電子書籍アニキ書評 vol.86 土井英司著『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』(サンマーク出版)

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間川さんコラム用

第86回 「一流の人は、本のどこに線をひいているのか」

 

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

 

さて、今回は前回に引き続き読書の時間をどのように確保するか、について書いていきたいと思います。

前回、読書時間を確保する一つの方法として「読書のイメージを変えてみる方法」を紹介しました。
これは読書を、机の上で姿勢を正して行うもの、ではなく、
テレビを見るとの同じくらい軽い行動だとイメージすることで気軽に読書を始められるようになるというものです。

 

今回紹介する読書時間を確保する方法は、「とにかく読み始める」という方法です。

「本を読み始めることができないから困っているのに、とにかく読み始める、では解決方法になっていない!」と思うかもしれません。
しかし、これには理由があるのです。

多くの心理学の実験によって、行動がやる気を生む、ということが証明されています。
これは、行動すること自体が新しくやる気を生むことになり、結果として行動が促進される、という意味です。
多くの人は、やる気があるからこそ行動が生まれる、というイメージをもっていますが実際には逆なのです。
嫌な仕事があって、いやいや仕事に取り掛かったが始めると集中してしまいあっというまに終わってしまった、という経験がある人は多いと思いますが、これがまさに「行動がやる気を生む」ということなのです。

 

読書にもこれを応用します。
「本を読む気がしないな」と感じてぐずぐずする暇があったらとりあえず本を読み始めるのです。
そうすると、本を読むという行動がやる気を生みだし、どんどんと本に集中することができます。
結果として読書時間が確保されることになります。

もし読み始めても全然はかどらないのであれば、その本が今のあなたにあっていないか、体調不良かのどちらでしょう。
その時は読むのをやめてかまいません。

まず読み始める、一度これを実践してみて下さい。

 


 

978-4-7631-3586-5

土井英司著『一流の人は、本のどこに線を引いているのか』(サンマーク出版)

さて、今回紹介する一冊は「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」(サンマーク出版)です。

あなたは本を読んでいて「重要だな」と思う部分があったとき、どのようにそれを記録に残しておくでしょうか?
線を引いたり、頁の端を折り返してみたり、ノートに重要な部分だけを書き写してみたり、どのように本を読み進めていくかは人によって様々です。

本の読み方に正解はなく、自分にあう方法で読み進めていけばいいとは思いますが、ついついより効果的な読書方法があるのではないかと考えてしまうもの。
本書は、2万冊ものビジネス書を読み込んできた著者による読書術を紹介する本です。

「ここは大切だ!」と感じたところに線を引いたり、なんらかの記録を残しながら読み進めている人は多いでしょう。
でも、それが本当に効果的な読書につながっているでしょうか?
あまりにもたくさんの線を引きすぎて結局どこが大切なのかわからなくなっていたり、線を引いたところは結局自分が知っていることを再確認しただけになっている、なんてことはよくあります。

著者によれば、1冊の本にたった1本でも線を引くことができれば、本の価格を十分回収して余りある成果になるといいます。

読書の効用を最大化してビジネスや私生活に活かすことができている一流の人は本のどこに線を引いているのか、またどのような読み方をしているのか、是非とも本書を読んでそれを学んで下さい。

 

本書の著者は、土井英司氏。
知っている人も多いでしょう、有限会社エリエス・ブック・コンサルティング代表で、日本で有数の知名度を持つ書評メールマガジン「ビジネス・ブック・マラソン」の編集長です。
大学卒業後、2000年にAmazon.co.jpの立ち上げに参画し、数々のベストセラーを仕掛け「Amazonのカリスマバイヤー」と呼ばれるようになります。
独立後は著者のプロデュースを手がけ、158万部の大ベストセラーとなった「人生がときめく片づけの魔法」などを世に送り出します。
その他にも多数のベストセラー作品を生み出し、自らも著作を執筆し10万部を超える出版実績をつくっています。

本書の著者の名前で思い出すのは、書評メールマガジンである「ビジネス・ブック・マラソン」でしょう。
ほぼ毎日送られてくるわかり易い内容のメルマガにはついつい目を引かれてしまいます。
よくも毎日こんなに本を読めるな、と感心するばかりです。
これだけの量のビジネス書を読みこなしてきた人は日本にそう多くはいないでしょう。
日本有数のビジネス書読書家がどんな本の読み方をしているのか興味深いところです。

 

さて本書の構成ですが、序文から始まり全部で7つの章で構成されています。
以下はその目次です。

 

「序文  人生は「1本の線」から動き出す

 第1章 こんな読書をしてはいけない

 第2章 「速く」読むな。「遅く」読め

 第3章 「全体」を見るな。「部分」を見よ

 第4章 「結果」を見るな。「原因」を見よ

 第5章 「同じ」をつくるな。「ちがい」をつくれ

 第6章 「中身」を読むな。「背景」を読め

 第7章 さあ、「教養」に挑め!」

 

タイトルを見るだけで内容が気になるものがたくさんありますね。

本書には、巻末付録として「私の引いた44本の線」として、これまで著者が読んできた2万冊のビジネス書のなかでとくに厳選された44冊の紹介と、その本のなかで線が引かれた文章が紹介してあります。
ビジネス書を読み始めて間もない、という人にとっては、まず読むべき44冊としてこれらの本を読んでみるといいでしょう。

 

では、以下において特に気になったポイントを紹介していきたいと思います。

 

本書のポイント

「ここではまず「引くべきではない」箇所について言及してみたい。それは「そうだ、その通り!自分の考え方は間違っていなかった!?」と感じる箇所だ」

 

どこに線を引くかと考えた時に、まず思いつくのは『「そうだ、その通り!自分の考え方は間違っていなかった!?」と感じる箇所』に線を引く、ということではないでしょうか?

これは私も長年そのように考えて実践していました 笑。

しかし、著者によればそのような箇所は「引くべきではない箇所」だということになります。 
これはなぜでしょうか?

本を読んでいて「そうだ、その通り!自分の考え方は間違っていなかった!?」と感じる箇所を読むと、テンションがあがります。
しかし、これはただの自己陶酔に他なりません。
なぜなら、その部分はすでに自分が知っていることであり、新しい知識や考え方を学んだことにはならないからです。

同じことを何度も確認していても進歩はありません。
場合によっては自分の信念に凝り固まってしまい偏屈な人間になってしまいます。

引くべきでない部分が明らかになると、逆に線を引くべき場所が明確になります。
『線は、新しい発見や役に立った箇所、そして自分の考えと「ちがう」箇所に引くことで、成長の糧になるのです』。

これは言われてみればそのとおり。
自分が知らなかったことを読んで初めて学びになるのです。
これに対しては、「いや、自分の考えが正しいということを確認すること自体にも意味がある」という疑問が湧くでしょう。
それについて著者の答えは書いてありません。
私としては、たしかに「自分の考えが正しいことを確認する」ことにも価値があるとは思います。
しかしその確認は、その部分を読んだ時にすれば十分であり、わざわざ線を引くまでの必要はないと考えます。
その部分にまで線を引いてしまうと、線が多くなりすぎてしまい大切な部分がどこかわからなくなってしまうからです。

引く線が多すぎて、結局どこが大切なのかわからなくなる、という人は是非この「引かない箇所」を意識して欲しいと思います。

 

「固有名詞の多い本を選ぶ」

 

本書では、どのようなビジネス書を読むべきかというテーマについても書かれています。
そのなかでとても面白いと感じたのは、「固有名詞の多い本を選ぶ」という方法です。

ではなぜ「固有名詞の多い本」を選ぶとよいのでしょうか?

著者によれば、固有名詞の多い本は、商品名、企業名、人物名、場所の名などなど、具体的な情報がたくさん掲載されているため、本だけの情報だけでなくその先の学びに結びつきやすいと言います。

また、著者側からすると具体的な固有名詞を出している以上、紹介する事例について嘘や誇張を書くことは難しくなるため、内容の信頼性が高まります。 

私個人的には、この「固有名詞を出している本は信頼性が高い」という点にとても共感できます。
固有名詞があまり出てこない本は、結局著者自身の推論や主観的な意見にすぎず、あまり役立たない場合が多いからです。

本を選ぶときには、中身をパラパラと見て、固有名詞が多いかどうかをチェックしてみるとよいでしょう。

 

以上紹介してきましたが、本書は、ビジネス書読書経験豊富な著者がどのようにビジネス書を読み進めていくべきかを教えてくれる一冊です。
自分の読書法が間違っていないか不安な方、より読書の効用を高めたい方などは是非読んでみて下さい。

 

超訳アニキの言葉

「本は1本の線が引ければ十分な価値がある」

 

一流の達成力

原田隆史 ・柴山健太郎 著『一流の達成力』

さて、本書は「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」というタイトルでしたが、「一流の人」つながりで、ヨミポで読める「一流の達成力」をオススメしたいと思います。
日本ハムファイターズの大谷選手も高校時代に実践していたという目標達成ツール「オープンウィンドウ64」。
その内容がどのようなものか是非ともチェックしてみて下さい。

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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