電子書籍アニキ書評vol.52 佐渡島庸平『ぼくらの仮説が世界をつくる』(ダイヤモンド社)

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間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回は、ヨドバシ・ドット・コムの配達以外のメリットについて書きたいと思います。

ヨドバシ・ドット・コムの配達以外のメリット、それはズバリいうとポイント還元です。

ヨドバシカメラには、ゴールドポイントというポイントがあります。
1ポイント1円という形で、ヨドバシカメラでの買い物に使えるポイントです。
Amazonにもポイントはありますが、商品によって付く商品があったり、就かない商品があったりと、少々分かりくい。
その点ヨドバシ・ドット・コムでは基本的に1%のポイントがついています。

そして重要な点は、書籍についてもポイントがつき、特に「ゴールドポイントカード・プラス」というカード経由で書籍を買うと、10%のポイント還元が適用されるという点です。
このカードを使えば、書籍が実質10%引きの価格で買えることになるのです。
さらに電子書籍については、あくまでも期間限定のセールのようですが20%ポイント還元が適用されることになっています。

電子書籍好きも、紙の本好きもこのサービスを利用しない手はないでしょう。

ただし注意が必要なのは、いつまでこのようなサービスが実施されるかは運営会社次第であるということ。
突如書籍にはポイントがつかない、という運用になる可能性も十分あるのです。
またセール時などではポイントを考慮しても他社サイト商品の方が価格が安い、ということもあります。
そう考えるとヨドバシ・ドット・コムだけではなく、Amazonなどのサービスも平行して利用しながら使うのがよいでしょう。

前回のコラムに続き今回もヨドバシ・ドット・コムのサービスについて紹介しました。ご興味のある方は是非利用を検討してみてください。


 

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「ぼくらの仮説が世界をつくる」(ダイヤモンド社)

さて今回紹介する一冊は「ぼくらの仮説が世界をつくる」(ダイヤモンド社)です。
ビジネス書において「仮説をつくること」の重要性は、いろいろな本で言及されているところです。
仕事をするなかで、例えば「この商品は女性が手に取るようになれば広く普及するようになり売上が増えるのではないか」などというように、仮説を立てる→それを行動に移す→結果を検証する、ことが重要だとよく言われます。

しかし、実際に自分の仕事をするなかでこのような仮説思考を使っている人はどれだけいるでしょうか?
また、「仮説」という形をとっていながらも、それは単なる前例の焼き直しであったり、確実に実現が見込まれる予測だったりすることはないでしょうか?
本書は、著者の具体的な経験や思考を通じて「仮説」をどのようにビジネスに使うのかを学ぶことができる一冊です。

 

本書の著者は、佐渡島庸平氏。1979年生まれで株式会社コルク代表取締役社長。
中学時代を南アフリカで過ごした後、灘高校、東京大学文学部を卒業し講談社に入社し編集者となります。
同社では、井上雅彦氏の人気作「バカボンド」のサブ担当などを担当し、600万部の大ベストセラーマンガとなった「ドラゴン桜」の立ち上げをおこないます。
また、同じく累計1600万部の大ヒット作となった「宇宙兄弟」の立ち上げ、販促などにも従事。
同漫画はテレビアニメ化、映画実写化もはたしました。
その後講談社を退職し作家エージェント会社コルクを創業しています。

 

経歴をみるとわかりますが、佐渡島氏は、極めて優れた編集者であり、コンテンツを世に広める手腕に優れたアイデアマンであることがわかります。
本書は、編集者として作家が作り上げたコンテンツをどのような考え方で広めるのか、これから多くの人が支持するコンテンツはどのようなものになるのか、という視点で書かれています。
一見すると編集者という立場の人でなければ役にたたないようにも思えますが決してそうではありません。
簡単にモノやサービスが売れなくなってきた現代、全てのビジネスマンが多くの人が何に価値を置くのか、という視点を持ち続けなければいけません。
そのために本書が紹介している思考法やアイデアは必ず役に立つでしょう。
編集者やコンテンツ作成に関わっている人にはさらに役立つ内容となっているのは言うまでもありません。
では早速以下において、本書のポイントを紹介したいと思います。


本書のポイント

「いつも念頭に置いているのは『仮説を先頭に立てる』ということです」(第1章 ぼくらの仮説が世界をつくる より)

 

「ぼくはものごとの本質を考えるときに「自分が宇宙人だったら、どういうふうに考えるだろう」と思考しています。」(第2章 「宇宙人視点」で考える より)

 

「二重目標とは、何かを成し遂げるにあたって「毎日絶対にできる目標」と「理想的な目標」の二つを作るという方法です。」(第4章 「ドミノの一枚目」を倒す より)

 

さて最初に紹介したいのは、ユニークな著者の仮説の立て方についてです。
著者は、仮説の立て方について「いつも念頭に置いているのは『仮説を先頭に立てる』ということです」と述べています。

これはどういうことかというと、多くの人は、実際仮説を立てるときに情報やデータを収集して、その結果を基に仮説を立てます。
しかし著者は、この情報収集と仮説を立てるの順番を逆にし、仮説を立ててから必要なデータを集めよ、と述べているのです。

ではなぜ著者はこのような仮説の立て方を薦めるのでしょうか?
それは、情報やデータを収集してから仮説を立てると、それは単なる前例の延長になってしまうからです。
前例の延長では新しい仮説は生まれず、商品やサービスが大ヒットして成功する可能性は低くなってしまいます。

著者はこれを書籍の出版の場面で起きた出来事を例にして説明します。
ある人が、非常に内容は面白いけれども、いままで同じようなジャンルの本が存在しない本を出版しようとしたそうです。
ある出版社の編集者は、作品が面白いことは認めつつ、「前例となるような本がないから」という理由で出版することを断ったそうです。
著者も言うようにこれでは編集者が存在する意味がありません。
情報収集→仮説、という思考でこの本のことを考えていたが故に、「類書の情報がない」→売れるかわからない、という思考に至り仮説が立てられず出版を拒否したのでしょう。
いかに情報を集めてから仮説を立てるという思考プロセスが、間違っているか分かります。

改めて指摘されると確かにこの思考方法に問題があることはわかります。
しかし、知らず知らずのうちに仕事でこのような思考方法に陥っている人は多いのではないでしょうか?
というのも、情報もなく仮説を立てる、という行為はビジネスの現場においてはとても恐ろしく、勇気が必要になるからです。
前例主義から抜けだして新たな仮説を立てるとした場合、その責任は誰にもなすりつけることはできません。
しかし前例を前提とした思考方法でビジネスをしていては、大ヒットを生み出すことはできません。
ネットの発達で無料のコンテンツや商品・サービスの情報があふれる今、過去の延長でビジネスをしていたのではジリ貧になるばかりです。
勇気を出して仮説を立ててから情報を収集する思考方法にシフトするしかないのです。

 

次に紹介するのは、著者が物事の本質を考えるときに使っている思考方法です。
それは「自分が宇宙人だったら、どういうふうに考えるだろう」という思考方法です。
これは前例主義にとらわれない斬新な仮説を立てるために必要な思考方法で、物事の本質やポイントを掴むために必要となります。

著者はこれをステマとCMの違いで説明します。
一時期芸能人が自身のブログで商品を推薦する手法がステマと表現され批判されました。
一方、芸能人がテレビCMでなんらかの商品を推薦しても批判されることはありません。
このような違いが生まれる本質はどこにあるのでしょうか?

これを考えるにあたり著者は「自分が宇宙人だったら、どういうふうに考えるだろう」と思考します。
著者は、「自分が宇宙人であればステマブログもCMも芸能人が商品を宣伝している点に違いはないと考えるはず、そう考えると問題は「ブログ」で商品を宣伝したことが問題であり、多くの人は「ブログは芸能人の本心だけが書かれているメディアである」という信念をもっていることがその本質であることに気がつくのです。

著者のいう宇宙人思考は、ゼロベース思考と呼ばれる思考方法に近いように感じます。
いままでの前提や社会常識、自分の知識や思い込みを全て捨ててまっさらな気持ちで物事をみるのです。
優れているのは「宇宙人」という存在を出している点でしょう。
抽象的に「思い込みをすてて考えろ」と言われても人はなかなか言うとおりにはできないものです。
その「宇宙人」なら具体的でイメージしやすく自然とその思考方法ができるようになるのです。

宇宙人思考が身につくことのメリットは、問題点を的確に把握することができるようになるという点もあります。

ここで著者はフジテレビの視聴率がなぜ低下しているのか?という例を紹介しています。
その原因についてよく言われているのは、「番組の質が下がった」「若者がテレビを見なくなった」などといったことです。
しかし著者は、宇宙人思考に基づいてフジテレビが低迷した理由を発見します。
それは、フジテレビが、地デジ化にともなってテレビ局のチャンネル番号が変更されるにあたり、「8」チャンネルにこだわったから、というものです。
テレビを見る人の多くは、ザッピングと言って見たいテレビ番組を探す際に1チャンネルから順番にチャンネルを回していきます。
すると8チャンネルのフジテレビに到達する前に、なんとなく見たい番組を探すことができてしまい、結果フジテレビの視聴率が下がったというのです。

これはいわれてみると、確かにそのとおりと感じます(私もそうですが多くの人は特に見たい番組がないときは1チャンネルのNHKからチャンネルをまわしていくでしょう)。
宇宙人思考の大切さがわかります。

 

最後に紹介するのは、努力を続けるためのテクニックです。
著者は、いくら仮説を立てたとしても行動が重要であり、行動を続けるための仕掛けが必要であると説きます。
著者がオススメしているは、二重目標という方法で、「二重目標とは、何かを成し遂げるにあたって「毎日絶対にできる目標」と「理想的な目標」の二つを作るという方法」のことを意味します。

例えば英語の勉強をするに際して、1つ目の目標として「毎日単語帳を手に取る」ことを設定し、2つ目の目標として「一日10個単語を覚える」とするのです。
一日10個の単語を記憶するのはなかなか大変ですが、毎日単語帳を手に取る、だけであればどんなに忙しくても可能です。
達成するのが大変な目標しか無いと、一度できなかったときに『もうダメだ』となって挫折してしまいがち。
そうならないように絶対に達成できる目標を同時に立てることでモチベーションを維持するのです。

この目標設定方法はとても効果的でしょう。
多くの人は、最初に立てた目標を数回達成できなかったことがきっかけで目標達成に失敗したことがあるはずです。
是非実践してみましょう。

 

超訳アニキの言葉

「過去のデータからは新しいモノは生まれない!」

 

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セパレード思考

さて、思考方法について書かれた本は多く存在しますが、本書と併せてヨミポで読める「問題解決のためのセパレート思考」を読んでみてはいかがでしょうか?

本書によれば、「あらゆる問題は、「仕分け」するだけで9割解決できる」とのこと。こちらの本を読んで優れた問題解決思考も身につけてみて下さい。

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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