電子書籍アニキ書評 vol.88 嶋津良智著『マンガでよくわかる 怒らない技術』(フォレスト出版)

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間川さんコラム用

こんにちは!電子書籍アニキこと間川清です。

 

さて、今回は本で読んだ内容を身につける方法について、簡単に紹介したいと思います。

読書に関する悩みで多いのは、読書時間が確保できないという悩みと、本で読んだ内容を忘れてしまう、という悩みです。

せっかく本を読んだとしてもその内容を忘れてしまったら、当然内容を身につけることもできません。
では、どうすれば本の内容を身につけることができるのでしょうか?

 

いろいろな方法があるとは思いますが、私が紹介したいのは、「いつでも見返すことのできる読書メモをつくる」という方法です。

読書に関するいろいろな本でも紹介されていますので、すでに実行している人がいるかもしれません。

ノートや、パソコン、スマートフォンなど、どのような記録媒体でも問題はありません。
ノートならノートに、その本のなかで是非とも身につけたいと思う箇所を抜き出し、書き写すのです。

ここで大切なのは、書き写すことではなく、それを「毎日読み返す」ということです。
普通の人は、一度読んだ内容をすぐに記憶することはできません。
しかし、毎日繰り返して読んだ内容は自然と記憶してしまうものです。
読んで覚えるという意識だとつらくなりますので、とにかく読み返すという意識がいいでしょう。
毎日繰り返すうちに、それが自然と自分の血肉となるのです。

 

読書メモをつくるのが面倒な人は、本にマーカーやドッグイヤーをしておくなどして、直接該当部分だけを読むという方法でも問題ありません。
とにかく「毎日読む」ということがポイントです。

本の内容が身につかない、というのは一度だけ読んで身につけようとしているからできないのです。
是非この方法を使って読書内容を身に着けて下さい。

 


 

さて今回紹介する一冊は「マンガでよくわかる 怒らない技術」(フォレスト出版)です。
本書は、ヨミポで読める電子書籍です。

『マンガでよくわかる 怒らない技術』

『マンガでよくわかる 怒らない技術』

 

みなさまは日々どのようなことで怒っているでしょうか?
使えない部下がいる、無理難題を言う上司がいる、言うことを聞かない子どもがいる等など、人が怒る理由は様々です。

しかし、怒りの感情を爆発させることで、果たして問題は解決しているでしょうか?
多くの場合、自分自身の気持ちがスッキリとすることはあっても、根本的な問題解決にはつながっていないと思います。

だとしたら、怒ることに意味はありません。
感情的に怒ることはやめてそのエネルギーを問題解決に向けた行動に使うことの方がよほど有益です。

本書はその方法を教えてくれる一冊。
読むことで単なる怒りの感情を持つことがいかに意味のないことかということがわかります。

 

本書は、累計90万部の大ヒット作となったビジネス書
「怒らない技術」シリーズ(『怒らない技術』『怒らない技術2』『子どもが変わる 怒らない子育て』)
をマンガ化したものです。

ビジネス書の内容をマンガ化して出版された本は、最近かなり多くなっています。
ビジネス書の古典と言われたり、過去に大ヒットした本がマンガ化されることが多いです。

マンガ化によるメリットは、なんといっても読みやすさが格段にあがることでしょう。
文字だけのビジネス書だと読み始めるのにどうしても身構えてしまいますが、漫画があると抵抗なく読み進めることができます。

よく知らない分野の知識を得るためには、5冊程度その分野の本を読めばよいと言われることがありますが、その際には、読みやすくハードルの低い本から読み進めていくのが鉄則です。
マンガ化された本は、最初に読む本としては最適、ぜひいろいろな分野の本がマンガ化されてほしいものです。

マンガ化のもうひとつのメリットは、本の内容が一気に具体化されることだと思います。
文字だけの本の場合、具体例が少なく抽象化された理論だけが書かれていることが多くあります。
抽象的な理論のみだと、実際その理論がどのように使われたり、効果が発揮されるのかわからず、理解が進まないことにつながります。
その点マンガ化されれば、常に具体的なシーンとして重要な理論が紹介されますから、簡単に内容がイメージできます。
これはマンガ化の大きなメリットと言えるでしょう。

逆にマンガ化のデメリットとしては、内容が具体的すぎて広く使える理論が見えにくい、内容が浅くなりやすいなどの点が考えられますが、これは原著をしっかり読めば解決できることです。
マンガであっても読まないより読むほうが得るものが多いのは明らかです。
是非とも積極的にマンガ化されたビジネス書を読んでみて下さい。

 

本書の著者は、嶋津良智氏。
「怒らない技術」シリーズの本の著者として有名な方です。
教育コンサルタント、一般社団法人日本リーダーズ学会代表理事、リーダーズアカデミー学長、早稲田大学講師という肩書を持っています。

大学卒業後に入社したベンチャー企業でトップセールスマンとして活躍後、独立。
ここで代表取締役として働くなかで、「怒らない」この重要性を学び、部下を怒らずに動かす手法を見つけたということです。

本書を読むと、「怒らない技術」が、著者自身の失敗経験から得られた貴重な技術であることが理解できます。
机上の空論ではなく、著者自身が苦労しながら創り上げた技術であり、その内容にはとても説得力があります。
他人の失敗を自分の知識として身につけることができるという意味で、本書が優れていることがわかります。

 

さて本書の構成ですが、本書は、大きく分けてマンガパートと、解説パートに分かれています。
マンガ編は、全部で4つの章に分かれています。

マンガ編の主人公は、
「食品会社の営業部で働く坂上千夏さん。
新商品の発表会イベントのリーダーを任されますが、部下が思うように働いてくれず毎日イライラしたり、起こってばかりでした。
しかし、ふとしたきっかけから「怒らない技術」を知り、それを仕事で実践し始めたところ、部下の仕事ぶりやチームの雰囲気に少しずつ変化が表れます。」
これが、マンガ編のストーリーの概要です。
マンガの主人公と同じような立場にいる人も多いことでしょう。
マンガ自体も絵が綺麗でとても読みやすいです。

マンガの章が1つ終わると、そのマンガの内容にあった形で著者による解説が入ります。
マンガの具体的なシーンを引用しながら、怒らない技術のポイントをコンパクトに説明してくれるので、文字だけの解説より抜群にわかりやすくなっています。
この点こそ、ビジネス書をマンガ化することのメリットといえるでしょう。
「マンガ→解説」の流れでサクサクと読み進めることができ、いつの間にか短時間で読み終わることができます。

 

それでは、本書の内容のうち、とくに気になったポイントを紹介したいと思います。

 

本書のポイント

「怒りとは、実は第二感情で、その背景には第一感情があります」

 

私が本書のなかでもっとも「なるほど」と感じたのは、この言葉です。
「怒りとは、実は第二感情で、その背景には第一感情があります」というのは、どういうことでしょうか?

本書曰く、怒りの感情は最初からでてくる感情ではなく、最初に生まれる第一感情が原因で生まれてくるそうです。
この第一感情には、「不安、ストレス、痛み、悲しみ、苦痛、寂しさ、弱さ、絶望、悲観」などがあります。

たとえば、夜遅くなっても高校生の娘が帰ってこないのでイライラし「もっと早く帰ってこい!」怒鳴りつけて怒る父親がいたとします。
このときの第一感情は、娘が心配で不安だ、という感情に他なりません。
その不安が、娘を怒鳴りつけるという怒りの感情の原因になっているのです。

では、この第一感情を理解して、それをどのように利用すればいいのでしょうか?

本書によると、「第一感情を探して、素直に伝えること」がとても重要です。

先程の父親の例で言えば、「早く帰ってこい!」と怒鳴りつけるのでなく、
「お前の身に何かあったらとても心配で不安だ。だから遅くなるときにはメールで連絡をしてくれると助かる」など、
第一感情を素直に伝えるようにするのです。

これは、怒りを上手にコントロールし、問題を解決する方法としてとても優れていると思います。
最初に第一感情がなにかを考えることで、衝動的に怒ってしまう気持ちを抑えることができるでしょう。
さらに、第一感情を素直に伝えるという行動をとれば、怒るより遥かに効果的に相手の行動を変えることにつながると思います。
怒りを感じたときには、まずその原因となっている第一感情がなにかを考える癖をつけたいと思います。

 

 「あなたの価値観がいつも正しいとは限らない」

 

人は、自分と異なる価値観に基づいて行動している人を見ると怒りを感じます。
例えば、キレイ好きな人は、部屋をちらかしても平気な人の行動に怒りを感じるでしょう。

ここで考えるべきことは、「あなたの価値観がいつも正しいとは限らない」ということ。
価値観というのは、その人の世界に対する見方であって絶対的に正しいものではありません。
そう考えると、自分が怒ることには理由がないと感じ、怒りが静まります。

この部分を読んで、自分が最近怒ったことについて考えてみると、確かにその怒りの原因は、自分の価値観が正しいことを前提にしていることがわかります。
価値観には正しいも正しくないもありません。
怒りを感じる前に、まずは自分の価値観がどのようなものか考えてみるとよいでしょう。

 

以上紹介してきましたが、本書はマンガという形式で、「怒らない技術」のポイントが手軽にかつ深く理解できる良書です。
本当のマンガを手に取るように気軽な気持ちで読み進めて欲しいと思います。

 

超訳アニキの言葉

「怒りは、人生の無駄である」

『怒らない技術』

『怒らない技術』

 

 

さて、本書に関連してヨミポで読める本をオススメするとしたら、「怒らない技術」シリーズしかないでしょう。
ヨミポであれば「怒らない技術」「怒らない技術2」「オーディオブック版 怒らない技術」を読むことができます。
さらに嶋津氏の著作である「不安をなくす技術」も読むことができます。
是非とも「怒らない技術」シリーズを読破し、「怒らない技術」を身に着けて下さい。

 

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間川清 まがわ・きよし

 

日本の弁護士。埼玉出身。25歳で司法試験に合格。弁護士法人川越中央法律事務所を経営。

弁護士業務の傍ら、セミナー講師として 法律や仕事術に関して教えている。

著書に『5つの基礎と6つの応用技でマスターできるうまい謝罪』『そのかめはめ波は違法です!』

『1年後に夢をかなえる 仕事術』『「アレ」はなぜ合法なのか?』 ほか。

 

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