電子書籍アニキ書評 vol.78 池上彰・佐藤優著『僕らが毎日やっている最強の読み方 新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』(東洋経済新報社)

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こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

 

今回は、本を沢山読みたい人のために、どのような基準で読むべき本を選んだら良いか、というテーマで語ってみたいと思います。

 

いわゆる速読という読書方法がありますが、これは本の内容を素早く読むという方法です。
世の中にはいろいろな速読法があり、それぞれ効果があるものもないものもいろいろだと思いますが、そもそも速読というのは、当たり前ですが特定の「本を読む」ということが前提になります。

しかし、新しい書籍が次から次へと発刊されている今、全ての「本を読む」ということはできません。
どんなに早く読むことができたとしても、「本を読む」以上限界があるのです。

そこで速く読むことより重要になってくるのは、いかに自分にとって「必要な本を選ぶ」か、だと思います。
読む以前の入り口の段階が重要になってくるのです。
どんなに早く読めたとしても、自分にとって必要のない情報や価値のない情報だとしたら意味がありません。

 

ではどのようにして、読むべき本を選ぶのでしょうか?

読むべき本を選ぶときにポイントとなるのは「フィルター」だと思います。

一定のフィルターをとおすことによって、本当に読むべき本とそうでない本をふるいにかけ、読むべき本だけを読むようにするのです。

 

それではどのようなフィルターを使えばいいのでしょうか?
私は大きくわけて3つのフィルターがあると考えています。
次回以降それらのフィルターを紹介していこうと思います。

 


 

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池上彰・佐藤優著『僕らが毎日やっている最強の読み方 新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』(東洋経済新報社)

さて今回紹介する一冊は、『僕らが毎日やっている最強の読み方 新聞・雑誌・ネット・書籍から「知識と教養」を身につける70の極意』(東洋経済新報社)です。

さてこの記事を読んでいる皆さんは、おそらく本が好きで毎日読書をしていると思います。
また活字に親しんでいることから、たくさんの活字情報に日々触れていることでしょう。

しかし、ふとした時に自分の読み方は正しいのだろうか、といった疑問や毎日洪水のように溢れてくる活字情報の波にのまれ、情報を上手に消化できていない状態になってはいないでしょうか?

インターネットの発達したこの時代情報の量は増えるばかりで減る見込みは全くありません。
またデータによれば年間の書籍の発刊点数は8万点ともいわれ、計算上は毎日200冊以上の新刊が発売されていることになります。

このような情報過多な時代においては、情報をうまく処理する力、具体的には活字情報をうまく読んでいく力が必要不可欠となっています。

本書は、そのような日々生まれる膨大な量の活字情報をどのように処理して有効活用してくか、そしてそれらの情報からいかに「知識と教養」を効率よく身につけるかを教えてくれる一冊です。

読みたい本がたくさんあるけど読みきれない、新聞、雑誌、ネット記事など読みたい活字はたくさんあるのに処理しきれていないという人には是非読んで欲しい一冊です。

 

本書の著者は、池上彰氏と佐藤優氏。
本を読む人にとって説明は不要な位著名な二人です。
本書は両名の対談を基につくられています。

池上彰氏は、1950年長野県生まれ慶応義塾大学卒のジャーナリスト。
NHKで記者やキャスターを歴任、「週間こどもニュース」でお父さん役を務めるなどしたあとフリージャーナリストとなり、多方面な分野で活躍。
現在は東京工業大学特命教授、名城大学教授なども務めているそうです。

テレビなどにおいて、わかりやすくニュースや時事問題を解説する池上氏の姿を見た人は多いでしょう。
氏が、難解なニュースをわかりやすく伝えることができるのは、背後にある圧倒的な量と質の高い知識によるものに他なりません。
さまざまな分野において深い知識をもつ池上氏が、どのように活字情報を活用しているのかとても気になるところです。
本書の著者としてこれ以上相応しい人はいないといっても過言ではありません。

一方の佐藤優氏。
1960年東京都生まれ、同志社大学大学院進学研究科修了。
元外務省主任分析官で、現在は作家として活躍しています。
多数の著作があるとともに、雑誌における連載を多数持つなどしており、現代における「知の巨人」といわれることもあります。

雑誌や書籍などで著者の文章を読むと、佐藤氏がいかに多方面の分野において正確で深いレベルの知識をもっているのかがわかります。
この世のあらゆる事情に通じているのではないかというほど博識です。
「知の巨人」がどのように日々の情報収集をしているのか、是非とも知りたいところです。

 

さて、本書の構成についてですが、基本的に活字情報の媒体ごとに章がわかれています。

第1章は「僕らの新聞の読み方」というタイトルで「新聞」について、著者二人の読み方や情報の選別方法が語られます。

同様に、
第2章は「雑誌の読み方」、
第3章は「ネットの使い方」、
第4章は「書籍の読み方」、
第5章は「教科書・学習参考書の使い方」
となっています。

読み手としては、普段自分が読んでいる情報媒体や、これは読みこなしたいと思っている媒体が扱われている章を中心に読むといいと思います。

 

本書を読む上で若干注意が必要なのは、この著者2人の「読み方」をあまり真似しすぎないことです。
というのも、仕事柄膨大な情報量が必要な二人にとっては有効であっても普通のビジネスマンが真似するにはあまりにもハードすぎるし、また不必要な方法も紹介されているからです。
例えば、池上氏は毎日、新聞を11紙読み、佐藤氏は10紙も読んでいるそうですが、一般のビジネスマンにそこまでの新聞を読む必要性はほとんどないでしょうし、時間的にも経済的にも現実的ではありません。
あくまでも参考になる部分だけを取り入れるという姿勢で読みましょう。

 

本書には、情報の読み方のほかに特別付録として「人から情報を得る7つの極意」も紹介されています。
著者によれば、人から得られる情報は、全ての情報の1割程度にすぎないものの、その希少性や重要性はとても高いといいます。
私から見てこの「人から情報を得る7つの極意」はとても役にたつテクニックだと思います。
日々人と接しながら仕事を進めていくビジネスマンにとっては、「読み方」と同じかそれ以上に価値がありますので、是非チェックしてほしいと思います。

また他にも本書には巻末付録として著者「2人が読んでいる新聞リスト」を始め、「2人がよく目を通す雑誌」、「2人がチェックしている国内海外サイト」が一覧になっています。
これから情報を集めたいが、なにを読んでいいかわからない、という人には非常に参考になるでしょう。

 

それでは本書のなかでもとくに気になったポイントを紹介したいと思います。

 

本書のポイント

『読むことは「手段」であって「目的」ではありません』

 

本書には活字情報をうまく処理するために使えるテクニックがたくさんでてきます。
もちろんそれらのテクニックは大切ですし、実践すると成果もあがるでしょう。
しかし、そのようなテクニックより重要なのは、読むことに対する考え方だと思います。

本書では、繰り返し『読むことは「手段」であって「目的」ではありません』

という言葉がでてきますが、この考え方がたくさんの情報を処理する上で重要な考え方だと思います。

情報に溺れている人のなかには、この考えがわかっておらず、手段と目的が逆転する人が少なくないと思います。
すなわち、読むこと自体が一番の目的となってしまっているのです。

今から振り返ると私自身も目的と手段が逆になっていた時期があったのでわかるのですが、読むこと自体が目的になると、確実に情報の波に埋もれてしまいます。
人が文字をきちんと読む量と時間には限界がありますから、読みきれずに情報が溜まってしまうのです。

活字情報を読むことの目的は、知識や情報を頭にインプットすること、そしてそれをアウトプットにつなげることであって、読むという行為はそのための方法にすぎません。
そのような考えを持つことで、日々の「読み方」が全く違ったものになってくるでしょう。
たとえば、情報をインプットすることが目的ならば新聞は全文読まずに見出しだけをみるとか、知っていることが書かれている部分は斜め読みで済ませるなど、具体的な行動がとれるはずです。

まずは、自分にとって「読むこと」自体が目的となっていないか、読むことの本当の目的はなにかを確認してみましょう。

 

『世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになる』

 

新聞を読んでいるのにもかかわらず、世界の政治情勢が全然理解できなかったり、そもそも新聞に書いてあることの意味がわからなかったりすることはないでしょうか?
私は今でもしょっちゅうあります(笑)

このようなことが起きるのは、新聞と書籍の違いをわかっていないからかもしれません。

本書曰く、「世の中で起きていることを「知る」には新聞がベースになり、世の中で起きていることを「理解する」には書籍がベースになる」のです。

すなわち、新聞というのは今現在何が起きているか、を知る媒体で、「なぜそうなったのか」「その背景になにがあるのか」を知る媒体ではないのです。
それを知るにはその分野に関する書籍を読まなければいけません。

これは確かにそのとおりなのですが、言われるまではわからないものです。
なんとなく新聞さえ読んでおけば知識は大丈夫、という感覚がありますがそうではないのです。
新聞を読んでも理解が進まない理由がわかりました。

新聞と書籍はあくまで別物。新聞で気になった分野があればしっかりと書籍を読むようにしましょう。

 

以上紹介してきましたが、本書は活字情報を日々読む人にとってはとても有意義な内容が書かれた本です。
もっとたくさん内容を紹介したいのですが、紙幅の関係上それができないのが残念です。
ぜひとも手にとって自分の「読み方」を見直してみて下さい。

 

超訳アニキの言葉

「読むことは、目的ではなく手段である!」

 

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出口汪著『頭がよくなる! 大人の論理力ドリル』

さて、本書のテーマとなっている読み方ですが、効率的に情報を読むにはある程度の論理力が必要不可欠です。
そこでヨミポで読める「頭がよくなる!大人の論理力ドリル」をオススメしたいと思います。
著者である出口汪氏によれば論理力は訓練によって飛躍的に高めることができるとのこと。
是非とも『論理力ドリル』で論理力を高め読書に活かしてください!

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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