電子書籍アニキ書評 vol.74 並木秀陸著『捨てる勉強法 試験は参考書の3割で一発合格できる』(明日香出版)

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間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回は、本の速読について考えてみたいと思います。

本の速読、というといろいろな方法が巷にはあふれています。
確かに、速読ができれば、今まで以上に大好きな本をたくさん読むことができるのですから、多くの人が速読のスキルを身につけたいと思っているでしょう。

 

私も、かつては速読のテクニックに憧れ、さまざまな教材を試して見たこともありました。
その結果は・・・上手く言ったものもあればいまひとつだったものもある、というところでしょうか。

 

私は、いまのところほとんどテクニックとしての「速読」を意識して使うことはありません。
というのも、さまざまな速読に関する考え方やテクニックを学んでいる過程で、「速読」というのは、テクニックというよりもひとつの考え方にすぎないと思うようになったからです。

 

そもそも速読の目的は、早いスピードで本の内容である情報を知ること、にあります。
だとしたら、「目の動かし方」などの速読のテクニック的なことはあまり重要ではなく、速いスピードで本の内容を理解できればそれでいいのです。

早いスピードで、文章の内容を読み取る、というのは多くの人が普段からやっていることです。
例えば新聞。
多くの人は新聞を、最初のページから一文字ずつ読むということはしていないでしょう。
見出しやリードなどをさっと読んで内容を理解しているはずです。

 

そう考えると、本の内容を素早く知ることは、そんなに難しいことでないということがわかります。
新聞を読むように、さっさとページに目を通し、必要な情報をピックアップしていけばいいのです。

 

これが私の実践している「速読」です。
意外と簡単ですので是非やってみてください。

 


 

 

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並木秀陸著『捨てる勉強法 試験は参考書の3割で一発合格できる』(明日香出版)

さて今回紹介する本は、「捨てる勉強法 試験は参考書の3割で一発合格できる」(明日香出版)です。

本書は、ビジネス書のジャンルの中でも勉強本と呼ばれるものです。
勉強法に関するビジネス書は、昔から定期的に出されており、大ヒットした本は多くはないもののひとつのジャンルとして根強い人気があります。
それだけ、勉強をしているビジネスマンや、勉強法に悩む人が多いということでしょう。

本書は、そんな勉強法本のなかでも「捨てる」という点にポイントをおいた一冊。
著者によれば、本書は2度の重版を重ねており、勉強法本においてはヒットした作品といって間違いないでしょう。

勉強法というと、ついつい多くの人は、いまやっている勉強法に何かをつけ加えたり、全く新しい勉強法を試してしようと思ってしまいがちです。
しかし、そういった勉強方法の改善では、いろいろ勉強法を試すことでかえって非効率な勉強法になったり、勉強法を試すこと自体が目的になってしまい、肝心の試験までに勉強量が足りなくなってしまうという本末転倒な事態がおこってしまいがち。

本書が提唱する「捨てる勉強法」は、すがすがしいほど従来言われている勉強法を「捨て」ています。
例えば、ノートはとらない、カラフルなマーキングはいらない等など、いままでの勉強法がなんだったのかと思うような、極めて効率的な勉強法が紹介されています。

いままでいろいろな勉強法の本を読んできたけれど、いまひとつ効果がなかったという方、資格試験に絶対に一発合格したいけどその勉強方法がわからないという方、是非読んでみることをオススメします。

 

本書の著者は、並木秀陸氏。
特定社労士の資格を持ちながら、宅建試験向けの予備校を経営しています。
自ら講師として生徒に講義をしており、講師業務15年以上、受講者は述べ17万人、講義時間は年間1500時間以上、通算1万8000時間以上の経験を持っているそうです。

経歴を見る限りまさに予備校教師のプロ中のプロ。
勉強法を教えるのに実績としては十分すぎるほどです。

本書が面白い理由のひとつは、著者の文章の語り口です。
ビジネス書というのは、著者本人が書いている場合と著者に代わってライターが書いている場合があります。
ライターが書いている場合は、文章がとてもこなれて癖がないため非常に読みやすいという特徴があります。
著者自身が書いている場合は、その逆で、著者個人の文章における癖や性格が文章ににじみ出てくることが多く、味わい深いものになっています。
私自身は、著者が自分で書いている本の方が、その著者の人間性を感じることができるので好きですが、本書はその文面から著者が書いていることがあきらかにわかります。

というのも、文章の端々にでてくる例え話やエピソードがとてもユニークで著者の顔が思い浮かぶくらい人間味に溢れているからです。
例えば、「それこそ『立つんだ、ジョー』と無性にさけびたくなってしまいます」や「緊張ってなに?蚊取り線香でも売っているの?」などと言った、ライターならばまずかかないような言い回しがたくさんでてきます。
その度にクスッとわらってしまいます。
著者は大変ユニークな人なのでしょう。
本書は、そんな著者の人間性を感じながら読むと、とても楽しく読めると思います。

 

さて本書は全部で7つの章で構成されています。
それぞれのタイトルは以下のとおりです。

 

 第1章 合格に必要なのは、正しい勉強法を身につけること

 第2章 常識だと思っていることが、じつは間違いだらけ!?

 第3章 一発合格するための『捨てる勉強法』【準備編】

 第4章 一発合格するための『捨てる勉強法』【インプット編】

 第5章 一発合格するための『捨てる勉強法』【アウトプット編】

 第6章 これが試験会場で行う、一発合格する『捨てる勉強法』

 第7章 一発合格した後に知っておいてほしいこと

 

第1章第2章で、捨てる勉強法とはどのような考え方の勉強法なのか、これまでの勉強法とはどのような点が違っているのか、が説明されます。
まずはここで著者の「捨てる勉強法」の基本的な考え方を知ることができます。
いままで自分がしてきた勉強法にいかに間違った部分があったのかわかることでしょう。

第3〜6章は、捨てる勉強法の具体的な内容になります。
それぞれ「準備」「インプット」「アウトプット」「試験会場」というように、勉強の各段階ごとに具体的にどのようなことをすれば「捨てる勉強法」が実践できるのか教えてくれます。
読んでいただければわかりますが、この部分はさすがカリスマ予備校教師の著者だけあって、とても実践的ですぐに行動してみたくなるような内容がもりだくさんです。

最後の第7章は、合格後にしっておいてほしいことを著者が読者に熱いメッセージとして伝えている内容です。
試験に一発合格することは決して最終目標ではなくあくまで通過点にすぎないこと、などなど、一生懸命勉強しているとついつい忘れてしまいがちな大切なことを教えてくれます。

 

それでは本書のなかでとくに印象に残ったポイントを紹介していこうと思います。

 

「義務教育時代の勉強法を捨てる」

 

多くの人が、最初に経験するのは小学校中学校などのいわゆる義務教育における勉強でしょう。
著者は、この「義務教育時代の勉強」は試験合格の勉強をする際には、捨てなければならないと言います。
これはどういうことなのでしょうか?

それは義務教育における積み上げ式勉強法は、資格試験には必要がないということです。
義務教育の勉強は、簡単なことから勉強を始めそれをどんどん積み上げていくという積み上げ式の勉強で行われます。
新しいことを勉強するためには、そのまえに習ったことをしっかり理解している必要があり、部分的に勉強するということは基本的にありません。

著者曰く、資格試験においてもこのような積み上げ式勉強法にこだわってしまい、「全てが完璧に理解していないと勉強を進められない」と思い込み挫折してしまう人が多いのです。

資格試験は、あくまでも試験に合格することが目的であり、教科書の内容をすべて理解することが目標ではありません。
ですから極端な話試験に出てくる内容だけを勉強していれば目標を達成できるあり、試験にでない内容は捨てても問題ないのです。

これは言われてみれば当たり前のことかもしれませんが、資格試験などに挫折している多くの人が知らず知らずのうちにハマっている罠かもしれません。
幼少期の刷り込みや思い込みは自分ではなかなか気づくことができません。

まずは自分が「義務教育における積み上げ式勉強法」の罠にはまっていないか確認してみるといいでしょう。

 

「人の脳は、感情が動くと覚えてしまう」

 

突然ですが、あなたはファーストキスのことを覚えているでしょうか?

おそらく、多くの人がいまでもそのときのことを覚えているのではないでしょうか。
このような質問をしたのは、著者が暗記について語っているなかで「人の脳は、感情が動くと覚えてしまう」ということの説明としてファーストキスの例をあげているからです。
著者はこの、人の特性を利用して、暗記をする際には感情を動かすようにすればよいと言います。
さらに暗記を効率よくおこなう方法として「人差し指でなぞりながら読む」「人に話をする」などのテクニックを紹介しています。

私もとくにオススメしたいのはこの「人に話をする」です。
暗記した内容をあたかも自分が講師のように人に教えて話すことで、あいまいな記憶が性格になり、しっかりと記憶に定着します。
暗記が苦手な方是非トライしてみて下さい。

 

以上紹介してきましたが、本書は「捨てる」ことに重点をおいた効率の良い資格試験勉強本の傑作です。
資格試験に挑戦中の方、自分の勉強法に行き詰まりを感じている方、ぜひ一度読んでみて下さい。

 

 

超訳アニキの言葉

『「捨てる」ことが一発合格への第一歩である』

 

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横溝 慎一郎著『一発合格者が磨いている「超効率」勉強力』

さて、本書のテーマは勉強法でしたが、ヨミポでも勉強の本は多数あります。
そのなかでも今回は、「一発合格者が磨いている『超効率』勉強力」をオススメしたいと思います。
著者は、横溝 慎一郎氏。
カリスマ予備校教師が、結果にコミットする「机に向かう前のやり方」を大公開しています。
是非読んでみて下さい。

 

 

 

 

 

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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