電子書籍アニキ書評 vol.80 岡村拓朗著『自分を劇的に成長させる!PDCAノート』(フォレスト出版)

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こんにちは! 電子書籍アニキこと間川清です。

さて前回は、読むべき本を絞り込むためには、3つのフィルターを基準にして本を選べば良い、ということを書き、そのフィルターの一つとして「時間」というフィルターがあることを紹介しました。今回は、2つ目のフィルターを紹介したいと思います。 

読むべき本を絞り込むために使うフィルターの2つ目は「人」のフィルターです。これはどのような意味でしょうか?

 

「人」のフィルターをわかりやすくいうと、自分以外の「人」がオススメする本を読もう、ということです。

これまでも言ってきましたが、1日200冊以上の本が出版される現代では、自分だけで優れた良書に出会う確率はとても低くなってしまいます。
そこで、自分以外の人が選んでくれた一冊を読むことで、良書に出会う可能性を高めるのです。

単純に自分が1日にチェックできる本が3冊とします。一年にすると1000冊ちょっとチェックできる計算になります。その中で良書に出会える確率は、経験上10冊もないでしょう。

しかし、自分以外の10人の人から、良書を教えてもらった場合はどうなるでしょうか。単純に考えれば、一人1000冊チェックしているとして、合計1万冊のなかから選んだより優れた良書を読めるということになるのです。

これを利用しない手はありません。

「人」のフィルターをつかって読むべき本を見つけ出す。この考え方は是非知っておいて下さい。

次回は、実際どのように「人」のフィルターを使うのかについて書きたいと思います。

 


 

 

岡村拓朗著『自分を劇的に成長させる!PDCAノート』(フォレスト出版)

 

さて、今回紹介する一冊は「自分を劇的に成長させる!PDCAノート」(フォレスト出版)です。

 本書は、実はヨミポの読み放題の対象となっている一冊です。特に意図していたわけではありませんが、ヨミポの対象になっている電子書籍のレビューは今回が初めてかもしれません。
ヨミポ会員になっている方は、この書評をみたらすぐにダウンロードして読んでみて下さい。
気になった本は書店にいかずすぐにその場で読めるというのが電子書籍の大きなメリットですね。

さて、本書のテーマとなっているのはPDCA。PDCAがなにを意味するか皆様御存知でしょうか?

ビジネスマンの方やビジネス書が好きな人であれば、ほとんどの人が知っていることでしょう。PDCAというのは、「計画(Plan)」→「実行(Do)」→「評価(Check)」→「改善(Action)」の頭文字をとったビジネスフレームワークで、本来的には品質管理や業務改善にもちいられる考え方です。
計画してそれを実行し、結果を評価し直して改善をしていく、その流れを繰り返すことで、目標達成に近づくという考えになります。

このようなPDCAは、多くのビジネス書で、すぐれたフレームワークとして紹介され、ビジネスだけではなく人生の目標達成などにも使える概念としてよく説明されています。

しかし、実際このPDCAをビジネスや自分の人生に取り入れて成果を出している人はどれくらいいるのでしょうか?
正直なところ、私自身もこのPDCAの概念はビジネス書で何度も読んだことがありよく知っているつもりですが、ビジネスでも私生活でも取り入れてはいません。

なぜこのように、多くの人が実際にPDCAを取り入れてビジネスや私生活に活かすことができていないのか?
本書によれば、その答えは、ほとんどの人がPDCAの考え方については知っていても、それを実践する方法を知らないからだといいます。

本書は、PDCAの考え方を身につける本ではなく、その具体的な実践方法を身につける本となっています。
PDCAについて書かれた本はたくさんありますが、その実践方法に焦点をあてて書かれた本は多くはないでしょう。その意味で本書はとても希少な本です。

PDCAについて興味があるけど実践方法がわからないという人、PDCAの知識だけはあるけど今まで一度も使ってみたことがない人、是非読んでみて下さい。

本書の著者は、岡村拓朗氏。外資系企業のマネージャー職にありながら、社外では「あなたの時間を創り出す仕組み化コンサルタント」としても活動中のハイブリッドサラリーマンです。
大学卒業後、コンビニエンスストアチェーン本部へ入社し、地方営業所勤務時代に現場で使われていた「仮説検証サイクル」からPDCA思考を叩き込まれたそうです。
外資系企業に転職後、過労死ラインと呼ばれる月間残業80時間を超えた100時間以上の仕事漬けの毎日を送り、体重も10キロ以上激太りしてしまいますが、PDCAノートをはじめとした独自の仕組み化のメソッドを使うことで業務効率化を実現し、年収2.3倍、残業ゼロ、13キロのダイエットを達成したとのこと。

まさにPDCAメソッドを机上の空論としてではなく、ビジネスそして私生活にも取り入れて成果を出してきた人だということがわかります。
著者が自らの人生において築き上げてきたPDCAメソッドとはどのようなものなのか、とても興味がそそられるところです。

本書の構成ですが、本書は全部で5つの章で構成されています。

まず第1章は「PDCAを回すだけで人生は変わる」というタイトルで、PDCAがいかに人生を変えるメソッドとして優れているかが語られます。また、既に述べたとおり、なぜ多くの人がPDCAという概念を知っていながら、それを実践することができていないのかについても書かれています。
著者によれば、PDCAをうまく回すためには、3つのルールを押さえていなければいけないとのこと。それは、「見える化」「仕組み化」「習慣化」というものです。この章を読むと、なぜ今までPDCAを使うことができなかったのかその理由が理解できるようになると共に、PDCAを回すために不可欠な要素を知ることができます。

第2章は、「ノートを書く前に覚えておくべき「PDCA思考」」というタイトル。
著者の提唱するPDCAを回すための最大のメソッドは「PDCAノート」と呼ばれる、ノートづくりにあります。
この章では、そのノート作成の具体的方法に入る前に、なぜノートというフレームが必要なのか、そしてPDCAの前に必要不可欠な「G」という要素について語られます。フレームというのは、直訳すると「枠」という意味になりますが、ビジネス的にフレームというのは守るべき手順であったり、考え方のパターンを意味します。

著者曰く、PDCAを上手に回すためには、一定のフレームをつくる必要があり、そのフレームこそがPDCAノートにあたるといいます。
人は基本的に怠惰な性質を持っていますから、自分の意思にまかせているとラクな方法に進んでしまいます。
そこにフレームを持ってくることで、易きにながれることを防止ししっかりとPDCAを回せるようにするわけです。

また、PDCAの前に必要不可欠な「G」ですが、これはGOALを意味しています。PDCAを回す際には、「そもそもなんのためにPDCAサイクルを回すのか」という点が明確になっていなければいけません。
これは多くの人がPDCAを使ってみようと思っても上手く使うことができない理由になっていると思います。とにかく「PDCA」というメソッド・テクニックだけに目がいってしまい、本当の目的が見えていないのです。
個人的には、この目標設定をするだけで多くの人はPDCAを実践することができるようになるのではないかと思います。

第3章は「PDCAノートのつくり方」ということで、具体的なPDCAノートの作成方法がわかります。途中にはイラストで実際のノートのイメージが紹介してありとてもわかりやすくなっています。
PDCAを実際に使う方法として、ここまで具体的でわかりやすい書き方をしている本は見たことがありません。
すぐにノートを用意して真似したくなってしまいます。ちなみに本書にはおまけとして、著者が実際に作成した直筆のPDCAノートのPDFをダウンロードすることができるようになっています。
著者の手書きであるため、少し見にくい部分はあるものの(笑)、実際のノートをみることでとてもイメージが湧くようになり、実践が容易になることは間違いありません。

第4章は、「PDCAノートを高速で確実に回す方法」。
PDCAは、改善を積み重ねていくメソッドになるため、早く回せば回すほど大きな成果に結びつきます。
この章では、PDCAを素早く回すための実践的なテクニックが紹介されます。
PDCAを狂わせる突発的な仕事を回避する方法や、改善策を行動に変える方法など、PDCAに限らずビジネスマンにとっては必見の内容がたくさんあります。

第5章は、「PDCAを習慣化する方法」。
PDCAを沢山回し日々成果を出すためには、PDCAを単発で実践するのではなく、習慣化して継続的に実施することが必要になります。
そのためのコツがこの章に書かれています。ノートを書く習慣をつけること、朝の5分を利用してPDCAノートをつくるなどなど、著者ならではのテクニックがたくさん紹介されています。

なかでも目を引いたのは「GTDメソッド」。
これは著者独自のメソッドではないようですが、これはいつのまにか増えてしまいがちなタスクを「やるべきか?」ということから問い直し本当に大切な仕事だけに集中するメソッドであり、とてもユニークかつ有効なテクニックだと思います。
PDCAにかかわらず、ビジネスマンには知っておいて欲しい内容です。

 

以上紹介して来ましたが、本書はPDCAを使いこなすことができていない人にとっては、その実践方法を教えてくれる優れた一冊です。是非PDCAの活用方法を知ってビジネスや人生に変化を起こしてほしいと思います。

 

超訳アニキの言葉

「PDCAは、考え方ではなく、実践するための道具である!」

 

米谷学著『ビジネスマンのためのデータ分析&活用術』

 

さて本書はPDCAの活用術を教えてくれる一冊でしたが、同じ活用術を教えてくれる本としてヨミポで読める「ビジネスマンのためのデータ分析&活用術」をオススメしたいと思います。
ビックデータをはじめとするデータ活用はこれからのビジネスで必要不可欠。

この本は、徹底的にビギナー目線に立ってビジネスに使うデータ分析活用術を基礎から教えてくれます。是非あわせて読んでみて下さい。

 

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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