電子書籍アニキ書評 vol.67 チャディー・メン・タン著『サーチ・インサイド・ユアセルフ 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法』(英知出版)

間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回は、本屋で素晴らしい本と出会う方法、というテーマで、前回の続きから書いていきたいと思います。

前回は、今抱えている悩みを思い浮かべてから書店に入るというテクニックを紹介しました。
悩みを意識することでそれを解決する情報が勝手に目に入ってくるようになるからです。

今回紹介したい方法は、「ほろ酔い状態で書店に入る」という方法です! 続きを読む

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心が折れそうになっているリーダー必読! 小倉広氏が伝授する、折れない心を持ってリーダーの役割を全うする方法

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あなたは職場でリーダーもしくはリーダー的立場を任されたとき、

・自分の進めたい方向にメンバーが共感してくれない
・チーム内に、自分の考えを理解してくれる人が誰もいない

などと思い悩み、心が折れてしまいそうになることはありませんか?
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売り上げがグンと上がる! 伊庭(いば)正康氏が伝授する「部下からビジネスにつながるアイデアを引き出し放題」の仕掛け人になる方法

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あなたは自分の会社で、

「能力のある部下を揃えているはずなのに、何故か売上が上がらないなぁ」
と悩んではいませんか?
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人生は失敗すればするほど成功に近づく! 野崎美夫氏が解説する人生の目標を達成させるたった1つの法則

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あなたは仕事・友人・家族・恋愛・お金など、様々な課題や問題に直面しながらも、未来の成功を願って日々奮闘していることでしょう。
それはあなただけではなく、他の皆も同じだと思います。
しかし、毎日一生懸命頑張っているのに何故か…
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「人間の心理」を使って人生をデザインしよう! 神岡真司氏が解説する「人に振り回される人」から「人の心を動かす人」になれる方法

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あなたは、仕事でもプライベートでも、相手が何を思っているか何を考えているかが分らずに、振り回されたり悩んだりしたことはありませんか?

例えば、

・何故、相手が自分だけに辛く当たるのか分からず仕事がやりづらい
・何故かいつも、相手のペースに乗せられてしまい自分らしくいられない
・相手の求めているものが分からずに、説得に失敗することが多い

などです。

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電子書籍アニキ書評 vol.66 成毛眞著『これが「買い」だ 私のキュレーション術』(新潮社)

間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回は、本屋で素晴らしい本と出会う方法、というテーマで冒頭のコラムを書いていきたいと思います。

電子書籍好きの皆様でも、定期的に書店に言って本を買うことはまだまだあるでしょう。
そんなとき皆様はどんな風に本を探しているでしょうか?

もちろん本の探し方なんて人それぞれで全く問題ありませんが、どうせ本を探すなら、自分にあった素晴らしい本に出会いたいものです。

そこで私が実践している書店での本の探し方、をいくつか紹介したいと思います。

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電子書籍アニキ書評 vol.65 ベネディクト・キャリー著『脳が認める勉強法』(ダイヤモンド社)

間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回は、積ん読本(つんどくぼん)をいかに処理するか、について書きたいと思います。
「積ん読本」というのは、読もうとして買ったのだけれども手を付けられずに結局部屋に詰んでいて読んでいない状態の本、のことを言います。

電子書籍では、本の実体がないのでこういったことは起きませんが、紙の本を買うとこういうことが頻繁に起こります 笑。
実際、私も紙の本を読むのも好きなので積ん読本が部屋の出窓部分においてあり、その数は30冊ほどにもなっています。

しかし、いつまでも積ん読状態を続けるのは良くありません。
そこで、積ん読本を処理するにはどうすればいいか考えてみたいと思います。

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苦手意識が吹っ飛ぶ! 自覚真由美氏が解説する苦手な人への苦手意識を克服するスキル

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人は誰しも多かれ少なかれ、苦手な人がいるものです。

あなたも「どうも苦手意識を持ってしまうなぁ」という相手が、1人はいるのではないでしょうか?
例えば職場で、

・小言が多い上司
・自分勝手な言動をしてくる先輩
・報告や挨拶をしても反応がない人

などなど、いろいろな人がいますよね。
プライベートでしたら付き合う相手も選べますが、職場ではそうはいきません。

このまま、その苦手な人と仕事をしなくてはいけない度に「苦手だなぁ」や「嫌だなぁ」など、日々ストレスを感じてしまうのは辛いものです。

ではどうしたら苦手な人への「苦手意識」を手放すことができるのでしょうか?

まず「苦手意識」は、あなたが相手を誤解してしまったことから発生してしまった可能性があります。
そして、その相手も実はあなたのことを誤解してしまっているのです。

こういったお互いのすれ違いから、苦手な人ができてしまいます。

しかし、苦手な人に対する「苦手意識」を取り除くことは実は難しいことではありません。
あなたと相手のすれ違いさえ修正すればよいのです。
ではどのようにすればあなたと相手のすれ違いを修正できるのでしょうか?

そのすれ違いを修正する方法を含めて「苦手な人を克服する技」を解説しているのが、人のつながりをスムーズにし、いがみ合いのない社会にすることをモットーにしている自覚真由美氏です。

自覚氏は、小学校から高校まで転校を繰り返し、子供の頃から「新しい環境に入っていかなければならない」ことが多々ありました。

新しい環境に入っていく際には、これから仲間になる子たちの人間性や人間関係を見ます。これを繰り返すうちに、おのずと観察眼が鍛えられ「苦手な人とどう付き合っていけばよいか」というスキルを身に着けてきたのです。

そして、そのスキルは大人になって、転勤族の妻となってからもおおいに役立ち「夫をたてながら奥様方に受け入れてもらえる」ことが出来たと言います。

このような自覚氏の長年の経験から得た「苦手な人を克服する技」をいろいろな方向からあますことなく伝えています。

あなたは苦手な人に悩んではいませんか?
自覚氏の「苦手な人を克服する技」を実践すると「苦手意識」がなくなり、どこにも苦手な人がいなくなります。
そうすると、自分の思いどおりにのびのびと生きることができるのです。素晴らしいですよね。

さあ! あなたも苦手な人と上手く過ごすために、早速読み進めて行きましょう!

はじめに―「苦手な人」を克服すれば、人生は思いどおりになる
第1章 苦手な人をつくらない、増やさない技術
あなたはどんな人が苦手ですか?
「もしかして嫌われている?」は勘違い
苦手なところをチェックする
勝負は、最初の挨拶
笑顔をさらに効果的にする方法
―― 非言語コミュニケーションを活かす
間違いだらけの「マナー」の定義
好印象は「与える」ではなく、「感じてもらう」
好印象に感じてもらうマナー術
積極的に話を〝聴く〟
威張っている人ほどデリケート
「相手の心の隙間に入りこむ」ための第一ステップ
ギャップに注目
わざとらしく褒めない
苦手な人にゴマをすってはいけない
相手にテンポを合わせる
苦手な人ほどスキンシップ
「間接スキンシップ」作戦

 

はじめに

──「苦手な人」を克服すれば、人生は思いどおりになる

誰にでも、苦手な人は当たり前のようにいます。会社はもちろん、取引先、学校、ご近所にだっています。

プライベートでは、まだ付き合う人を選べたりもしますが、会社では付き合う人を選べません。「苦手な人」が上司だったりすると、圧迫感を受けて「パワーハラスメント」のように感じることもあります。

あなたは、課長がいつものお小言を言いだすと、耳をふさぎたくなったりしませんか?

一緒に営業に同行する先輩の自分勝手さに、いつも憤慨していませんか?

報告しても、話しかけても、ほとんど反応のない上司に困り果てていませんか?

たいてい「苦手な人」は、なにげなくいろんなことを言ったり、指示したりしているわけですが、本人は、相手が自分を苦手だとは気づいていないことが多いのです。ところが受けている側は、重圧に耐えきれずに出社拒否したり、精神的なストレスを抱えこんでしまうことが多くあります。

しかし、社会人になって「苦手な人がいる」とは、なかなか言えないものです。

そうしているうちにだんだんに苦手意識が大きくなり、ストレスをためすぎてしまいます。本書ではそういった苦手意識をなくすために、いろいろな方向から対処する方法をお教えします、

たとえば、

強引な先輩の振る舞いをどうやって止めたらいいかわからないとき。

取引先の会長に会って緊張してしまい、何も話せなくなったりしたとき。

はたまた、「苦手な人」に強引なお願いを押しつけられて、どうやって断ったらいいかわからないとき、などなど……。

そんなビジネスシーンで起こりそうなことを、「自分だったらどう対処するだろうか」と頭に思い浮かべながら読み進めていただくと、本書のノウハウがよりいっそう早くあなたの血となり肉になると思います。

私は、幼稚園を終えた小学校入学頃から高校まで、親の都合で転校ばかりの生活が続きました。行く先々で、新しい環境に慣れなくてはなりません。同じ県内であっても、市が違えば、方言やアクセントも若干違ってきます。鹿児島と青森というほどの違いではなくても、小さな子供にとっては障害になります。

町の学校から田舎の学校に転校したにもかかわらず、言葉やアクセントが違ったので、「田舎もん」といじめられたこともあります。

転校するとクラスメートとの間で、お約束のようにお試し期間があります。

これは、私という人間の性格はどんなものなのか?
何かあったときにどんな対応をするのか?

どんな言葉をしゃべるのか?
いじめたら、どう返してくるのか?

相手をけん制し合いながら、また近づいたり離れたりしながら、私という人間を観察して友達としてふさわしいかどうかがチェックされていくのです。

転校を繰り返すうちにチェックしてくるグループには必ず、「ボス的存在の人、苦手な人」がいることに気づきました。

このテストや試練にパスすると、やっと仲間に入れてもらえるのです。
今思えば「いじめ」と「テストや試練」は紙一重だったと思えます。

このように、私は子供の頃から新しい環境に入っていかなければならない機会が多かったので、おのずと観察眼が鍛えられ、「苦手な人」とどう付き合っていけば早く仲間になれるのか、というスキルを身につけることができました。

大人になってからも、結婚して主人の転勤で日本全国どころか、海外赴任までありました。若かった私が夫について行った海外で奥さま会に溶けこむには、仲間に入れてもらうためのテストがあったのです。そんなテストに合格するのは至難の業だと感じる人もいるでしょう。

夫を立てながらも、まわりの奥さま方に受け入れてもらえたのは、やはり子供の頃からの多くの転校経験で「苦手な人を克服する技」を身につけていたからだと確信しています。

よく考えてみてください。その苦手な人は、実はちょっとしたすれ違いから生まれていませんか?

もしかしたら、勘違いが勘違いを呼んで、苦手になっているのかもしれませんね。苦手だと思っている相手も、実はあなたのことを誤解している場合もあります。それを克服するためには、要は、ちょっとしたズレを修正すればいいのです。

ちょっとした人間関係の築き方のコツさえ身につけてしまえば、人生は必ず大きく変わります。

「苦手な人」をなくすと、毎日が明るくなります。苦手な人がどこにもいなければ、世界は一変します。自分の思いどおりに、どこででものびのびと暮らせるのです。

本書では、私の長年の経験で身につけた「苦手な人を克服する技」をあますことなく、皆さんにお伝えしたいと思います。本書が、あなたの人生を少しでも明るくし、楽しくのびのびと生きられるきっかけとなったら、著者としてこれほどうれしいことはありません。

 

第1章
苦手な人をつくらない、増やさない技術

あなたはどんな人が苦手ですか?

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日々の暮らしの中には、人との出会いやお付き合いがあります。こちらが誠心誠意で接しても通じない人もいれば、どうしても苦手なタイプも必ずいるわけです。

会社でもどこでも、身なりを整え、知識を身につけ、内面も外面も準備できて、「さあ、自分の能力を本領発揮させるときだ!」と思いきや、苦手な人がたくさんいて、思いどおりに仕事ができなくなっている人をよく見かけます。

苦手な人ばかりに気がいってしまい、ストレスがたまって自分らしさが出ない、という状況では、せっかく今までしてきた準備も努力も水の泡です。自分が受け入れられないと寂しいものですし、張り合いもなくなってしまい、仕事面でも気力を失ってしまう場合があります。

ところで、皆さんは嫌いな食べ物はありますか?

ピーマン? 玉ねぎ? リンゴ? 鶏肉の皮の部分? えのき?

好き嫌いは人それぞれですが、この嫌いなものが実はあなたが食べる食事のメニューを狭めています。

レストランでランチしようと思っても、メニューの中に嫌いなものが入っていないか気になりますし、食べようとしたときに気がつけば、その食材をお皿の脇によけて食べなければなりませんよね。

でもそのお店の野菜炒めは、玉ねぎが入っていて完成されているのです。ピーマンが入ってこそ完成度が高い味が成り立っています。

ところが嫌いなものを取り除かないと食べられないとか、ピーマンの匂いがしただけで食べられないとなると、いちいち事前に確認してから食べ始めることになります。

この嫌いな野菜を「苦手な人」に置き換えてみてください。
たとえば、仲間内の飲み会があるとしましょう。

「誰が出席するの?」「あの人(苦手な人)は来るの?」「席はどうなってるの?」「苦手な人の隣になったらどうしよう」なんていう思いがよぎることはありませんか?

嫌いな野菜と「苦手な人」の存在は似ています。 どちらも自分の世界を狭くしているのです。

嫌いな野菜があるためにその料理のおいしさを味わえないなんて、もったいない!

せっかく生まれてきたあなたの人生を、「苦手な人」に左右されるなんて、もったいない!

会社であなたの個性は、その苦手な相手がいるからこそ引き立つものかもしれません。

その人は、あなたを輝かせるスポットライトになる可能性があるのです。

そう考えれば、「苦手な人」にも親近感が湧いてきませんか? 自分からあえて苦手意識をつくってしまうと、あなたの個性がますます埋没してしまうことになりかねません。

苦手意識をつくらないことが、苦手な人を増やさないコツでもあります。そして、苦手な人を「食べる」工夫を見つければ、もうそれは苦手ではありません。

「苦手なあの人」とコミュニケーションをとる方法がわかれば、毎日が一変することがわかります。悩みがちな人生が、明るくなりそうですよね。

 

「もしかして嫌われている?」は勘違い

会社で苦手な人に強い口調で言われて、「これってパワーハラスメント?」「もしかしていじめ?」と悩んだりしていませんか?

異動したばかりの部署でいきなりたくさんの仕事を指示されて、「もしかして嫌われている?」などと思ったりしていませんか?

私が小学生の頃、転校した先でこんなことがありました。

転校して挨拶をしたその日の放課後に隣の席の子に「帰りに遊ばない?」と誘われました。私は転校した初日に声をかけられたことがうれしくて、「うん! 遊ぶ!」と言いました。

ついて行ってみたら、「ピンポン」というボール遊びが始まりました。大きな四角を4つに分けて1・5メートルくらいの陣地を描きます。その中にそれぞれ1名ずつ4人の間でボールを回しながら、そのボールを取れなかった人が負けというゲームです。

ボールがどんどん回されるのですが、卓球やテニスのスマッシュのようにいきなり強いボールが飛んできて、取れない場合もあります。知らない遊びだったのですが、「ボールを回すだけだから」と説明されてゲーム開始。

すると突然、スマッシュが飛んできました。私はルールも知らないし、しかも私以外の3人が、それぞれ私に強いスマッシュを入れてきます。他の3人は、取りやすいボールをお互いに回して、和気あいあいと遊ぶのですが、私にはいきなり強いボールをよこすのです。ドッジボールの集中攻撃のようなイメージです。

ところが、翌日もその翌日も、放課後になると誘ってくるのです。まだ友達もいない私はうれしくなってその誘いに乗ります。するとまた同じことが繰り返され、私だけ強いボールで集中攻撃に遭うのです。

「こんなときに、泣いたら負けだ。誘いを断ったら負けだ」と私は自分に言い聞かせました。

これが1週間ほど続いて、友達試験に合格したのか、そのあとはそういった流れの遊びはなくなりました。友達として仲間に入れてもらえたのです。

そのグループを「いじめられている」「嫌だな」というようにいったん苦手だととらえてしまうと、放課後が怖くなります。先生に言おうかどうしようかなどと悩んでしまうでしょう。でも、「自分がクラスの人に近づくための通過儀礼だ」と思えば、何の問題もありませんでした。

もしも当時、担任の先生に「私は来たばかりなのに、みんなから集中攻撃に遭っているのでなんとかしてほしい」と頼んだり告げ口をしたら、そのあと、私はずっとクラスで浮いていたかもしれません。もちろん、いじめとテストは紙一重なので、一概に一過性のものだと断言はできません。本当にいじめに遭っていた方にとっては、とても無責任な言い方に感じられたら、お許しください。

「苦手」と思うかどうかは、受け止め方一つです。苦手グループという枠をつくってしまったら、その中にいる苦手さんたちに苦しめられ、自分のステージは狭められてしまいます。いくらいじわるされていても、要は、こちらの態度によるのだと何度目かの転校で気づきました。

まずは堂々としていること。できなければ、天然ボケのふりでもしていればいいのです。そして相手を観察し、どの対処法が良いかを考えるのです。

私が長年培ってきた対処法は、どんな場面でも役立ちます。会社でも、家庭でも、ご近所付き合いでも使える方法です。まずは、苦手な人を攻略するには、必ず対処法があることを心得ておいてください。

「どうしようもない」「方法がない」と思いこんでしまうのは損です。

苦手意識を感じている人たち1人ずつの対処法をひも解いて、あなたの中にある「苦手」という引き出しに入っている人たちを1人でも減らしていきましょうよ。

 

苦手なところをチェックする

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それはそうと、皆さんは自分が苦手と思う人が何人ぐらいいますか?

「よく指導してくれる先輩だけど、話し方が苦手」「性格は良さそうだけど、仕事をなかなか覚えないのでどうも苦手」「女性社員と男性社員への対応がまったく違うので、やりにくい」など、あなたの周囲には必ずしも仕事や生活をしやすい人たちばかりではありません。

いろいろな人間模様が重なって一つの集団が構成されています。職場を例にとれば、どんなに大勢の社員がいる企業でも、実際に毎日顔を合わせて挨拶や言葉を交わし合う同僚というのは、何十人もいるわけではないと思います。その中で気が合うタイプもいれば、苦手なタイプもいて、日々仕事をしなくてはなりません。

職場が楽しくなければ、将来の仕事にかける思いも減少しますし、気力も湧きませんよね。ある調査によれば、離職する人の8割以上は人間関係が原因だそうです。

この仕事ならと思って採用試験に臨み、この不景気の中、晴れて就職できました。家族も友達も喜んでいます。仕事も覚えていけば、ステップアップできそうだし、係長や課長への昇進も夢ではありません。

でも、「職場のあの先輩が苦手で……」「あの同僚が嫌いなんです」といった理由から離職していく人が多いのも現実です。

「7・5・3の離職の法則」というのがあります。中卒で就職した場合は平均7割の人が離職する。高卒は5割が、大卒は3割が、入社後3年以内に辞めていくのだそうです。

この数字の理由は、若ければ若いほど人と付き合った経験が少なく、コミュニケーションのとり方がわからずに職場で悩み、上司に伝える術が見つからず、同僚ともうまくいく方法もわからないままに、とうとう我慢できずに辞めてしまうのでしょう。

苦手な人は誰にでもいると思いますが、この本では、それをそのままにしないで、克服というほど重い言葉ではなく、あまり肩に力を入れずに自然に仲良くなる方法をお伝えしていきます。

人それぞれですから、どの方法がしっくりいくのか、どの方法なら試してみようと思っていただけるのかは未知数ですが、ちょっと試しにやってみようかなあ、と思ってくださるだけで、少し前進することができると思います。
 
『すごい会議』(大橋禅太郎・著)の中でも、「なんで?」と思うことが、物事の解決には重要だと言っています。

あなたの苦手な人が、なぜ苦手なのかを自分できちんと把握すると、苦手意識を克服する手がかりになるでしょう。次ページのチェック表で確認してみてください。

また「これがあったらできる」という対策を考えてみましょう。

たとえば、マグロの刺身は嫌いで食べられないけれども、マヨネーズをかけてアボカドと一緒になら食べられる、といったようなプラスαの要素があれば、苦手でなくなる場合もあるからです。

 

勝負は、最初の挨拶

苦手な人を増やさないためには、まず相手に良い印象を与えることが大切です。向こうがこちらに警戒心を抱いていなければ、同じようにこちらも心を開くことができます。

人と人が出会って、最初の行動というと、何を思い浮かべますか?

出会いの最初は「挨拶」ですね。この挨拶が今後の勝負を決めるのです。

たとえば、事前に会う人の噂などを聞いていて、「あ〜、苦手なタイプだな」という先入観を抱いて会えば、当然挨拶の際の声のトーンも低くなり、背中を丸めた姿勢になったりするでしょう。

そんなときこそ、最初が肝心なんです。内心はドキドキしていても、笑顔さえつくれれば、第一印象は合格です。自分から先に元気にていねいに挨拶をしてみましょう。

「こんにちは。初めまして」

ここでまず笑顔。口角を上げて力がみなぎるような笑顔で挨拶をしましょう。

とりあえず口角を上げるだけでも最高の笑顔です。こちらから声をかけることで、謙虚さをアピールできるので、そのあと「あの人は挨拶もろくにできない」などと突っ込まれにくくなります。

 

笑顔をさらに効果的にする方法

── 非言語コミュニケーションを活かす

その笑顔をさらに上等に見せるためには、身だしなみが大切です。相手があなたと会っているときに、傍から見た人に「すてきな人と会っているな」と思わせる身だしなみです。服装、ヘアスタイル、靴、持ち物、カバンの持ち方などの視覚的要素です。

第一印象のコミュニケーションは、ヴァーバル(Verbal)とノンヴァーバル(Non-Verbal)の2つに分けられます。

「ヴァーバルコミュニケーション」とは、「言葉によるコミュニケーション」のことを言います。

反対に、「ノンヴァーバルコミュニケーション」とは、「非言語のコミュニケーション」を言います。

アメリカの心理学者であるメラビアン博士によると、言葉以外の非言語的なコミュニケーションから得る要因が、会った人の印象の93%を占めているそうです。視覚的な要素である見た目・身だしなみ・しぐさ・表情などが55%、声の高低・速い遅いなどが38%の割合です。

このような要素で相手に悪い印象を与えると、相手はあなたに嫌われていると思い、必要以上に反論する態度をとることも考えられます。

このようなことからあなたが好印象になることも、苦手な人を減らす一つのポイントだと考えましょう。

 

間違いだらけの「マナー」の定義

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たとえば、単純におしゃれをするだけなら、自分の好きなファッションでもOKですが、「身だしなみを整える」というのは、相手がどう思うか、環境にマッチしているかがとても重要になってきます。

極端な例ですが、知人のお葬式に参列するのに、「あの人は赤が好きだったから」といって赤い服で出席すれば、きっと遺族はそのことを理解して好感を持ってくれるだろうと思うのはおかしな話ですよね。好印象を与えるどころか軽蔑の目で見られるかもしれません。元モーニング娘。の〝辻ちゃん〞こと、辻希美さんが通夜の場に、ギャルメイクに大きなリボン、ミニスカートという出で立ちで登場し、世間のひんしゅくを浴びたことも記憶に新しいでしょう。かわいい格好だったんですよ。でもお葬式と
いう環境にはマッチしていなかったようですね。たとえ故人が好きな格好だったとしても、その理由だけではマナーは成り立ちません。

苦手な人に対しても、きちんとマナーを守っていれば、その態度は相手に伝わります。

人は鏡のようなものです。あなたが苦手な人に敬意を表せば、いつか必ずそれは相手にも通じます。苦手な人にはついつい暗い表情をしたり、「私はあなたが苦手です」オーラを出したくなります。あなたの気持ちはそっくり態度に表れますよね。

自分でも気づかずに振る舞っている場合もあると思いますが、あなたの思ったとおりその行動は相手にも敏感に伝わり、マイナスのスパイラルでまたあなたに戻ってくるのです。

しかも、苦手オーラを感じた相手は、あなたのことが気になりチェックします。そんなとき、少しでもマナー違反をしていたら、相手はますますあなたに厳しくなるでしょう。

ですから、常に不快感を与えない程度の、最低限のマナーを心掛けましょう。苦手な人は、知らないうちにあなたの言動を観察している場合があります。何かと相手に接する場合も、礼儀正しく振る舞えば、苦手な人の気持ちを損ねることはありません。いつしかあなたの存在感が増して、会話が増えたりする日が必ず来ると私は信じています。

マナーとは、相手に敬意を持っていると表現する方法です。初めて訪問する会社がいくらラフな会社だとしても、きちんとしたスーツを着ていれば間違いはないのと同じです。ラフな会社だと思って、カジュアルな格好で訪問したら、偉い人が出てきて失敗した……みたいなことは起こりません。

あくまで苦手な人を増やさないための勝率を上げましょう。

 

好印象は「与える」ではなく、「感じてもらう」

ふつうは、「好印象を与える方法」といいますが、必要なのは「好印象を感じてもらう方法」を使うことです。ちょっとした違いに思えますが、この意識が大きな差を生み出します。

「与える」という言葉は文字どおり、上から目線のような気がします。こちらからの一方通行で独りよがりな感じがします。

よく「ギブアンドテイク」という言葉が使われますが、私はこの言葉が嫌いです。私が好きな言葉は、「ギブギブギブアンドテイク」です。

何かしたからすぐに何かが返ってくるというのではなく、まずは自分から自分にできる言動を根気強く発することで、相手からの反応がやっと返ってくるのです。これが「テイク」ですよね。

見返りを求めない意識が、相手に好印象を「与える」ではなく、「感じてもらう」ための第一歩になるのです。

 

好印象に感じてもらうマナー術

「好印象を感じてもらう」には、やはりマナーが大切です。

マナー(礼儀)の表現は難しいもので、ていねいすぎてもかしこまりすぎても、かえって失礼な態度に感じられることがあります。適度なマナーの感覚を示すことが大切ですね。

職場での苦手な人にも得意な人にも、取引先にも、店頭のお客様にも、適度にマナーを表すことで、まずは悪い印象を与えないことが大切です。好感度アップの基礎は次のとおりです。

好感度を上げるにはGOODな態度をしたいのですが、知らず知らずのうちに苦手なタイプだとNG行動をしてしまいがちです。自分でもやっていないかチェックしてみてください。

◎目線
GOOD―相手の目を見ることを心掛けて、挨拶や会話を進める。
NG―なるべく相手を見ないようにしてしまう。または横目で相手を見る、にらむ。

◎笑顔
GOOD―悲しい話やつらい話以外では、常に口元が笑っていること。
NG―絶対に笑顔は出てこない。口角を下げる。または、誰にでもわかるような愛想笑いになる。

◎姿勢
GOOD―話を聞くときの背筋の角度にメリハリをつける。
NG―苦手な人に近寄らないことが多い。ふんぞり返った態度。

◎指先
GOOD―挨拶するとき、話を聞くとき、物の受け渡しのときなどに揃える。
NG―緊張してピンとつっぱってしまったり、萎縮して指先も丸くなり縮こまったりする。

◎態度
GOOD―「どうぞお先に!」という気持ちを常に持つ。
NG―おどおどしてしまう。苦手な人がいるときとそうでないときの態度が変わる。

さて、あなたはいかがでしたか?

 

積極的に話を〝聴く〟

苦手なタイプを目の前にすると、ついつい苦手意識を持ってしまうことは、誰にでもあるものです。

不思議なことに、その気持ちは相手にも伝わってしまいます。その証拠にこちらが苦手だと思うと相手もそのことに気づいていて、なんとなくしっくりいかない人間関係になってしまいがちです。苦手な人とはあまり空間を共にしたくないと感じることが多いため、積極的に会話を弾ませることができなくなるせいでしょう。

でも、ここで怖気づいてはいけません。一歩前に進みましょう。

私のクライアントである引っ込み思案の営業マンNさんは、苦手な人と会うといつも言葉に詰まってしまうそうですが、うまく話をすることが苦手な人を克服するための方法ではありません。

苦手な人との会話を弾ませるにはかなりの努力がいりますが、話を「聴く」ことは誰にでもできます。ただ、相手の話を積極的に聴くだけでも好印象を与えることは可能です。

では、「積極的に話を聴く」とはどういうことでしょうか?

「聞く」と「聴く」の違いですが、より前向きに話をきくときは「聴く」という字を使います。発音は一緒ですが、その姿勢はかなり違います。

できるものなら苦手な人とは話をしたくないし、目を合わせたくないわけですから、当然その振る舞いにも表れてしまいます。

したがってまず相手の話をよく聴くことが、第一歩です。相手の話を本当に興味があるかどうかは、その姿勢ですぐにわかってしまいます。

最初は、相手の目を見ながら、うんうんとうなずきながら話を聴きましょう。そして、話が進んだら、オウム返しをしてみましょう。

オウム返しをするときは、

「感嘆詞 + オウム返し + 〜ね」
が基本です。

たとえば、

「私は、○×県出身なんですよ」
と言われたら、

「えっ!」「へ〜」「ほ〜」などの感嘆詞をとりあえず口に出してみましょう。

ちょっとぶりっ子だと思っていても、どんな人間でも話をした相手が反応してくれるとうれしくなるものです。

そして、オウム返しで相手の意見を繰り返すと、「自分が承認されている」という意識が芽生えます。

ただオウム返しするだけでは味気ないので、そこに「〜ね」をつけて、やわらかく対応するわけです。この「〜ね」は相手を肯定している、承認している、受け入れているという印象を相手に受けてもらえます。

次の会話を見てみましょう。

苦手な上司「この資料を、来週の水曜までに仕上げてください」
あなた「かしこまりました」

これだけでも、ビジネスとしては敬語の「かしこまりました」も使えているので問題ないのですが、あなたと苦手な人との会話の量をもう少し増やすことが「積極的に聴く」につながります。

そこで、こうするのです。

苦手な上司「この資料を、来週の水曜までに仕上げてください」
あなた「この資料を、来週の水曜までに仕上げるのですね。かしこまりました」

このように「オウム返し + 〜ね」という型で会話をする習慣をつけてみましょう。

ちょっとした違いですが、実際には苦手さんとあなたが会話をしている時間は、「かしこまりました」だけよりも長くなります。

この行動が、「積極的に話を聴く」ことの入門編です。

 

威張っている人ほどデリケート

「威張っている人」が苦手という相談をよく聞きます。

では、みんなが「威張っている」という印象を受けるのは、どんな振る舞いをする人なのか、考えてみましょう。

怖い顔をする/ふんぞり返った態度で椅子に座る/怒鳴っているような大きな声/人のことを指差して話をする/にらんでいるような目つきに見える/ていねい語を使わず、命令語を使う/眉間にしわを寄せて話す/ズボンのポケットに手を入れている/ガニ股で風を切って歩く/紋切り型のしゃべりをする/ 顎を上げて人と話す/大股でドスンドスンと歩く/威圧感がある/声の質が太く大きい/姿勢が良すぎる/命令口調/大口を開けて笑う……。

皆さんからこのような返事が返ってきました。「まるでジャイアン?」と思えてくるような態度です。

威張った感じの人はとても威圧的なので、言うことを聞かなくてはいけない気持ちになりますし、それが職場では仕事の内容以上のストレスになってしまいます。

でも実は、威張っている人の態度にも理由があることに気づきましょう。自分を守りたいためにそういう態度をとっているのかもしれません。威張っている人にも、苦手な人はいるからです。威張っている人は、ただ威張っているのではないのです。

たいていは高い地位にいたり、有名だったりします。だからこそ、威圧的な態度をとって、人を寄せ付けないようにしているのかもしれないのです。その態度は、不安の裏返しかもしれません。先に挙げた、威張っている人の振る舞いをもう一度よく見てみましょう。
 
怖い顔をする→実は人見知りである。
ふんぞり返った態度→体が大きいのでそうなってしまう。
怒鳴っているような大きな声→体育会系である。

眉間にしわを寄せて話す→心配性である。
紋切り型のしゃべりをする→せっかちのため、クッション言葉を使えない(クッション言葉とは、「すみません」「恐れ入ります」などの前置き言葉)。
顎を上げて人と話す→自分に自信がないため威張った態度をとる。

などなど、実は相手が自分のデリケートな部分を隠すためにとっている行動かもしれません。そう思えれば、苦手な相手と付き合うのはカンタンです。相手が知らず知らずのうちに隠している性格をつかめば、あなたは笑って苦手な人と付き合っていけるかもしれません。

 

「相手の心の隙間に入りこむ」ための第一ステップ

先ほどお話ししたように、威張っている人も、人恋しいときがあるはずです。

実は威張っている人の「心の隙間に入りこむ」ことが最大の対策ポイントなのです。

なぜなら、あなたが苦手な人は、あなた以外の多くの人もおそらく苦手だと思っています。つまり、苦手な人は、まわりから避けられていたり、遠巻きにされている可能性が高いからです。

「心の隙間に入りこむ」ことは、高度なテクニックかもしれませんが、やりがいのある課題です。

苦手な人に一歩近づくのは、とても勇気がいることですが、怖いもの(苦手な人)から逃げようとするから、追い詰められた心理状態になるのです。まずは自分から一歩近づいて、よく観察することから始めてみましょう。

たとえば、あなたが苦手な人の人生を想像しましょう。
年齢は40歳くらい。既婚。子供2人( 10歳女子、3歳男子)

住まいは埼玉県で都心まで40分の駅近マンション(昨年購入)
趣味は車いじり(休日は車を磨いたあと、家族との日帰り旅行など)

嗜好品はビールで大ジョッキ5、6杯はふつう。タバコは1日1箱くらい。

このように苦手な人をよく観察して、プライベートを思い浮かべてみると、ちょっとおもしろくなります。

この人も会社では怒鳴ってばかりいるけれど、家に帰れば2児のパパ。今日は昨日と同じスーツだな。スーツの背中にしわが寄っていたけど、奥さんにアイロンかけてもらってないな。いつも靴をピカピカに磨いているけど自分で磨くのか? 今日は、ネクタイの色とワイシャツとスーツの色の組み合わせがバラバラだ、などと観察してみましょう。そして、その事柄に変化があったときに、声をかけるのです。

たとえば、昨日スーツの背中がやけにしわしわになっていたのに、今日はビシッとアイロンがかけられていると思ったら、

「○○さんは後ろ姿ですぐわかりますね。スーツがビシッとしてますもんね」
などと事実を伝えるのです。 

また、様子が寂しそうであれば「今日は元気がないですね」と自分から発信することです。

苦手な人とはなるべく話をしたくない、寄って来られると気分が落ち着かないときは、先に言葉がけをしたり、物理的にも一歩近づいて話をすることからスタートしてみましょう。要は「先手必勝」です。

自分の行動を変えることも、苦手な人を克服する方法です。そのためには人を観察すること。観察することは興味を持っていること。そこから突破口が見えてくると思います。

 

ギャップに注目

映画やドラマで、イカつい怖い顔の役者さんが出てきますよね。たいていこの人は犯人だったり黒幕だったりする役を演じています。

あなたの顔は怖いですか? そうではないとしたら、あなたの苦手な人は怖い顔ですか?

怖い顔の人は、たいてい最初は苦手意識を持たれてしまいます。

でも、「やっぱり損だよな」と思わないでください。なぜなら、怖い顔のほうが得をすることがあるからです。

人間は、ギャップに弱いのです。だから怖い顔の人が、少しでも優しかったり、かわいい部分を見せたりすると、怖い顔の分だけ倍に優しく、かわいく感じるのです。つまり、メリハリの問題です。

この方法をうまく活用すると、苦手な人を克服することも可能になります。漫才や落語でも、泣きと笑いが交互に出されると笑いも倍に大きくなるのと同じです。

苦手な人を観察してみてください。なんかかわいいとか、いいなと思える部分はありませんか?

私はある日、会社の上司が苦手で困っているというCさんに相談をされました。話を聞くと、その上司はイカつい感じのスポーツ刈りで、見るからに怖そうなのだそうです。

私は、その上司と一緒に帰ってみることを提案しました。

ある日、残業帰りで一緒になった上司とCさんは、駅までの道のりを一緒に歩きました。もちろん、Cさんから「駅まで一緒に行ってもいいですか?」と声をかけました。残業帰りで時間が遅かったこともあり、上司は快諾したそうです。

帰り道、その上司は、駅の近くの店で立ち止まりました。それは一軒のペットショップでした。上司はそこで展示されている犬を見ると、目尻を下げ、うれしそうにその犬たちを見つめたそうです。

Cさんは、思わず「犬、お好きなんですか?」と尋ねてしまいました。すると、そのイカつい顔がほころんで「うちにも犬が3匹いてね。家中で犬好きなんだよ」と言ったのです。

その上司の顔のかわいいこと、かわいいこと! ふだんとのギャップにCさんは、吹き出しそうになりながら帰路についたそうです。その日からCさんは上司が怖くなくなりました。時々、あの顔を思い出しては笑ってしまうそうです。

あなたの苦手な人にも、きっとこういった一面があります。それを探してみるのも苦手な人を克服する方法の一つといえるでしょう。

 

わざとらしく褒めない

いつも私のところに相談に来ている会社員のBさんは、苦手な人に会うと、ついつい緊張して、必要以上に褒めたり、へりくだったりしてしまっているようです。その弱気な態度が相手の気持ちを逆上させ、必要以上に攻撃されてしまうことも多いようです。

苦手な人に応対するときに、つい陥りがちな態度があります。

それは、お世辞(リップサービス)が過ぎることです。

苦手ゆえに相手を褒めて満足させておけば、自分に好感を持ってもらえるかもしれないという安易な考え方かもしれませんが、相手は苦手意識をちゃんと見抜いてしまうもの。むしろ誠意がない対応と思って、ますますあなたを厳しい目で見ることになるでしょう。

苦手な人と相対するには、まず苦手な人に背中を見せないこと。後ろ向きの態度はいけません。

そして、「わざとらしく褒めない」「へりくだりすぎない」が基本です。

苦手だからといって、もみ手をしながら話をする態度もやめましょう。あなたがへりくだりすぎることで、あなたの自信のなさが見え隠れしてしまうからです。

もちろん、「謙遜」は、人と人とが付き合う中で大切なことです。

しかし、変に我慢しすぎてしまって、自分の気持ちやこちら側の条件を押し殺してしまうと、圧迫された気持ちになります。

苦手な人とのお付き合いに、この基本を思い出せば、あなたの苦手意識がすっと軽くなるはずです。

 

苦手な人にゴマをすってはいけない

ゴマをする人は、「世渡り上手」とか、「得をする」と思われがちですが、本当にそうでしょうか?

でも、いつも日常でお世辞を言ってゴマをすると、失敗することもあるのです。

ふだんはやらなくても、苦手な人にはついついお世辞を言ってしまう人がいますよね。機嫌を損ねないように、「何でもかんでも褒めておけばいいや!」と、怖いがゆえにペコペコしてしまうこともあるかもしれません。

しかしこれは、傍から見ていてみっともない!

苦手な人とあなたの力関係を本人や周囲に暴露するようなものです。「私はこの人がとても苦手です。ですからお世辞を言ってごまかしています」というように。

私たちは褒められると悪い気はしませんが、それがいかにもお世辞と聞こえる褒められ方をされると、どうもあまり気持ちよくありません。言われたほうもあなたに不信感さえ抱きたくなるものです。

服装を褒めるときの一例を挙げてみましょう。

課長が着けているネクタイの柄がストライプだったある朝、「すてきですね!」とか、「オシャレですね!」といったありきたりのセリフ、つまり誰にでもどこででも使えるオールマイティーのセリフは、実は、褒め言葉としては効果を上げません。「あの人は、誰にでも同じこと言っている」という印象を与えてしまうからです。

あなた
「課長!今日は、ストライプのネクタイですね」
「今日のスーツはチョコレート色ですね」

と、見たまま、感じたままを伝えるほうが、よほど好印象を受けるのです。

そして、
課長
「そうなんだよ。女房が選ぶんだけどね」

と会話が展開したとします。

ここは相手に「そうなんだよ」と言わせることが大切です。見たままの事実を言葉にしているだけですが、課長は「キミの言うとおり、ストライプだよ」という気持ちから「そうなんだよ」という会話に発展するのです。

「そうなんだよ」の言葉は、同じ考えにお互いが同意しているということを証明するようなものです。「NLP(神経言語プログラミング)」という心理学でいう「YESセット」です。コーチング手法では、「承認してもらう環境づくり」といってもいいでしょう。

お昼の定番テレビ番組「笑っていいとも!」でも、タモリさんが、

「こんにちは!」「こんにちは!!」
「天気いいね!」「そうですね!!」

「今日は寒いですね」「そうですね!!」
「今年ももう押し詰まりましたね」「そうですね!!」

と観客に「そうですね!」と連呼させています。

これもまさに「YESセット」を活用している典型例です。相手から同意を得ておくと、その後の出来事にも同意が得られやすくなります。

苦手な課長から、「そうなんだよ」という意味の言葉を聞けるタイミングをたくさん増やすことで、あなたの心に安心感が芽生えます。

その他にも、「過去のデータを使う」という会話テクニックもあります。

「今日のネクタイはストライプですね。先週の金曜日はドット柄でしたね。やはり、週末はネクタイの柄にもちょっとこだわるのですか?」という方法です。

この会話は、現在のことを伝えていますが、「先週の金曜日の自分のことも見てくれていたのか」と1つプラスされることで、言われた相手にしてみれば、うれしさが上乗せされるわけです。

このように過去のデータを上手に使うには、観察力がモノを言いますが、苦手な人の懐に入る術でもあります。

 

相手にテンポを合わせる

あなたが苦手な人の中には、せっかちで早口だったりする人もいるでしょう。こちらがゆっくり考えているとイライラし出して、余計なプレッシャーをかけてくるかもしれません。おろおろしていると、向こうの怒りが倍増して取り返しがつかないことさえあります。

もしそれが苦手な上司との営業先への同行だとしたら、あなたは、もう2、3日前から気分が重いわけです。

朝から一緒。お昼ごはんを一緒に食べても喉を通らないかも……などと、まるで子供のように、ささいなことが気になって仕方がないものですよね。

あなたのまわりにもそのような人はいませんか?

それがストレスになって、出社拒否を起こす人もたくさんいます。

もし、せっかちで早口な苦手上司がいたとしたら、あなたも早口で話してみましょう。「会話のスピードを上げる」「会話の展開を早める」「時計を見ながらしゃべる」「資料をせわしなくめくる」など、苦手上司の行動を徹底的にマネするのです。振る舞い方をふだんのあなたと変えてみるのです。

コーチングでいう「ペーシング」という方法があります。相手のテンポに合わせることで、相手に同じような人間だ、つまり仲間と思ってもらえるというものです。

「類は友を呼ぶ」とも昔からいわれています。似た者同士は仲が良くなるものです。

「苦手な人をマネするなんてどういうこと?」と反論したくなる方もいらっしゃるでしょう。「苦手な人の嫌いな部分をマネするなんて、イヤ!」と思うかもしれません。

でも、あなたがその苦手な人と一緒に仕事をしなくてはならないという事実は変わらないのです。

とにかく同じ行動をとってみてください。あなたが同類になってしまえば、あなたの中に芽生えている苦手意識も薄れます。しかも、相手にもあなたの変化が伝わるものです。相手との付き合い方を変えるには、自分の勇気が大切です。

 

苦手な人ほどスキンシップ

人間は、近くにいる人に親近感を抱きます。嫌いな人でも同じ空間にしばらくいることで、脳は自分に近い存在と認識するようです。

合コンで知らない人と仲良くなる方法として知られているものがあります。

それは、相手に近づくことです。たとえば、携帯電話に入っている画像を見せて、隣の相手と小さな携帯の画像を覗きこんだりします。そうすると、2人は物理的に急接近したことで今後、近づくハードルが低くなっていくのです。

それと同じように、苦手な人には、まずは進んで握手をしてみましょう。

体に触れる物理的な接触が、苦手な相手との距離を縮めます。肩を叩いたり、体を接近させるとセクハラと誤解されかねないこともありますので、握手が一番安全です。

握手を求められて断る人はまずいません。元気良く「ありがとうございます!」と手を差し出せば、相手も必ず応じてくれるはずです。

 

「間接スキンシップ」作戦

「もっと低いハードルからじゃないと無理!」とお考えのあなたには、こんな方法はいかがでしょう。

書類やパンフレットなどを渡すときに、苦手な人の机に置かずに、必ず両手で手渡しをすることを始めてみてください。

相手が手に取った瞬間に書類などの媒体を通して、あなたと苦手な人がつながるのです。

そんなバカな、と思うかもしれませんが、トライしてみましょう。このような習慣の積み重ねが、苦手な人にとってはあなたの存在感が増していくことにつながるのです。存在感があるということは、あなたを無視できないということです。大切な仕事を任せようとするときに、あなたを思い出してくれるチャンスを、日頃から種まきすることなのです。

苦手な上司が持っている荷物についても、種まきのチャンスがあります。課長が自分のカバン以外の荷物を持っていたら、「お持ちしましょう」と手を出す。その瞬間にまた、その媒体を通してつながるのです。「糸電話の振動」とでもいいましょうか。

ただ、年に数回のトライでは、あまり効果が期待できません。せめて週1回ぐらいで間接スキンシップを心掛けましょう。

あなたが変わらなければ、苦手な人との関係はいつまでも変わることはありません。相手の出方を待つのは、あなたが先に行動してからです。先手必勝ですよ。

第1章のポイント
●苦手な人には、最初の挨拶と笑顔が一番大切
●非言語コミュニケーションを活用する
●好感度は自然に「感じてもらう」こと
●積極的に話を聴いてあげること
●苦手な人を無理にわざとらしく褒めない
●苦手な人ほどスキンシップが大事

 

自覚 真由美著『苦手なあの人を味方につける方法』より抜粋

【書籍紹介~目次】

苦手なあの人

『苦手なあの人を味方につける方法』

 

はじめに――「苦手な人」を克服すれば、人生は思いどおりになる

第1章 苦手な人をつくらない、増やさない技術
あなたはどんな人が苦手ですか?
「もしかして嫌われている?」は勘違い
苦手なところをチェックする
勝負は、最初の挨拶
笑顔をさらに効果的にする方法
―― 非言語コミュニケーションを活かす
間違いだらけの「マナー」の定義好印象は「与える」ではなく、「感じてもらう」
好印象に感じてもらうマナー術
積極的に話を〝聴く〟
威張っている人ほどデリケート
「相手の心の隙間に入りこむ」ための第一ステップ
ギャップに注目
わざとらしく褒めない
苦手な人にゴマをすってはいけない
相手にテンポを合わせる
苦手な人ほどスキンシップ
「間接スキンシップ」作戦

第2章 苦手なタイプ別攻略法
タイプ別攻略法のススメ
事例①自己チューで勝手にキレる先輩――「自己中心的な駄々っ子」タイプ
ご機嫌をとる魔法のセリフ――「自己中心的な駄々っ子」タイプの対処法
事例②細かくてうるさい上司――「うるさい」タイプ
「ほうれんそう」を徹底する――「うるさい」タイプの対処法
事例③ ビジネス度外視で情にもろい同僚――「温厚」タイプ
「一緒に考えてみよう」作戦――「温厚」タイプの対処法
事例④ 自分が一番だと思っている先輩――「自信家」タイプ
とことん〝青信号〟にして聴く――「自信家」タイプの対処法
「偉い人」には、あだ名をつける
権威を誇示したい人には、メモが効く
何をしても文句を言う人には「7W3H」
反応のない上司には、会話を同じリズムで
褒められ慣れている人に効く「魔法のひと言」
自意識過剰な人には、見たままを伝える
自分のことばかり話したい人への必殺技
威張っている女性には「思いやり」
ボス的な存在の人に最初にすべきこと
乱暴な口をきく人への突破口

第3章 苦手な人ともっと仲良くなる方法
あなたが変わればまわりも変わる
マナーと考えるか、敬うしぐさと考えるか
トークの達人がやっている、人の話の聴き方
相手に「聴いてくれている」とわからせる秘策
褒めるなら、個性にスポットを当てる
――「すごい!」「さすが!」の乱用にご用心
苦手な部下を褒めるときのコツ
「すごい!」「さすが!」に代わる褒めポイント「比喩」
相手の心をつかむ「褒める方程式」――褒めテンプレート
仲間だと脳に感じてもらう
イライラする原因を考える
相手のプライドを傷つけないお願いの仕方
一度疎遠になってしまった人との距離を縮める方法――復縁の技術

第4章 苦手なクライアントに気に入られる方法
苦手なクライアントに関心を持ってもらう極意
年上に嫌われないマナー術
事前の準備が100%
「発想力」で苦手な相手を克服する
メール&電話以上の効果を出す裏ワザ
自分を覚えておいてもらうとラクになる
名前を覚えてもらう工夫
相手との会話に出てきた話を盛りこむ
苦手なお客様の褒め方
お土産持参のときの注意事項
「おまけでやります」を出すタイミング
ソーシャルスタイルで相手を分析する
相手が繰り返して使う言葉に注目

第5章 苦手な人と15分以上話す会話術
話の糸口を見つけるポイント
相手を観察したことから話を始める
相手の持ち物から会話をする技術
相手の質問は宝の山
「あなたに気づいている」を伝える技術
――「アイメッセージ」と「ウイメッセージ」
相手のことを聞き出すときのルール――尋問はご法度
その服が似合っている「あなた」を褒める
物ではなく、やっている人を褒める
事前にニッチな情報を集める
観察して「日常」を主役にする
断りたいときは無言でアピール
相手の趣味に関するアイテムを用意
相手が話したくなるネタの拾い方
知らない話をふられたときの対処法

おわりに――「相手の心を動かすゲーム」と思えば楽しくなる
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人生を変えることは必ずできる! 木下威征氏が説く「夢を叶える」ための人生哲学

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あなたは今、人生を順調に歩んでいますか?
もしかして、

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電子書籍アニキ書評 vol.64 草薙龍瞬(くさなぎ りゅうしゅん)著『反応しない練習』(KADOKAWA)

間川さんコラム用

こんにちは! 電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回は、PCで電子書籍を読むメリット、について書きたいと思います。

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