした場合、適切な答えが出ないことは不可能なわけだ。

質問は目的意識によって作られる。

すると、人生のスピードアップは、どんな目的意識を持っているか、つまりミッションを持つことによって可能になる。ミッションを持つことにより、アンテナが張られ、必要な情報をすべて拾ってくる。さらに実現したいことを目標として紙に書き、潜在意識にインプットしておけば、その実現に必要な情報を、脳は集めつづける。構造上、脳は目標を実現するための答えを見つけ出さないわけにはいかない。だから、忘れていたと思っても、自動的に目標が実現しているということが起こる!

この脳の驚異的な構造を考えると、目標は、あればあるほどいいということになる。

私の実感としては、脳はパラレルコンピュータであり、いくつもの作業を同時並行で処理してしまう。つまり質問を一〇〇すれば、一〇〇の検索エンジンが同時に動き、その答えを見つけつづけるわけだ。

アメリカ人の大成功者のなかには、六〇〇〇個の目標を持っているという人さえいる。私は、数年前から一二八の目標を持っている。例えば……。

・スポーツカーを買う。
・高額納税者になる。
・総理大臣から電話がかかってきて、マーケティングアドバイザーになる。
・浜崎あゆみと食事をする。
・アーノルド・シュワルツェネッガーと話をする。

等々。

私は、これを「実現することリスト」と呼んでいるが、作って二年もすると、「あっ、これはもう実現した」というものが結構出てくることに、びっくりする。

脳がこれだけすごい能力を持っているにもかかわらず、学校教育では、フロッピーディスク数枚に入ってしまう程度の知識を覚えることが重視される。

クレイジーだ。

だって必要なときには、一秒間に一〇〇〇万ビット以上の情報を処理できるんだから。覚えることに時間を使うのは、人生の浪費だ。それよりは、耳と耳の間に付いている超高性能のパラレル・コンピュータの使い方を学ぶほうが、よほど人間性に適っている。

「あんたの言っていることは、非論理的・非科学的である。とても信じられない」
と言われるかもしれない。

あぁ、多分、厳密には科学的じゃないと思う。実のところ、私だって、まだ半信半疑だよ。

でも私は、ただ〝やってみた〟のである。そしたら、知らぬ間に、目標が実現していたのである。

目標が実現したから、もう一度、別の目標を紙に書いてみた。「二匹目のドジョウはいないよねぇ」なんて言いながらね。

すると、また実現しちゃった。
「おめぇ〜、嘘っだろ〜」と言いながらも、パカッ、パカッ、パカッと次から次へ、どんどん実現しちゃうのである。
 
こうなってくると、信じるか信じないか、科学的であるかないか、なんていうのは、どうでもいい。
やればいいんだから、やれば。

だから、あなたも騙されて、いくつか目標を書いてみれば? と思うのである。
実現しなくてもいいじゃない。だって、それであなたにどんなリスクがある?

紙一枚と、数分の時間だけだと思う。
しかし、実際にそのひとつでも叶ってしまったら……。あなた、どうする?

 

成金と凡人の会話①

「脳っていうのは、いままで三%以下しか使われていないといわれてきたけど、本当なんですね」

「そう。問題は、残りの九七%をどうやって使ったらいいかなんだ。でも、誰も教えられなかった」

「残りの九七%、つまり潜在意識を使うためには、質問することがスイッチになるんですね」

「そうなんだ。質問がスイッチとなる。アインシュタインも、こう言っている。『もし自分が殺されそうになって、助かる方法を考えるのに一時間だけ与えられたとしたら、最初の五五分は適切な質問を探すのに費やすだろう』って。それだけ質問が重要なんだ」

「質問をするには、目的意識がなければならないですよね。だから、自分のミッション(使命感)を持つことによって、夢が実現するスピードがアップするんですよね。そこで質問なんですが……私は、まだ自分のミッションがわからないんです」

「というと?」

「半年後に死ぬとしたら、何をやらなければならないか、という質問がありましたよね。それを考えたんですけど、どうも私のミッションというのは、浮かんでこなかったんですよ」

「本当? じゃ、聞いてみよう。半年後に死ぬとしたら、いま何をやりたい?」
「え〜、そりゃ、美女とヤリまくりたいです」

「それじゃ、ヤリまくりましょう。一日に、何人の美女とヤリたい?」
「う〜ん、五人ぐらいかな」

「じゃ、五人とするのに、どのぐらいの時間がかかるだろう?」
「そうですね、四〜五時間かな」
「それじゃ睡眠時間を八時間とって、さらに四時間ヤリまくったとしよう。すると、あと一二時間まだ残っていることになる。その一二時間で何をしたい」

「家族と過ごしたいです。子供と一緒に遊びたい」
「OK。それじゃ、子供と何時間ぐらい過ごしたいですか? 残りの一二時間、ずっと一緒に過ごしたいですか?」

「いゃ。そんなにべったりだったら、子供にとってもストレスですからね」
「だったら何時間?」

「えーっと、まぁ五時間ぐらいかな」
「ということは、残りあと七時間、何します?」

「えっと。そうですね。何をしようかな」
「何もない?」

「そうだなぁ。『父さんは、こんなにカッコよかった』といわれて死にたいですね」
「具体的には?」

「う〜ん。僕は小さいころ、ボロい家に住んでいたんですよ。天井に穴が開いていて、夜、布団に入ると、星が見えるんです。だから、できるだけいい家を、より多くの人に提供したいんです」

「そう、ここで出てくる答えが、自分の使命に関係することなんだよ。そして、たとえお金をもらえなくてもやるべきことを見つける。それに取り組んだときに、一番、裕福になれるんだ」

「二四時間真剣に仕事に取り組むから、成功しないはずがないんですね」
「それができたら、どう?」

「うん、納得して死ねる。そうか! それじゃ、もう一度、ミッションを考えてみますね」

神田昌典著『非常識な成功法則』より抜粋

 

【書籍紹介~目次】

51IR+PiksYL

『非常識な成功法則』

 

序章 成功は「悪の感情」から始まる
魔法のランプのこすり方
なぜ成功者のアドバイスは、障害になるのか?
お金と心の問題を切り離す
凡人から脱するための2ステップ戦略

第1の習慣 やりたくないことを見つける
成功者が誰にも教えないこと
良い目標と悪い目標
私に三〇分くれ! 本当の自分に気付くはずだ
「やりたくないこと」「やりたいこと」に決着をつける
さらにミッションを見出す
自分のミッションを見出してみる
なぜ紙に書くと実現するのか?
成金と凡人の会話①

第2の習慣 自分にかける催眠術
現実をコントロールするか、されるか?
眠る前にニタニタする
年収を一〇倍にするカギ
さらに加速化するためには
目標の形式をチェックする―SMARTの原則
目標を毎晩一〇個書く

第3の習慣 自分に都合のいい肩書きを持つ
成金と凡人の会話②
なぜ通常の成功法則は、うまくいかないのか?
あなたのコンピュータの性能をバージョンアップするには?
一瞬にしてスーパーマンになる肩書きの威力
年収一〇倍のためのセルフイメージ

第4の習慣 非常識的情報獲得術
センスのある人の共通点
カセットテープが奇跡を起こす
究極の勉強法「フォトリーディング」とは?
フォトリーディングは誰にでもできる
ひらめきを得るには順番が大事
「乗らないと損と思える提案」で成功者の扉を開く
クリックされたように世界が変わる

第5の習慣 殿様バッタのセールス
成金と凡人の会話③
営業マンは、悪女のように集めて、切る
興味のある客に手を挙げさせるには?
今度は、集まった見込客を見極める
「断る営業」が凡人にとって効率的な理由
自分の客としてふさわしいか、お客を面接する
ふさわしくない客を見分けるには?
顧客リストは真空を嫌う

第6の習慣 お金を溺愛する
お金の習性を知っているか?
お金の匂いを嗅ぐ効能
お金に対する罪悪感はこうして消し去れ!
お金が入る流れを一日も早く作る
お金に嫌われない、お金の使い方
自分が欲しいだけの年収を得る方法

第7の習慣 決断は、思い切らない
成金と凡人の会話④
成功法則オタクが成功できないわけ
新しい自分になることを決断するには?
シナリオを作る思考プロセス
タイムマシンに乗って将来と現在の溝を埋める

第8の習慣 成功のダークサイドを知る
私が知らなかったこと
成金と凡人の会話⑤

おわりに

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