電子書籍アニキ書評 vol.82 堀江貴文著『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』(光文社新書)

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間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

 

さて前回までのコラムでは、読むべき本を絞り込むためには、3つのフィルターを基準にして本を選べばよいとして、「時間」と「人」という2つのフィルターがあることを紹介しました。

今回は3つ目のフィルターとして「手間」のフィルターを紹介したいと思います。

 

「手間」のフィルターというのは、何のことでしょうか?

これは、本が出版される過程において、よりたくさんの「手間」がかかっている本を選ぶべきである、ということです。

これは、本を料理に例えてみるとわかりやすいと思います。素材をそのままお皿にもって出した料理と、素材をきちんと下処理をし、蒸すなり煮るなり焼くなりして丁寧に調理した料理では、どちらがおいしいでしょうか?

もちろん例外はあるかもしれませんが、きちんと調理して「手間」をかけた料理の方がおいしい場合が多いでしょう。

これは、本についても言えることです。本は、著者が原稿を書いてすぐに出版される、というものではありません。

編集者と著者が最初に企画をつくる、目次案を練り込む、文章を書く、何度も校正する、タイトルや装丁を考え抜く、などなど、たくさんの手間を経て完成するものです。

そのときの手間がどれだけかかっているかが、本の内容の良さに影響するのです。もちろんすべての本にそれが当てはまるわけではありませんが、関連性は必ずあります。

本を選ぶときには、その本にどれだけの手間がかかっているか、という基準を持つようにして下さい。
次回は、より具体的に「手間」のフィルターの使い方を紹介します。

 


 

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堀江貴文著『すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論』(光文社新書)

さて今回紹介する一冊は、「すべての教育は「洗脳」である 21世紀の脱・学校論」(光文社新書)です。

みなさんは、「やりたいことがあるけれど一歩踏み出せない」という状況に陥ったことはありますか?

もしかすると、あなたがやりたいことに一歩踏み出すことができない理由は、学校教育による洗脳のせいかもしれません。
「洗脳」というのは、辞書によれば「強制力を用いて、ある人の思想や主義を根本的に変えさせること」をいいます。

著書は、本書において、小学校中学校などの「教育」こそが、洗脳であり、その洗脳のために、人は自分が好きなことを自由にすることができていないと言います。

著者によれば、教育はもともと工場で働く従順な作業員をつくりだすために行われてきたものであり、個性のない平均的な能力の人材をつくりだし、たくさんの禁止ルールを押し付けることにより理不尽に耐え「与えられる」ことを待つだけの人間を生み出す結果になっていると説きます。

そのため、多くの人は思考停止に陥り、自分にはできないと思い込み、新たな一歩を踏み出すことができないでいるのです。

「教育=洗脳」という図式については、考えたこともなかった人が大半でしょう。
私もそうですが、教育というのは絶対的に良い存在であり、マイナスイメージのある「洗脳」とはおよそ結びつかないと思うはずです。

しかし、本書を読むと、著者の理論的でわかりやすい語り口から「なるほど、たしかにそうかもしれない」と思わず納得してしまうはずです。

洗脳されている人は、そのことを認めない限り洗脳から抜け出すことはできません。
「自分は洗脳など受けていない」と思い込んでいる人ほど、洗脳されているものです。
「自分は関係ない」と思わずに、教育による洗脳とはどのようなものなのかを知るために是非本書を読んでみて下さい。

とくに、「会社をやめたいけれどやめられない」「やりたいことがあるけど、一歩踏み出すことができない」という人にはオススメです。

 

本書の著者は、ホリエモンこと堀江貴文氏。
多くの人にとっては詳しい経歴紹介は不要でしょう。
1972年福岡県生まれ。
東京大学在学中に会社を設立、2002年社名をライブドアに変更しCEOとなります。
会社を急成長させ、球団買収、企業買収などで世間を騒がせ、2006年証券取引法違反で逮捕。
2013年に仮釈放され、以降本音で本質をえぐる発言で人気を集め、多数の著書を出版し、メディアにも多く掲載されています。

ホリエモンは、これまでたくさんの著作を世に送り出していますが、その多くがヒットし、根強いファンがいます。
これは、徹底してブレないホリエモンの哲学と、厳しいけれど本質をズバリとついた発言が多くの人の共感を得ているからでしょう。私自身もとても好きで、氏の著作が出版されると思わず手にとってしまいます。
私が思うホリエモンの著作の魅力は、厳しくて的確な指摘の裏に、著者自身が「読者がこのことに気づいてよりよい人生を送ってほしい」という熱く純粋な思いが込められているからだと思います。
その思いが、多くの読者をひきつけているのです。
ホリエモンについては、過去の言動や逮捕歴などから、好き嫌いが大きく分かれる著者だと思いますが「嫌いだから読まない」のはもったいないので、嫌いでも一度は読んでみることをオススメしたいと思います。

 

さて、本書の構成ですが、全部で5つの章にわかれています。

第1章は、「学校は国策「洗脳機関」である」というタイトルで、タイトル通り、なぜ教育が「洗脳」といえるのかを解説しています。
そもそもの教育機関の成り立ちから、現代の教育の実体にいたるまで、普段は考える事のない「教育」の意義について知ることができます。

第2章は、「G人材とL人材」。著者は、これからの世の中では人は2つの人材に別れていくといいます。
それが「G人材」と「L人材」。
この両者は、生き方、考え方、働き方の面において大きく異なります。
「G人材」は、世界規模「グローバル」を行動範囲とする人達で、「L人材」は、地元「ローカル」に根付く人達のことを言います。
ここでは、著者が「G人材」を肯定し、「L人材」を否定しているわけではないことに注意が必要です。
どちらの人たちも幸せに生きていることは可能であり、どちらを選択するか、という問題にすぎないのです。

第3章は、「学びとは「没頭」である」というタイトル。
著者の論によると、旧来の学校教育のような学びは、今後不必要になります。
するとでは、どのようなことを「学ぶ」必要があるのか、という話になります。
そこで著者は、一番の「学び」は、なにか好きなことに「没頭」すること、であると説きます。なにかに没頭する時、人はその過程で多くのことを学びます。
そして、その学びの結果が個人の能力や特性を高めることにつながり世の中に価値をもたらすことになるのです。
この章では、「没頭できるものがない」「好きになれるものがない」という普遍的な悩みに対する著者の回答が示されます。「好きなものがない」という人には必見の内容です。

第4章は、「三つの「タグ」で自分の価値を上げよ!」ということで、現代の社会において、ひとより頭一つ抜け出た存在になれる方法が伝授されます。
その方法とは、三つのタグをもつこと。
言い換えれば、3つの肩書を組み合わせること、と言えるでしょう。
例えば、お笑い芸人として活躍している厚切りジェイソン氏。
同氏は、「在日外国人」「IT企業役員」「お笑いタレント」という3つのタグを掛け合わせることでレアな価値をもつ人物となっています。
それぞれ一つだけのタグでは差別化になりませんが、3つがかけ合わさることで唯一無二の存在になれるのです。

第5章は、「会社はいますぐ辞められる」というタイトル。
会社員の方にとっては、ドキッとするタイトルかもしれません。
著者によれば、会社も学校も「洗脳」機関という意味では同じ。
洗脳をときさえすれば、会社をやめる一歩を踏み出すことも容易です。
またここでは、会社が将来なくなっていくのではないかという著者自身の未来予想も知ることができます。

 

それでは以下においては、本書の中でとくに気になったポイントを紹介したいと思います。

 

「問題はこの「貯金」的な学び方、我慢の仕方が、学校を卒業してもずっと人を縛るものだということだ」

 

本書のテーマは、教育という洗脳から抜け出し、自由に生きることを選択せよ、という点にありますが、教育が洗脳であることをよりわかりやすく説明している一文がこれです。

著者によれば、学校教育は貯金的な学び方だといいます。
なぜなら、学校でおそわる知識はその多くは社会で役に立つ内容ではなく「いざという時」のために勉強しているにすぎません。
これは「いざという時」のためにお金をためておく貯金と同じです。
ほとんどありえない「いざという時」のために、いましたいことを我慢させることに価値があると教え込むのです。

このような教育にどっぷりつかってしまうと、就職した会社でどんな理不尽なことがあっても、それを耐え忍ぶことに価値があると考えてしまい、会社を辞めて新しい一歩を踏み出すという選択ができなくなるのです。

このような著者の主張については、賛成できる人もそうでない人もいるでしょう。
学校教育にだって良い面はある、というのはそのとおりだと思います。

しかし、改めて自分自身のことを振り返ってみると、司法試験の勉強は別として、小学校・中学校・大学の勉強でいまも知識としてとても役立っているといえるものは極めて少ないと感じます。
一番役に立っているのは、足し算引き算と九九の計算かもしれません 笑。
それは言い過ぎとしても、著者の言うことには一理あることはたしかです。
教育は、絶対的に正しくて価値がある、という思い込みは、単なる洗脳かもしれないのです。

 

以上本書の内容を紹介してきました。
私達が長年受けてきた「教育」。
それを否定することは勇気のいることですが、現実から目を背けてもいいことはありません。
是非本書を読んで「教育」とは何なのか今一度考えてほしいと思います。

 

超訳アニキの言葉

「洗脳は、気がつかない限り解かれることはない」

 

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苫米地英人著『残り97%の脳の使い方 ポケット版』

さて本書は教育という洗「脳」について語る本でしたが、同じ「脳」をテーマにしたヨミポの本として、
残り97%の脳の使い方 ポケット版」をオススメしたいと思います。
著者の苫米地英人氏は、説明不要のビジネス書ベストセラー作家。
よりよい人生を送るための脳の使い方を是非学んでみて下さい。

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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