【今週のヨミPOINT!】頭はいいのに、成果が出ない人

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おはようございます。電子書籍サービス『YOMiPO』から名文をピックアップするコーナー、【今週のヨミPOINT!】。鈴木進介「問題解決のためのセパレート思考」より「頭はいいのに、成果が出ない人」の一節をピックアップしました!

頭はいいのに、成果が出ない人 

私がある大手メーカーのマネージャークラス向けに講演していたときのことです。「10人ほどのメンバーが新規事業を立ち上げるべく奮闘しているのですが、なかなか企画がまとまらないと」講演後にご相談いただきました。 

メンバーそれぞれ頭も情報感度も良く、おもしろい切り口の企画は出てきているようなのですが、どの企画案や戦略の選択肢も良く見えて、なかなか絞り切れないとのことでした。

確かに、それぞれの企画案は、研修をたくさん受けてきただけあって、質が高い内容です。それなのに、選択肢が絞り切れないことが影響して、最終的に出てきたプランは、メンバー全員の最大公約数的な面白味がないものでした。 

そこで私は、こう尋ねました。
「今、やるべき目標は、次の会社の収益源になりうる事業を1つ生み出すことですよね? 考えて、調べることばかりに時間をかけて、整理することに力が入っていないのでは?」

すると、私と目が合ったチームリーダーの30代後半の社員は、「バレたか!」と言わんばかりの表情で、苦笑いしながらうつむいてしまいました。

 
優秀な人ほど、頭が混乱したまま膠着状態に陥ることがよくあります。整理することよりも、考えたり調べたりして、自分の知識欲を満たすことが快感になって しまうからです。 これでは、何の成果も生まれません。「あれも考えなければ……。これも調べなければ……」では、時間がいくらあっても足りません。 

成果が出ない思考は、単に余分な情報と知識だけの〝メタボ状態〟になってしまうのです。思考のメタボは、新たな収益源を生み出すことさえ阻むやっかいなガンとも言えます。

「3M症候群」にご用心 

私が中小企業の経営者向けに業務改善をテーマにした講演をするときに毎回、冒頭である質問をします。
「次の7つのうち、あなたはどんなタイプですか?」 
あなたもぜひやってみてください。

□①毎日、ToDoリストの作成に時間をかけすぎている。 
□②理屈や合理性を重視する性格である。
□③完璧主義者で100%の準備がなければ動けない。 
□④自分のやり方や主張にこだわりすぎる。 
□⑤他人の目を常に意識しすぎてしまう。 
□⑥いつもネット検索に時間をかけすぎている。 
□⑦物事を簡潔に話す。

これは、〝思考のメタボ〟になっていて、業務効率が落ちていないかのセルフチェックです。 
さて、あなたは、いくつチェックが入りましたか? 思考のメタボ(ここでは、考えすぎや情報の過多)は、業務効率まで落とすので注意が必要です。 

営業活動や事務処理においても、思考が整理されていないとムリ、ムラ、ムダが発生してしまいます。私は、これら頭文字をとって思考のメタボによる「3M症候群」と呼んでいます。

3M症候群は、業務効率を落とし、結果としてコストがかさんでいきます。つまり、思考のメタボは、隠れたコストアップの要因にもつながります。だからこそ、思考の整理が必要なのです。

(鈴木進介「問題解決のためのセパレート思考」より)

 

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