間川清の電子書籍書評vol.53『プレッシャーなんてこわくない 誰でも本番で勝てるメンタル強化術』(早川書房)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回は、最近気になった電子書籍にまつわるニュースを紹介したいと思います。

それは電子書籍を利用して読書スピードをあげるという研究についてです!多くの人は「本が読みたいのに時間がない」と感じていることでしょう。
電子書籍を利用することで、読書スピードが上がり、いわるゆ「速読」ができるようになれば、本好きな人にとっては夢のような技術といえます。

こちらの記事http://www.asahi.com/articles/ASHCB5DPCHCBUCVL012.html

によると、「印刷大手『大日本印刷』(東京都)が、公立はこだて未来大学(北海道)と共同で2012年半ばから、大学生を被験者に研究」を進めているそうです。

上手くいけばいままでの1.3倍のスピードで読むことが可能になるそうです。

そのカラクリもとてもユニーク。

人は文章を読む時、一文字ずつ読んでいるわけではなく、単語や文のかたまりをまとめて読んでいます。
しかしどうしても文末では改行により文のかたまりが途切れてしまいます。
新しい技術ではこのような途切れをなくすことで読書スピードをあげるそうです。

また、文章自体小刻みに揺らすことで、文のかたまりを認識しやすくするという技術も使われているようです。
上記サイトでは、文章を揺らした状態を動画で見ることができます。
実際読んでみると読みやすくなっているような気がします。

 まだまだ研究途中のようなので、どのように実現されるかはわかりませんが楽しみな技術であることは間違いないですね。

「速読のためには電子書籍が一番」、と言われる日がいつかくるかもしれません!!

 


 

プレッシャーなんてこわくない

プレッシャーなんてこわくない 誰でも本番で勝てるメンタル強化術

 さて今回紹介する一冊は「プレッシャーなんてこわくない 誰でも本番で勝てるメンタル強化術」(早川書房)です。

あなたはプレッシャーで実力が発揮できなかった!という経験はあるでしょうか?

ビジネスマンであれ、学生であれ、どんな立場の人も、一度はプレッシャーに負けて成果が出せなかった経験があると思います。

本書はそんなプレッシャーについて、
プレッシャーとはなにか?
なぜプレッシャーで実力をだせなくなるのか?
プレッシャーに負けないようにするにはどうすればいいのか、
について教えてくれる一冊です。

著者はヘンドリー・ウェイジンガー氏とJ・Pポーリウ=フライ氏。
ヘンドリー氏は、心理学者でプレッシャー・マネジメントの第一人者。
IBMやメルリンチなどの大企業やFBIなどの政府機関でコンサルティングを行っているそうです。
まさにプレッシャー研究のパイオニアといっても良い人物。

そしてポーリウ氏も、心理学者でパレーボールのカナダ代表やNBAチームのパフォーマンスコーチを務める人物。
オリンピック代表やプロスポーツ選手のコーチングなども行っているそうです。
ふたりとも机上の学問としてだけではなく、実践的な学問としてプレッシャーについて研究しており、信頼ができます。

本書は著者らが過去20年にわたって実践してきたプレッシャーに関する研究の成果がまとめられた本です。いつも感じることですが、本というのはとんでもなくコストパフォーマンスに優れた存在です。
なぜなら、本書のように2人のプロフェッショナルが20年という歳月をかけて手に入れた成果を、わずか2000円足らずの書籍代で手に入れることができるからです。

本書は、1万2000人を対象としてプレッシャーに関する調査をしています。その手間隙を考えると、ますます本書のコストパフォーマンスの素晴らしさを感じることができます。

おもわず著者の労力に感謝してしまいます。

さて本書の構成について。本書は三部構成になっています。

まず第一部では、プレッシャーとはなにか、その性質と影響について書かれています。プレッシャーとストレスはなにがちがうのか?
プレッシャーの罠とそれが緊張による失敗を引き起こすしくみ、などなど、プレッシャーについての基本的な知識を学ぶことができます。
プレッシャーに勝つためには、まずプレッシャーとはなにかという基本知識を得ておく必要があるでしょう。

第二部では、プレッシャーの解消法を紹介しています。
具体的な手法が22個も紹介されており、いま目の前にあるプレッシャーを解消するテクニックを教えてくれます。
差し迫ったプレッシャー状況がある人はまずここから読むとよいでしょう。
すぐに使えて効果的なテクニックが満載です。

第三部では、日常的に身につけるべきプレッシャーに負けない要素・考え方について書かれています。
本書ではこのような日常的に身につけるべきプレッシャーに負けない要素・考え方を、4つの要素に分類しています。
それは「自信」「楽観性」「ねばり強さ」「熱意」の4つです。
本書では、これらの英単語の頭文字をとって「COTE」とし、それらを身につけることを「COTEの鎧」を構築すると表現しています。

この「COTEの鎧」はプレッシャーに負けないために身に付けるものですが、第二部との違いは、応急処置と根本治療の違いに例えられます。

第二部で紹介しているテクニックは、あくまでプレッシャーという症状が出てしまった時にそれを一時的に押さえる応急処置にすぎません。
永続的にプレッシャーを感じないような体にするためには、「COTEの鎧」を身につける根本治療をしなければいけないのです。
そのためには第三部で書かれていることを日々実践する必要があります。

それでは、是非とも知っておくべき本書のポイントを紹介したいと思います。

 

本書のポイント

 「プレッシャーや不安にたいする見方を変えれば、それらがパフォーマンスにおよぼすマイナスの影響をプラスに転換できる」(第一部第5章 プレッシャーは思考にどう影響するか より)

「自分の出番を一番にする」(第二部 二二のプレッシャー解消術 より)

「できるふりをしていれば、いずれできるようになる」(第三部 プレッシャーに強くなる鎧をつけよう 自信 より)

最初に紹介したいのは、「プレッシャーや不安にたいする見方を変えれば、それらがパフォーマンスにおよぼすマイナスの影響をプラスに転換できる」という言葉です。

この言葉は、本書で紹介されている次のような実験について知ることでよく理解できるでしょう。
とある大学で、これから試験を受けようとする学生を半分のグループにわけました。
一方のグループには、試験前に「最新の研究で試験中に不安を感じている人の方がうまくいく」という研究報告を読ませました。

これに対してもう一方のグループにはなにもしません。
すると、実際の試験結果をみると、研究報告を読ませたグループの方が、そうでないグループよりかなり試験結果が良かったそうです。
この実験が意味するところは、不安やプレッシャーそのものが成果の低下をもたらすのではなく、不安やプレッシャーをその人がどのように解釈するかによって成果の低下がもたらされるということです。
分かりやすく言えば、「プレッシャーは悪いものだ」と考えているからこそそれが現実になって、プレッシャーが悪い影響をもたらすということです。

逆に言えばプレッシャーがあっても、必ずしも悪い影響はない、むしろ適度な緊張で感覚が鋭くなって良い影響がある、という風に考えればプレッシャーはプラスになるのです。この知識はプレッシャーに負けないためのポイントとなる知識といえます。

実際プレッシャーがあったからこそ、良い成果が出せたという経験がある人は多いでしょう。
プレッシャーとなる出来事や、プレッシャーの存在そのものは、成果にはなにも影響しません。
それらに対する評価は考え方こそが、成果に影響をおよぼすのです。

次に紹介するのは「第二部二二のプレッシャー解消術」からです。
第二部には二十二個のプレッシャー解消術が書かれていることは前述したとおりですが、そのなかでもユニークだと思ったプレッシャー解消術を紹介します。

それはズバリ「自分の出番を一番にする」というものです。

多くの人は、就職の面接試験や、プレゼン発表会など、自分の順番が来るのをまってプレッシャーを感じる状況に出て行くという経験があるでしょう。
そのとき、すこしずつ自分の出番が迫ってくるにつれて緊張やプレッシャーは高まっていったはずです。
このように、自分の出番まで時間がかかることによってプレッシャーが高まるのであれば、その時間が発生しないようにする、すなわち自分の出番を一番にしてしまえばよいのです。

言われてみれば当たり前のように聞こえますが確かにそのとおりです。

しかしそう言っても一番最初というのは他の人の出方や様子をみられないので成果を上げるという観点からすると不利なような気もします。

ところが、サッカーやホッケーの研究によればプレッシャーのかかるPK戦では、統計的にみて先攻のチームや選手が有利な結果がでているそうです。

なぜなら最初にPKを蹴る選手がゴールを決めた場合、後攻の選手は「決めなければリードされる」というプレッシャーを受け、先攻選手がゴールを失敗した場合でも後攻選手は「決めなればリードできない」というプレシャーを受けるからです。

確かにそのとおりと言わざるを得ません。例えば自分が他社より一番先にプレゼンを行ってしまえば、少なくとも「先に行われた他者のあのプレゼンよりうまくプレゼンしなければいけない」というプレッシャーを受けることはありません。

プレッシャーを受ける場面でこそ、誰よりも一番に出番をもってくる、是非実践したいところです。

なお、このテクニックは当然「自分が出番をコントロール出来ない場合」「他者の出番を見届けてからの方が明らかに有利になる場合」は使えませんので注意が必要です。

 最後に紹介するのは「第三部 プレッシャーに強くなる鎧をつけよう」の「自信」編から。
プレッシャーに負けない自分を創るためには4つの要素が必要であり、その一つが「自信」であることは前に述べたとおりです。
では自信を身につけるにはどうすればいいのか?
ここでは様々な手法が紹介されていますが、そのうちの一つが、「できるふりをしていれば、いずれできるようになる」というテクニックです。

本書では、交通事故によって脳に重大な障害を受け知能が低下した女性が、大学に入り研究活動をして博士号をとるという目標を諦めかけたとき「できるふりをしていれば、いずれできるようになる」というアドバイスを実践したところ、結果として偉大な研究成果を残したという事例が紹介されています。
このテクニックは、プレッシャーを解消する方法としてとても有益です。

私自身、弁護士として法廷に立つ時、大勢の人の前で公演する時など、プレッシャーを感じる局面でこのテクニックを使っています。
できるかどうかわからなくても、「できるふり」をするのです。すると不思議な事に外からみると「本当にできている」と思われます。

プレッシャーも感じなくなります。

是非とも使ってみてください。

 以上紹介してきましたが、本書は、まさに使える一冊!プレッシャーを受けている人、これから受ける出来事が待っている人には是非とも読んでもらいたいと思います。

 

超訳アニキの言葉

「プレッシャーは悪ではない!その認識が第一歩!

 

さて、本書ではプレッシャーを解消するテクニックのひとつとして「瞑想をする」という方法が紹介されています。

世界のエリートはなぜ瞑想をするのか

世界のエリートはなぜ瞑想をするのか

そこでヨミポで読める瞑想についての本「世界のエリートはなぜ瞑想をするのか」をオススメしたいと思います。
偉大な経営者や政治家の多くが瞑想を習慣的に行っていることは近年広く知られています。是非とも本書を読んで瞑想を日常生活に取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

2週間無料で電子書籍読み放題体験できます!

あらゆるビジネスシーンや人生に使える情報を片手に今必要な情報にすぐにアクセスできる!


電子書籍で!オーディオブックで!ウェブセミナーで!


あなたの人生を変えるためのコンテンツがスマホ、タブレットでいつでもどこでも無制限で学習可能!


今なら2週間無料体験受付中!


2週間無料で試してみる