お金が貯まる37の方法~お金がない状態から、お金を貯めるには?~

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突然ですが、あなたは今「お金」や「貯金」に関する悩みや不安を持っていますか?

もしかしたら
・人と比べて貯金額が少ないと感じている
・もっといい暮らしがしたいのに、生活に余裕がない
・このままの給料でこの先もやっていけるのか不安
・欲しいものがあるけど、買いたくても買えないのでガマンしている

といった悩みや不安を少なからず感じているかもしれません。

でも、その一方で・・・、
「お金なんてそのうち貯まるよ!」
「景気も回復してきているから給料も上がるでしょう」
と案外、楽観的に考えていませんか?
もし、そう考えていたとしたら危険です。

その考えを今すぐ見直さないと、たとえ給料が上がったとしてもあなたは一生お金に悩まされるでしょう。

そこでお聞きしたいのが、あなたはお金に悩まされる根本的な原因を知っていますか?

それはお金に対する「間違った考え方」です。
その間違った考え方があなたを「お金が貯まらない人」にさせてしまっているのです!

今からその「間違った考え方」を捨てて「お金を貯める」「お金が貯まる」方法をお金の専門家であり、
お金のストレスフリーを実現している田口智隆さんが解説していきます。

この方法を使えば、たとえ給料が少なくても、給料が上がらなくてもお金を貯めることができるようになります。

これを読んで、あなたも「お金を貯める」「お金が貯まる」方法をつかんでください!

 

【目次】

はじめに
第1章 お金の管理術
1.「お金なんてそのうち貯まる」考えを捨てる
2.「お金持ちって収入の高い人でしょ」発想を捨てる
3.「老後は『年金』に頼る」考えを捨てる
4.「口座は1つだけ」を捨てる
5.「ATMでちょこちょこ引き出す」習慣を捨てる

 

はじめに

突然だが、あなたはこの格言をご存じだろうか?

「得るは捨つるなり」

文字通り「何かを得るためには何かを捨てなければならない」という意味の格言だ。
「捨てる」と聞くと、すぐに「もったいない」とか、「いつかは使えるのでは」と思う人も多いだろうが、実は、「捨てる」ことで「得られる」ことは多い。

あなたも、捨てられないものを思い浮かべてほしい。

●バーゲンだからと買ったものの一度も袖を通していない「服」
●とっくに賞味期限が切れている「冷蔵庫の中身」
●読んだだけで満足した「ビジネス書」の山
●特に観たい番組でもないTVを「ダラダラ観る」時間
●埋まっていることで満足している「スケジュール」
●浪費にしかならないとわかっているにもかかわらず続けている「キャバクラ通い」……

これ以外にも、捨てた方がいいとわかっていながら、手放せないものはたくさん思いつくはずだ。
実は「お金が貯まらない人」は、これらの考え方から習慣、人付き合い、仕事の進め方などすべてにおいて、捨てることができないばかりにどんなに努力をしてもお金の不安から解放されずにいる。
私たちは、お金に関して「得るは捨つるなり」と教えられたことは一度もない。むしろ親や教師からは「お金とは何かを我慢して貯めるものだ」と教えられている。だから、「捨てれば、お金が貯まる」と言われてもあなたがピンとこないのは仕方がない。
しかし、安心してほしい。

借金500万円!どん底からの逆転は「捨てる」ことから始まった!

そんなお金の不安から解放される方法は、簡単だ。
今この瞬間から、いらないものを捨ててしまえばいいのだ。
貯金の知識や投資のスキルを身につける必要はない。毎日、お金に関して勉強する必要もない。貯金体質を身につけるには、長い時間が必要だ。しかし、捨てることなら、今すぐにでもできる。
これから紹介する37のことを「捨てる!」と決意するだけで、あなたは「お金が貯まる人」に変わることができるのだ。

なぜそこまで断言できるのか。
それは、私自身が「捨てる」ことによって、お金の苦しみから解放されたからだ。
私は、28歳の時、借金500万円を抱え自己破産寸前の状態に陥っていた。
借金地獄から抜け出し、そこから転じてお金のストレスフリー(お金から自由で振り回されない状態)になるために、まず私の中に巣くっていた「お金が貯まらない習慣」を一気に取りのぞくことから始めたのだ。
私は自分に必要のないものをすべて洗い出し、容赦なく捨てていった。
ただただ必死にそれを実行した。
それしか私にできることはなかった、とも言える。
その効果はてきめんで、私は2年後に借金をすべて返済することができた。しかも一度捨てたら、リバウンドもなく、それ以来お金の不安に悩まされることはなくなったのだ。

変えます、自分!

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「そんな簡単に、今までの習慣を捨てることなんてできないよ」
「第一、捨てたからって、ほんとうにお金を貯められるようになるの?」

そう思う人にこそ、ぜひ試してもらいたい。
この20年ほど日本には不況の嵐が吹き荒れていた。
このところ、政府は次々と経済成長を促す対策をとってはいるものの、大企業の利益を優先するばかり。たとえ企業が潤ったとしても、そこで働く人たちの給与が上がるかどうかまでは、専門家たちも首を傾げているような状態だ。
そこへきて、消費税は上がる。
なかなか、希望が見いだせないような状況だ。
こうした状況下で、あなたがいくら給料を上げようとがんばっても、ハードルが高い。だからと言って、先行き不安なまま年老いていくのは心もとない。
あなた自身が今ここで考え方や行動を変えない限り、今後いくら景気が良くなったって、お金の不安から解放されることはないのだ。

貯められない人へ!最後の処方箋

本書はこれまでどんなにお金を貯めることに失敗した人でも、うまくいく方法が書かれており、次の流れで構成されている。
第 1章「お金の管理術」では、あなたが思い込んでいるお金の常識を取りのぞき、お金持ちマインドになるための考え方を紹介した。第2章「ライフスタイルとお 金」では、TVをダラダラ観たり、ジャンクフードを食べてしまったりする、お金を遠ざける生活を変える。第3章「仕事とお金」では、会社の奴隷から解放さ れ、稼ぐ人になるにはどうするかを書いた。第4章の「人間関係とお金」は、お金が貯まらない原因となる人付き合いを、無理なく改善する方法を紹介する。第 5章「お金が貯まる口ぐせ」では、つい口にしがちな、「お金が貯まらない言葉」を取りのぞいてもらう。

人生をリセットするのに、遅すぎるということはない。
時代のせいにせず、どんなときにでも、あなたが「お金を貯められる人」になる術を身につけておくことは、今後ますます厳しくなる日本経済において必須の能力だ。

変えるのは、あなた自身だ。

 

第1章 お金の管理術

1.「お金なんてそのうち貯まる」考えを捨てる

 先日、私のところに積立投資の相談に来たSさん(28歳 男性 独身 警備会社勤務)がこんなことを言った。

Sさん:今は友だちや彼女と遊びに行くのが楽しくて、ついついお金を使ってしまうんですよね。積立投資に興味はあるんですけど、ぜんぜんお金が貯まらなくて。そのうちお金が貯まってからスタートしても大丈夫ですよね?
田口:「そのうち」なんて言ってたら、いつまでたっても始められないんじゃないかな?
Sさん: そんなことないですよ。年をとったらみんなそこそこ貯金だって貯まるし、問題ないんじゃないですか?
田口:年をとったらお金が貯まるなんてどうして言えるの?
Sさん:え? だって給料も上がるし、今よりは自由に使えるお金がふえるはずでしょ?
田口:もし給料が上がらなかったら?
Sさん:え〜! 上がらなかったらですか? それは……うーん、そのときになってみないとわからないっていうか……。まあ、なんとかなりますよ。

Sさんは子どものような屈託のない顔で笑っていたが、私は彼の将来が心配でとても一緒に笑う気持ちにはなれなかった。

年齢とともに給与が上がるというのは、ひと昔前のサラリーマンの話だ。
いわゆる年功序列制度というやつだが、いまだにそういう発想をする若い人たちがいることに戸惑いを覚えてしまう。
親の世代がそうだったからといって、自分たちも同じように「年をとればお金が貯まる」と思っているのだとしたらとんでもない間違いだ。
2000年代以降の若者は不景気しか知らないから、「お金がない状態が普通だ」と考えているのなら、それはそれで思考停止してしまっていると言わざるを得ない。

もちろん、これからの日本社会がどうなるのかなんて、誰も見通せているわけではない。でも先の見えない時代だからこそ、今からお金の計画を立てておかなければ、一生お金が貯まらないまま終わってしまうのだ。

「田口さん、そんなこと言うけど、東京オリンピックも決まったし、アベノミクス効果もいろんなところで表れてきてるみたいですよ。株価も少しずつ上がっているし、きっと大丈夫ですよ!」

そんな声も聞こえてきそうだが、ほんとうにそうだろうか。
かりに、今後どんどん経済が上向きになり、かつての高度成長期くらい豊かになって、あなたの給与も上がったとしよう。
しかし、なにも考えずに暮らしていればいつまでたってもお金は貯まらない。
なぜなら、Sさんは「給料が上がれば、今より自由に使えるお金がふえる」と言っていたが、給料がふえると人はその分だけ余計に出費するようになるからだ。

たとえば、Sさんが一回のデートにかける費用が1万円だったとしよう。
だが給料がふえれば、一回のデートにかけるお金は無意識のうちにふえないだろうか?
ちょっと彼女にいいところを見せたくて、いつもの居酒屋ではなく、ひとり1万円もするイタリアンのコースを予約してしまうことだってあるだろう。
デートの回数も、週一回から2回にふえるかもしれない。
それだけでも、今までの出費の2倍以上になることは明らかだ。
そうして彼女との楽しい時間を過ごしているうちに、いつからか「結婚」という二文字がちらつき始めるようになる。
Sさんは、めでたく給料も上がり、彼女との結婚に踏みきることになる。
結婚すると、当然のことながら一人暮らしの生活費とは比べものにならないくらい出費がかさむ。
独身のときより広い部屋も必要になるし、子どもが生まれれば、マイホームだって欲しくなる。
Sさんはもっとお金を稼ごうとはりきるが思いどおりに給与は上がってくれない。
そのうち子どもが大きくなって学費が必要になり、気がついたときには貯金はゼロ、数千万円の住宅ローンまで……という状態になっているというわけだ。

「こんなことになるなら、もっと早くからちゃんと考えておけばよかった!」

子どもが大きくなってから後悔しても、時計の針を巻き戻すことはできない。

「自分はまだ若いから大丈夫」「年をとったら稼げるようになる」と考えている人は、一生お金に困る人生を送ることになる。
これからの時代は、若いうちからお金のことをしっかり理解し、対策を打たなければ、間に合わない。「そのうちなんとかなるさ」と思考停止していると、一生お金に振り回されるだけの奴隷で終わってしまう。

お金のことを真剣に考えなければいけないのは「いつか」ではなく「今」なのだ。

 

2.「お金持ちって収入の高い人でしょ」発想を捨てる

あなたは、いくらくらいの収入がある人を「お金持ち」と呼ぶだろうか。

「年収1000万円以上稼ぐ人かな?」

なるほど。
たしかに年収1000万円は、誰にでも稼げる金額ではない。2012年度の平均年収は442万円だったし、その倍以上の1000万円を稼ぎ出す人となると、全体の数パーセント程度しかいない。
となると、お金持ちは「手の届かない存在」「なろうと思ってなれるものではない」とあきらめた方がいいのだろうか?
いや、そうではない。

ここでハッキリ言っておこう。
年収の多い・少ないは、「お金持ち」とはなんの関係もない。

私の基準では、年収はお金持ちであるかどうかの判断材料にはならない。
年収1000万円だろうが、1億円だろうが貧乏な人は存在しているからだ。
逆に年収が300万円しかなかったとしても、お金持ちになっている人がいる。

「まさか、そんなことがありえるはずないでしょう?」

そう思った、あなた。
ところがそういう人たちは、実際に存在するのだ。
お金というものは、呼吸と同じで入ってくるお金(収入)もあれば出ていくお金(支出)もある。
息を吸い続けることが不可能なように、お金を貯め込み続けることもまたできないというわけだ。

つまり、お金持ちかどうかは、「収入と支出のバランス」によって決まる。
どんなに稼いだとしても、支出がそれを上回ってしまえばお金は手元に残らない。
こんな簡単な理屈は小学生にでもわかると思うが、それでも強調しておかなければならないのは、わかっていても支出が収入を越えてしまう人があまりにもたくさんいるからなのだ。

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実際の例を挙げて説明しよう。
知り合いのN氏(38歳 男性 既婚 外資系証券会社勤務)は、埼玉県の熊谷市から、高崎線で1時間以上かけて丸の内のオフィスに通っていた。
しかし、ある日を境に、彼のそんな生活を一変させてしまう出来事が起きた。
同僚の引っ越し祝いで豊洲のタワーマンションを訪れたときに、そのハイレベルな住環境に魅了されてしまったのだ。
「すごいな、ここ。超高層マンションってこんな感じだったんだ……」
「気に入ったなら、お前も越してくればいいじゃないか。ずっと埼玉なんだろ? そろそろ都内に出てくれば?」

後日、タワーマンションのモデルルームにN氏と奥さんの姿があった。
中に入ると、2人は思わず歓声を上げた。
引っ越したばかりの友人宅もすごかったが、モデルルームの方は家具などもすべてそろっていて、一層魅力が増して見えたのだ。
大型のハイビジョンテレビ、ミッドセンチュリーのテーブルや椅子、本革をあしらったソファ、どれもがハイレベルなマンションの内装とマッチしていて、「これこそ自分があこがれていた、いつかは住みたいと思っていたマンションじゃないか!」と大興奮。
数カ月後、奥さんの後押しもありN氏はタワーマンションへの引っ越しを決めた。

高層階に行けば行くほど賃料が段階的に高くなるタワーマンションだったが、友人の手前、見栄を張って、同じ階に決めた。
引っ越しも無事終わり、友人にも祝ってもらったN氏は、あらためて自分のモノになったマンションを見渡して、なんだか違和感を覚えた。
「そうか。前の家から持ってきた家具が、部屋と釣り合っていないんだ……」
恥ずかしくなったN氏は、週末のたびに奥さんと家具屋を歩き回った。
購入したのはどれも値が張るモノばかり。だが、せっかく手に入れた住環境のためだ。妥協などしていたらほんとうの満足は得られない。
ひとしきり家具がそろい、自慢のリビングでワインをかたむけてくつろいでいると、N氏の奥さんが外出先から戻ってきてこう言った。

「ねえ、うちの車ガレージに置いておくの恥ずかしいわ。だって、まわりが全部高級外車ばかりなんだもん」

住環境のレベルを上げると、すべてのことにお金がかかり始める。
人は、一度上げてしまった生活レベルを落とすことはできなくなるから、どんなに苦しくてもその状態を維持しようとつとめる。
昔売れていた芸能人が、売れなくなってからも一流ブランドの洋服を着ていたり、高級外車に乗っていたりするのもそういうことなのだろう。
見栄を張るとは、とても恐ろしいことなのだ。

お金を使うときには、ほんとうにそれが自分に必要なモノかを見極めなければならない。
なぜ豊洲なのか?
なぜ高層マンションに住むのか?
ミッドセンチュリーの家具や高級外車はほんとうに欲しいモノなのか?

それらの検証を怠らなければ、お金は必ず貯まるようになる

たとえ年収が300万円でも、自分に必要なモノがその年収以内に収まっているのであれば、その人はお金に困っていない状態、つまりは「お金持ち」なのである。

N氏は現在、住宅ローン地獄におちいって、必死にお金を稼いでいる。
それが幸せな状態なのかどうか……、私にはなんとも言えない。
だが、これだけは断言できる。

収入以上に支出が多い人はお金持ちとは呼べない。

「年収が1000万円あれば、自分もお金持ちの仲間入りをすることができるのになぁ」

もしあなたがこんな考えを持っているなら、今すぐ捨てて、自分がなににどれだけお金を使っているのかを一度じっくり検証してみよう。
案外すぐにお金持ちになれることに気づくかもしれない。

 

3.「老後は『年金』に頼る」考えを捨てる

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先日、カフェで編集者と打ち合わせをしているときのこと。
隣の席に座っていた20代の若者2人が、こんな会話をしているのが耳に入ってきた。

A:年金なんて俺らもらえないじゃん。だから払ってないし。
B:俺も払うのやめよっかな。なんかバカらしいや。
A:お前払ってんだ。ムダなことしてるな〜。
B:だって、もしかしたらもらえるかもしれないじゃん。
A:未練がましい〜(笑)。絶対ないから!

年金を払うことは国民の義務だが、彼らの危惧していることにはじゅうぶん理解できる。

日本の年金システムはすでに破綻している。
そして、その影響は将来、今の若い世代を直撃するだろう。
彼らに同情したうえで、私は心の中でこんなことをつぶやいた。

「……で、そこからどうするかは考えているの?」

年金に不安があるから頼らないという考え方には私も賛成だ。
だが、もらえないからといって、払うのをやめて終わり……、というのではあまりにも情けない。
「年金はもらえないかもしれない。だから、○○をしておこう」
と対策を練るのが、将来、お金持ちになれる人の思考回路だ。
年金がもらえないなら、年金の代わりになるものを自分で探さなければならない。

たとえば、「自分年金」を設立してみるのはどうだろう?
「自分年金」とは、その名のとおり自分で年金を積み立てていくということだ。
銀行などの積立預金を利用して、月々数万円を自動的に引き落としにしてしまえば、強制的にお金を貯めることができる。
今は金利が低いのでそれほど利息はつかないだろうが、それでもコツコツ貯めていけばそれなりの資産にはなるはずだ。
利回りを重視するなら、証券会社で積立投資を始めてみるのもいい。
銀行預金にくらべてはるかに資産を形成しやすいので、同じ額の積み立てをするならこちらの方に軍配が上がるだろう。
ただし、投資信託の場合はリスクもあるので、チャレンジする場合は、ある程度勉強してから臨んでほしい。

「資金がないから、投資と言われてもすぐにはできないんですけど……」

そう思っているあなた。
若いうちは手取りも少ないし、遊びたい時期だから、「自分年金」と言われても実行に移すのがむずかしいかもしれない。
しかし、それを言っているとあっという間に時が過ぎてしまう。
若いから、お金がないからと言い訳をするのはやめて、月に一万円でもいいから強制的に積み立てをし、「お金を貯める」くせをつけてしまった方が、後々、ラクだ。
そうすれば、お金が貯まる喜びを知ることができるし、「じゃあもう少し上乗せしてみようかな」と意欲的になることもできる。

少し話は変わるが、そもそも年をとったら私たちはほんとうに働けなくなるのだろうか?

先日テレビを観ていたら、「老後の働き方を考える」がテーマの討論番組が始まった。
番組の中で定年退職したサラリーマン男性が「まだまだ働けるのに、どこに行っても採用されず、今は掃除のアルバイトをしています」と、肩を落として話をしていた。
かつては部長職にあったというその人が、20代の女性からトイレ掃除の指導を受けているさまは、とても違和感があり、不思議な光景に見えた。
現代の65歳は、とても元気でまだまだ働ける人が多い。
現役を引退するにはまだまだ早すぎる。
そんな人が会社を定年退職したとたん、無用の長物のごとく扱われていることに、私は違和感を覚えた。

もし、現役時代から自立することを考えたり、副業を始めたりしていれば、退職後もずっと活き活き働くことができたはずなのだ。
事実、他の参加者で脱サラして自営業を始めた人や、フリーランスで仕事をしている同世代の人たちは自分で仕事を生み出し、希望に満ちた明るい表情をしていた。
これからは65歳定年という考え方は捨て、「生涯現役」を貫く姿勢を身につける必要があるのだろう。そうしなければ、定年退職後、路頭に迷う生活を送る可能性は非常に高い。

制度に不満をもらすのは誰にでもできる。
制度に頼れないなら、自分で将来に向けた準備をしなければならないのだ。

 

4.「口座は1つだけ」を捨てる

おそらくこの本を読んでいる方で、銀行に口座を持っていない人はあまりいないのではないだろうか。
銀行の預金は大別すると、「普通預金」と「定期預金」の2つに分かれる。
「定期預金」はその名のとおり、一定期間お金を預けることが前提の預金。
満期が来るまでは引き出せない(途中で解約は可能だが、利子が普通預金と同じになるなどのデメリットが生じる)が、その分金利は普通預金にくらべてよくなっている。
生活費などひんぱんに引き出すお金は「普通預金」に、将来のために貯金するお金は「定期預金」にしているという人も多いだろう。
今はその両方を一つの口座で管理できる「総合口座」というものがあるので、大変便利だ。そのため、口座は一つしか持っていないという人もいるだろう。

ところが、この便利なはずの総合口座にしたことが落とし穴で、お金が貯まらなくなっている人がいるのだ。

総合口座を使っている人はご存じだと思うが、普通預金の残高が不足しているときでも定期預金を担保にして自動融資が受けられる。
定期は引き出せないが融資が受けられるのであれば、それは定期分を引き出していることとなんら変わりがない。
ほんとうは手をつけたくない定期預金でも、どうしてもお金が必要になったときは引き出してしまいたくなるのが人情だ。
そこへきて、ボタン操作一つですぐに融資が受けられるとなれば、おもわず引き出してしまう人がいるのは容易に想像ができる。

お金を貯めるためには、口座を分けてやるのが効果的だ。
生活費を引き出すための口座と、将来のためにとっておくお金を別々の口座にしておくだけで、定期預金に入れたお金には手が出しづらくなる。

「この口座のお金は手をつけてはいけない将来のためのもの」
そういう認識があれば、急に物入りになったときでもなんとか踏みとどまれるはずだ。

それでも定期預金に手を出してしまうという人は、証券会社に口座を作ることをおすすめする。
前項でも少し触れたが、証券会社での積立投資を設定してしまえば、なおさら途中で解約しにくくなる。
せっかく高い利回りで資産がふえつつあるのに、それを途中でやめてしまうのは勇気が必要だからだ。

「クリック一つで簡単便利」は、お金にとってはそれほど良いことばかりではないということを知っておくべきだ。
心に鍵がかからないなら、手続きを面倒にしてしまおう。

 

5.「ATMでちょこちょこ引き出す」習慣を捨てる

お金を貯めるために、大事なことは「使うお金の金額」をきちんと把握するということだ。

会社勤めをしている人であれば、月に入ってくるお金はだいたい一定の金額だろう。
そういう人は、「使うお金(支出)」が「入ってくるお金(月給)」を越えなければ、お金は自動的にふえていく。

では、あなたは自分が月にいくらお金を使っているかきちんと把握しているだろうか?

振り込まれた給与を銀行のATMからちょこちょこ引き出していると、総額でいったいいくら引き出したのかわからなくなってしまう。
自分が月にいくら使っているのかを把握したい人は、通帳記帳をしてから月単位の出金額を調べてみるといい。
おそらく月によってバラバラ、多い月もあれば少ない月もあるという感じではないだろうか。
これでは行き当たりばったりすぎて、お金の使い過ぎかどうかをチェックすることなど不可能だ。

月に使うお金をコントロールするには、ATMからちょこちょこ引き出すのをやめて、一括でお金を引き出すことをおすすめする。たとえば、給与の振り込みがあった翌日に、生活費、7万円なら7万円きっちり全額を引き出してしまうのだ。

そうすることで、何度も何度もATMに並ぶ必要はなくなるし、給料日までにあといくら使えるかも目視で確認することができるようになる。
お金が減りすぎていれば支出にブレーキをかけるだろうし、余裕があれば少し良いモノを買う楽しみもできる。
もし途中でそのお金がなくなり、ふたたびATMに駆け込むことが出てしまったら、その月の生活費は赤字確定となり、翌月分の生活費を切り詰めなければならないということになる。
もし、月に一回以上ATMでお金をおろすことになったら、自分にちょっとしたバツゲームでも科してみよう。
たとえば、通勤電車の中で絶対に座ってはいけない……とか。
これだけで、かなりムダな出費を減らすことができるだろう。

前項の口座の考え方にしてもそうだったが、「お金を簡単に引き出せる」便利さが予算オーバーを引き起こす元凶なのだから、それを取りのぞいてやればお金は貯まるようになる。

総合口座の便利さも、ATMの便利さも、貯金の敵だということをよく覚えておこう。

お金の管理はむずかしいと思い込んでいる人がいるがそんなことはまったくない。
要は、使えるお金と簡単には使えないお金を分けて置いておくだけのことだ。

使えるお金が決まっていれば、お金は自動的に貯まっていく。


 ※書籍『お金が貯まる人が捨てた37の方法』(田口智隆著)より引用。

【書籍紹介~目次】

お金が貯まる人が「捨てた」37のこと

はじめに

第1章 お金の管理術
「お金なんてそのうち貯まる」考えを捨てる
「お金持ちって収入の高い人でしょ」発想を捨てる
「老後は『年金』に頼る」考えを捨てる
「口座は1つだけ」を捨てる
「ATMでちょこちょこ引き出す」習慣を捨てる
「ボーナスで補てんすればいい」を捨てる
「切りつめる」貯め方を捨てる
「カネの話は下品」という刷り込みを捨てる
安いだけのバーゲンを捨てる

第2章 ライフスタイルとお金
家計簿を捨てる
「夜型」のクセを捨てる
テレビを捨てる
ギャンブルを捨てる
ダラダラする時間を捨てる
ファストフードを捨てる
冷蔵庫の中身を捨てる
実家の生活を捨てる

第3章 仕事とお金
「会社の奴隷」を捨てる
「やりたくないこと」を捨てる
「才能がないから」という言い訳を捨てる
「マルチプレイヤーになる」目標を捨てる
「リスクをとらない人生」を捨てる
ビジネス書を捨てる
「いい人」を演じるのを捨てる
埋め尽くされたスケジュール帳を捨てる

第4章 人間関係とお金
「飲み会は自己投資!」という言い訳を捨てる
「NO!」と断りきれない自分を捨てる
「へりくだり」を捨てる
メンターを捨てる
食事をおごる関係を捨てる
100%勝つ「交渉」を捨てる
古い名刺は捨てる
「他人の批判」を捨てる

第5章 お金が貯まる口ぐせ
3D=「でも」「だって」「どうせ」を捨てる
「お金よりも大切なものがある!」は捨てる
「いつかやろう」は捨てる
「絶対、大丈夫」は捨てる

おわりに

 


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