電子書籍アニキ書評 vol.75 オーガステン・バロウズ著『これが答えだ!人生の難題をことごとく乗り越える方法』(CCCメディアハウス)

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間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

さて今回も、本の速読について考えてみたいと思います。

前回のコラムでは、速読というのは一つの考え方で、情報を短時間で取得する方法だと考えればうまくいく、という内容を紹介しました。

速読についての基本的な考え方はそのとおりなのですが、効率的に情報を取得するためのテクニックもいくつか存在しています。
今回は、私が実践しているそのようなテクニックのひとつを紹介したいと思います。

 

私が本の情報を素早く取得するテクニックとしてよく使っているのは、文章の構造を理解して結論だけを知る、という方法です。

多くのビジネス書には、決まった文章の流れがあります。
それは、「問題提起、具体例、結論」という流れです。
この文章の流れを踏まえた上で、一番重要で手っ取り早く内容が理解できる「結論」だけをしっかりと読むのです。
これは具体的に説明したほうがわかるでしょう。

例えば、目標達成のためには目標を紙に書くべき、という内容の文章があったとします。
その場合多くの本では「目標達成にはどのような方法が効果的であろうか」という問題提起が最初にあり、つぎに「〇〇大学の実験では〇〇人中〇〇人が目標を紙に書いた結果実際に目標が実現した」という具体例が紹介されます。
そして結果となる「目標達成したいなら目標は紙に書くべし」という内容がでてくるのです。

この文章でいちばん重要な情報は、「目標達成したいなら目標は紙に書くべし」という結論部分であることはあきらかです。
逆に言えば「問題提起」と「具体例」については読み飛ばしても大きな問題はありません。

このようにして、重要な結論だけに絞って読むことができ、読書時間が早くなり結果として速読をしていることになるのです。

 

まずは一度読んだことのある本で、この文章の構造を意識しながら読むテクニックを実践してみるとよいでしょう。是非お試しください。

 

 


 

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オーガステン・バロウズ著『これが答えだ!人生の難題をことごとく乗り越える方法』(CCCメディアハウス)

さて今回紹介する一冊は「これが答えだ!人生の難題をことごとく乗り越える方法」(CCCメディアハウス)です。

皆さんは今現在悩みがあるでしょうか?
また人生の難題を抱えているところでしょうか?
もしそうなら本書を読んでみることをオススメします。

本書は、多くの人にとって一度は訪れるであろう悩みや難題に対して、それを解決する考え方や対処の仕方を教えてくれる一冊です。

人生の悩みに回答する、という本はたくさんありますが(というより全てのビジネス書はなんらかの人の悩みに対する著者なりの回答と位置づけることができます)、本書が他の書籍と違うのは、著者が本音で赤裸々な言葉で悩みに対する考え方を語っているところです。

そのため、本書では、「それは一般的な悩みの対処法や、自己啓発的な考え方とは真逆な考え方なのでは??」という部分がたくさんでてきます。
例えば、気分をポジティブに保つ方法として、よく言われているのは「気分は最高と自分に言い聞かせる」「無理にでも笑顔をつくる」といったようなことですが、著者は「(そんなことは)的外れどころか、ますます気分をネガティブにする」とばっさり否定します

書籍などで語られる建前論や机上の空論を気持ちいいほど否定し、著者自身の経験や考え方で悩みに対処する方法が書かれています。
著者の誠実な人格がにじみ出てくるようで、その内容の多くに共感することができます。

悩みがあっても、多くの本で紹介されている方法では解決しないという人、既存の本に無力感を感じている人、是非一度本書を手にとってほしいと思います。

 

本書の著者は、オーガステン・バロウズ氏。
日本では馴染みのない名前ですが、かなりユニークな経歴の持ち主です。

バロウズ氏は、1965年10月23日、クリストファー・リヒター・ロビンソンとして米ペンシルベニア州ピッツバーグに生まれ、マサチューセッツ州西部で育ちます。

本文にもでてきますが、氏は自殺を真剣に考えた後、自殺以外に人生を終わらせる方法を思いつき、名前を変えたそうです。
そのため、生まれたときと現在の名前が違っているのですね。
人生を変える非常におもしろい方法です。

 

著者が12歳のとき、大学教授の父親(アルコール依存症)と作家の母親(統合失調症)が離婚し、両親の主治医だった精神科医が後見人になります。
17歳でIT関係の専門学校コントロール・データ・インスティテュートを修了。
19歳でカリフォルニアに移り、サンフランシスコ史上最年少のコピーライターになり、その後、マンハッタンの広告業界で成功を収め、一流企業のキャンペーンやブランド戦略を手がけたそうです。

本書では、さらりとした表現ではありますが、著者のこれまでの苦難に満ちた人生が語られています。
虐待をする親、アルコール中毒、ドラッグ依存などなど。
そのような苦難に対し、著者がどのような思考で立ち直ってきたのか、とても興味深く、また学びになります。

 

その後著者は34歳で処女小説を発表し、作家に転身します。
自身の幼少時代の回顧録作品などを発表し、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに3年間ランクインするという偉業を達成します。
また、エッセイ集や回顧録なども発表しつつ、ラジオパーソナリティや脚本家などもこなし、様々なジャンルで大活躍しているそうです。

著者の、人生の悩みに対する深い考え方は、波乱万丈な人生から著者自身が学んだものなのでしょう。
悩み相談に対する答えが説得力を持つかどうかは、誰が答えるか次第だと思います。
その意味で、著者は悩み相談の回答者としてこれ以上ないほど適任と言えるでしょう。

 

さて、本書の構成ですが、本書はいわゆるお悩み相談のQ&Aのように具体的な相談に答える、という形式ではありません。
それよりも抽象的な問に答える形で構成されています。
問は全部で28の項目でなりたっています。
たとえば、1項目目は「気分を〈ポジティブ〉にするには」で、2項目目は「否定的な気分を肯定するには」となっています。

人が抱える多くの悩みは突き詰めていくと、この28項目に集約されるのではないかと思います。
ですから自分がいま抱えている悩みがあったら、すこしアタマで考えて、「ようするにこの28項目のうちどの悩みにあたるのか」と考えてみるといいでしょう。
その作業自体で少しは悩みが整理されることと思います。
その上で、一番いまの自分にあっていると感じる項目から読み進めましょう。

 

それでは本書のなかでもとくに気になったポイントを紹介します。

 

 「この世には答えのない〈なぜ〉がある

 

人生で大きな苦難を抱えたとき、ときに多くの人は「なぜ、そんなことがおこったのか?」という疑問を抱えてしまうことがあります。
例えば、人生の絶頂期にいたのに突然治る見込みのないガンになっていることがわかったとき、多くの人は「なぜ自分に限ってそんなことが起きてしまうのか」と考えてしまうでしょう。

この点について著者は「この世には答えのない〈なぜ〉がある」といいます。
どんなに考えても、理由がわからないことは存在するのです。
著者は、答えのない「なぜ」にいつまでも悩んでいてはいけない、と説きます。
答えのない疑問に悩み続けるより、起きてしまった苦難に立ち向かう方法を考えたり具体的な行動を起こすことが重要だというのです。

これは確かにそのとおりというしかありません。
しかし同時に、実際に困難が目の前に起きた時、すんなり「なぜ」という疑問を諦めるのは難しいだろうという気もします。
頭ではわかっていても、「なぜ」という疑問を捨てるのは簡単にできることではないでしょう。

しかし、それでも「この世には答えのない〈なぜ〉がある」という事実を知っておくのは有益なことです。
この思考は、例えて言うならインフルエンザのワクチンを事前に注射しておくようなものでしょう。
苦難に直面していない状態でその事実を知っておくことにより、いざ苦難が起きたときに思考を素早く切り替えられるよう準備しておくのです。
「なぜ?」を考えるより、今行動できることを考える、是非実践できるようにしたい大切な心構えです。

 

〈幸せ〉の意味をピンポイントで正確に定義しないと、いつまでたっても〈幸せ〉を感じることはない。それが「幸せになりたい」の落とし穴だ』

 

あなたの周りにいつも「幸せになりたいな〜」などとぼやいている人はいないでしょうか?
もしかしたらあなた自身がその人かもしれません。

多くの人が漠然と「幸せになりたい」と感じていますが、実現していません。その理由について著者は、「〈幸せ〉の意味をピンポイントで正確に定義しない」からだと言います。

これは非常に確信をついた指摘だと思います。
多くの人は、なりたい幸せが何なのかを明確にしないまま「幸せになれない」とぼやいています。
なにが幸せなのかわかっていなければ、幸せになれないのはある意味で当然です。
よくよく考えてみると、今の生活が自分の定義する幸せと全く同じで、すでに幸せになっていた、と感じることがあるかもしれません。
いずれにせよ、何を幸せと感じるかは人それぞれ。
それをはっきりさせないまま、世間一般でイメージされている生活や状況を幸せだと漠然と考えていれば、いつまで経っても幸せは近づいてこないでしょう。

自分にとっての「幸せ」はなにか?
その答えに気がつけば、確実に「幸せ」に近づくことができるでしょう。

 

以上紹介してきましたが、本書は多くの人が抱える人生の悩みに対して本音で答えてくれる一冊です。
今悩みがある人も、そうでない人も是非一読してほしいと思います。

 

超訳アニキの言葉

人生の悩みに対する答えは常にシンプルである

 

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里中李生著『「悩み」が男をつくる』(フォレスト出版)

さて悩みに関する本はヨミポにもたくさんラインナップされていますが、今回はヨミポで読める『「悩み」が男をつくる』をオススメしたいと思います。

著者である里中李生氏によれば『その「悩み」は、あなたを変えるチャンス』。
是非本書を読んで、悩みを人生を変えるきっかけにする術を学んでほしいと思います。

 

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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