電子書籍アニキ書評 vol.72 アダム・グラント著『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』(三笠書房)

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間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回は、楽天Koboが最近発売した防水機能を備えたE Ink電子書籍端末である「Kobo Aura ONE」について書いてみたいと思います。

最初に言っておくと、私まだこの「Kobo Aura ONE」を手にしているわけではありません。

しかし、実は私「Kobo Aura ONE」の一つ前のモデルに当たる防水機能付き電子書籍端末である「Kobo Aura H2O」をもっているのです。

防水機能がついた電子書籍端末が初めて発売される!ということで、かなりテンションがあがり、発売直後に「Kobo Aura H2O」を購入しました。

これがあれば「お風呂で大好きな本が読める!」「プールサイドで寝っ転がりながら本が読める!」「ビーチでも読めるぞ!」などと色めきだっていましたが、実際ほとんど使うことがありませんでした・・・・。

それもそのはず、当初考えていた使用状況が、自分の生活とはあっていなかったのです・・。

長風呂は必ずしもすきじゃないし、プールに来たら寝転ぶより入って泳ぎたい・・、そんな自分の性格をすっかり忘れていたのでした 笑。

結局、どんな優れた機能をもった道具でも、それを使うことがなければ意味が無いのです。

防水機能などと、新しい機能が宣伝されるとついついテンションが上ってしまいますが、そこで安易に行動してはいけません。

これから「Kobo Aura ONE」の購入を考えている人、「Kobo Aura ONE」はとても優れた電子書籍端末のようですが、実際に自分がその機能を使いこなせるか?ということを考えてみて下さい。

勢いだけで買うのもそれはそれで楽しいですが、後悔しないようにしましょう!

ちなみに、私はやはり自分がその機能を使いこなす状況が想像できないため購入は控えようと思っています・・・笑。

 

 


 

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アダム・グラント著『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』(三笠書房)

 さて今回紹介する一冊は『ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時代』(三笠書房)です。

本書は、タイトルにあるとおり、どうすれば自分自身の創造性を発揮して社会で活躍することができるか、という点がテーマになっています。
アメリカでは様々なベンチャー企業が圧倒的なスピードで社会に認知され、急成長していますが、その中心には創造性に溢れた創業者たちがいます。
例えば、Facebookのザッカーバーグ氏、Amazonのジェフ・ベゾス氏などです。
こういった人たちが、なぜ創造性を発揮し「人と違うこと」を成し遂げることができたのか?
そしてそれはいわゆる普通の人にもできることなのか?
できるとしたらどのような心構えや技術が必要なのか?
これを本書が解き明かしてくれます。

世の中に革命をもたらすような企業の創業者は、一見するといわゆる天才と言われる人がほとんどで、普通の人がそんなことはできないと思いがちですが、本書はそのような常識を覆してくれます。
例えば、本書によればリスクを厭わないで挑戦し続ける人よりも「リスクを嫌い、アイデアの実現可能性に疑問をもっている人が起こした会社のほうが、存続する可能性が高い」のだそうです。
これは、大成功するためにはリクスを厭わない姿勢が重要という常識をくつがえす内容です。

本書を読めば、誰もが必要な心構えを持ちさえすれば、自身の創造性を発揮することができ、社会に大きなインパクトを残すことができるのだということがわかります。
これから起業することを考えている人、何か大きな夢がありながら自分に自身が持てない人などにとくにオススメしたい一冊です。

 

本書の著者は、アダム・グラント氏。
ペンシルバニア大学ウォートン校教授、組織心理学者。
1981年生まれで、同大学史上最年少の修身教授だそうです。
「フォーチュン」誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」「世界でもっとも重要なビジネス思想家50人」に選ばれるなどしており、まさしく天才と呼ぶべき人物。
「グーグル」「ディズニー・ピクサー」などの一流企業や組織でコンサルティングや講演なども行っています。
デビュー作である「GIVE&TAKE」は日本を含む31カ国で翻訳され、世界的ベストセラーになっています。

前著である「GIVE&TAKE」は日本でもかなり売れた本ですので、読んだ人も多いかと思います。
私も読みましたが、その切り口が斬新で、既存のビジネス書の枠にとらわれない自由な発想がとてもおもしろかったと記憶しています。
本書も前書に負けず、これまでのビジネス書ではあまり書かれなかったテーマを主題にしており、とても興味深いです。
まだまだビジネス書の著者としては新進気鋭の存在ですので、今後の著作も楽しみです。

 

 

本書のポイント

さて、本書の内容を構成に沿って紹介していきたいと思います。

本書は全部で、8つのパートに分かれています。

 

パート1は「変化を生み出す「創造的破壊」」というタイトルで、オリジナルなことを考えられる人、とはどのような人なのか。
その特徴が紹介されます。
本書によれば、「オリジナルな人とは「みずからのビジョンを率先して実現させていく人」と定義され、そして「誰もが「オリジナル」になれる」と断言しています。
ここで興味深かったポイントは、「オリジナルな人は必ずしもリスクを好むわけではない」という指摘です。
とある研究によれば、本業を続けながら起業した起業家は、本業をやめた起業家よりも失敗の確率が33%低かったそうです。

これはとても意外な事実でしょう。
同時にこれから起業しようと考えているひとにとっては心強い調査結果です。
起業するためにすぐに本業をやめる必要はないのです。

 

パート2は、「大胆に発送し、緻密に進める」というタイトル。
ここではオリジナルな存在になるためのアイデアの出し方について説明があります。
ここでもアイデアの出し方についての既成概念を覆す様々な指摘があります。
たとえば、一般的には成功するために必要なのは優れたアイデアを「創出」することにあると考えられています。
しかし、本書によれば重要なのはアイデアを「創出」することではなく、世の中に受け入れられるアイデアを「選定」することなのです。

これは、アイデアをたくさん出すことは簡単であるが、どれがヒットするアイデアなのか見極めることが非常に困難であることを意味しています。

では優れたアイデアを選定して「オリジナルな人」になるためにはどうすればいいか?
その答えを本書は「多くのアイデアを生み出すこと」だと言っています。
結局、どれがヒットするアイデアなのかを見極めるのはとても難しい、それならとにかくたくさんアイデアを出せ、ということなのです。

これだけみると、単に「下手な鉄砲数撃ちゃ当たる」と同じことじゃないかといいたくなりますが、実際それが事実のようです。
かの有名な音楽家であるモーツァルトですら、死ぬまでに600曲作曲しているそうですが高い評価を受けている曲は6曲にすぎないとのこと。
モーツアルトですらその程度なら、凡人である私たちはさらに多くのアイデアを出す必要があるでしょう。
オリジナルな人になりたいのであれば、質の高いアイデアを1つ創出する、のではなく「なんでもいいからたくさんのアイデアを出して試してみる」ことが重要なのです。

 

パート3は「無関心を情熱へ変える法」。
どんな優れたアイデアがあっても、ひとりではなかなか大きな成果は残せません。
ここではオリジナルな人がいかにまわりの人を巻き込んでいるかと、その方法について語られます。
ここでは主に組織において、いかに自分のアイデアを主張し、それに伴う行動を起こさせることができるかについて書かれています。
企業に務めながら、さまざまなアイデアを実現していきたいと考えている人にとっては有益な章です。

 

パート4のタイトルは「賢者は時を待ち、愚者は先を急ぐ」。
ここでは、オリジナルな人がチャンスを最大化するために重要なタイミングについて語られます。
ここでも常識を覆すテクニックが紹介されます。
それは、「いいアイデアは「放置」から育つ」という指摘です。

多くの人は仕事やアイデア出しは、スピードをもって前倒しで進めるほうが良いという考えをもっています。
しかし著者によれば、アイデアについては締切の期限ギリギリまで先延ばしすることが望ましいといいます。

その理由は、最後の最後まで考え続けて最適なアイデアに近づくことができるから。
前倒しで考えてしまうと、結論が出て以降思考するのをやめてしまう結果、最良のアイデアに近づくことができなくなってしまうというのです。

確かに言われてみればそのとおり、締切直前まで考えたほうがいいに決まっています。
本書によればキング牧師の「私には夢がある」という超有名な演説も、牧師が前日に至るまで準備をしていなかったからこそ生み出されたということです。
ことアイデアを出す、という点に関しては、先延ばしが正解なのですね。

 

パート5は、「誰と組むかが勝敗を決める」というタイトルで、パートナー選びについて語られています。
本書によれば、似た者同士の関係は些細な違いがきっかけとなって関係が崩壊する可能性があり適切ではないと説きます。
あまりに自分と共通点が多いパートナーだと、かえって自分と違う点が目について不仲となってしまうというのです。
これも意外な盲点です。
誰かと組んで事業を始める際には、その人が自分と似すぎていないかチェックしておいたほうが良いかもしれません。

 

パート6は「はみ出す人こそ時代をつくる」。
ここでは、どんな人がオリジナルな人になりやすいかの傾向が書かれています。
面白かったのは、第一子より、第二子以降として育った人のほうがオリジナルな人になりやすい、との指摘。
第二子以降は、第一子より自由奔放でリスクを厭わない傾向が強いそうです。
自分の兄弟や身の回りの人がこの法則に当てはまるか考えてみると面白いでしょう。

 

パート7は「ダメになる組織、飛躍する組織」。
オリジナルなアイデアを実現できる組織と、そうでない組織の特徴がまとめられています。

 

パート8は「どんな「荒波」もしなやかに乗りこなせ」というタイトル。
オリジナルな人になるために、困難な状況にぶつかったときの対処方法や持つべきマインドが書かれています。
オリジナルを目指す人だけではなく、すべてのビジネスマンにとって役に立つ内容です。

 

以上、本書の内容を紹介してきました。
冒頭でも書きましたが、本書には普通の人がオリジナルな人になるために必要な心構えやテクニックが書かれた本です。
自分のアイデアを実現したい、自分の力で社会に影響を与えたい、という熱い思いを持っている人にとっては役に立つ内容ばかり。
是非一読してオリジナルな人になって欲しいと思います。

 

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木下威征箸『新しい人生のつくり方』

さて、オリジナルな人を目指したい!という人の中には、どうしてもそれまでの人生の失敗に引きずられ一歩を踏み出せない人がいるかもしれません。
そんなひとに、ヨミポでよめる「新しい人生のつくり方」をオススメしたいと思います。
この本のテーマは「どんな過去も未来の武器になる」というもの。
悲惨な過去をもちながら、予約の取れない一流レストランの人気シェフとなった著者がその方法を教えてくれます。
ぜひ併せて読んでみて下さい!

 

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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